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第一章
可能性と期待
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「おまえが巻き込んだそうだな」
使用人たちの夕食が終わってすぐに、彼は厨房に現れた。
「…バレちゃ仕方ないねぇ」
テノは食器を洗う手を止め、厨房の入口に立つシュラを振り返る。
「元“策士”のことだ。何か考えがあったんだろう?」
テノは微かに笑った。
使用人の中には特別な役割を与えられる者がいる。
現段階でいえば、当主の盾となる“守護者”、敵を殲滅する“狩人“、屋敷を守る“門番”。
その名は数に限りはなく、各個人の能力によって新たに作られる場合もある。
そしてあらゆる計画を立てる上で中心となる人物を“策士”と呼ぶのだ。
「特に何かを考えていたわけではないよ。ただあまりにも自然に首を突っ込もうとするもんだから、危険だってことを教えてあげたくてね」
前々からあの街での不穏な噂は耳にしてたため、アイゼに協力してもらい計画を立てたのが一年前。
そこからヴェリスト家が密かに調査を始め、その成果が発揮されるはずだったのが今日だ。
シスターはこれからも子供たちの面倒を見るという条件で罰は受けず、標的だった男は捜索中である。
「今回はあの子が関わっても作戦に支障はないと判断したのさ。逃げ出した少年のことは予想外だったが、逆に上手くいったと思ってるよ。密偵も動きやすかっただろうね」
敵が人を売ることを目的としているなら、シャーロットが殺される可能性も極めて低い。
少年と共に敵地へ送り込むことで、巻き込まれることの危険性を、身をもって知ってもらえたらと思っていた。
アイゼと急遽連絡を取るのは大変だったが、上手くいってよかった。
シュラが壁にもたれ、腕を組む。
「密偵…名はアイゼと言ったか。姿は見かけなかったが」
「馴れ合うタイプの人間じゃないからねぇ。気づいたらいない、なんてことはよくあるさ」
テノは軽快に笑い、ひとまず洗い終えた分の食器を片付け始める。
ある程度片付くと、シュラが静かに尋ねてきた。
「…あいつをどう思う?」
誰のことを指しているのかを察したテノは、驚いていた。
まさかこの当主が、他人を気にするとは。
「…真っ直ぐな子だと思うよ。力はないけど芯の強さは一人前。どんな状況でも怯まないタフさには驚かされたよ」
使用人たちの話を聞いていても、彼女の印象はそんな感じである。
「だけど、今のところ…それだけの子だねぇ」
無知ゆえに無茶苦茶で危なっかしく、放っておくと何をしでかすかわからない。
真っ直ぐなのは良いことだが、組織では和を乱す要因となりうる。
正直に言って、組織に相応しい人材ではないのかもしれない。
しかし同時に、だからこそ、この組織に新しい風を呼び込んでくるのでは、とも思ってしまうのだ。
「その通り、あいつは使えない。だがミータは…」
「かなり気に入ってるみたいだねぇ。あんなに活き活きとしたミータちゃん、あたしは今まで見たことないよ」
組織を束ねるのは当主だが、実質屋敷で自由人たちを統率しているのはミータだ。
色々と思うことがあったのかもしれない。
「まあ様子を見てみないことには何とも言えない、とあたしは思うね。あの子を肯定も否定もできない。まだ二日目だろう?使える存在になる可能性も皆無じゃないさ」
相手をよく知らぬうちは、決めつけることはできない。
だが戦闘員になる姿が想像できないことは、あえて言わなかった。
「可能性…おまえは中立か。だがあいつにできる仕事は使用人全員ができる。一人増えたところで何が変わる?」
人数が多い方が仕事が減って楽でいい、というのは使用人側の意見だ。
戦闘力主義の組織のトップとしては、意味を感じないのだろう。
「…ただ単に女の子が欲しかったのかもねぇ。ディルとディムならまだしも、厳つい男たちに女装させるわけにもいかないだろう」
シュラは想像して半眼になった。
あまりにも馬鹿馬鹿しい。
ミータはそんな男性陣をすぐさま殴るだろう。自分が彼女の立場であっても、迷わずそうする。
「…ミータに納得させるのは難しいか」
「頑固だからねぇ」
ミータがシャーロットを気に入っているというのは、いきなり歓迎会をしたいと言ってきた時点で伝わってきた。
何か、彼女なりの理由や意地があるのだと、そう思う。
余程のことがない限り、ミータはシャーロットの味方であり続けるはずだ。
「…もう一つ。なぜ俺とあいつが会うように仕向けた」
「そりゃ当主に釘を刺された方が凝りるかと思ってね。けど…さっき聞いたよ、関係が良好じゃないんだって?」
「向こうが勝手に突っかかってくるだけだ」
シュラは不愉快そうに顔を顰める。
纏う空気が不穏だ。随分と嫌っているらしい。
「あの子を殺そうとしたそうだね。間に合ってよかったって、ミータちゃんがいい笑顔で報告に来たよ」
「……いや、ミータが現れなくとも殺すことはできなかった」
テノは目を瞠る。
本気で殺すつもりはなかったということだろうか。
「どこかの喧嘩馬鹿が俺に無駄に弾を消費させてくれたおかげで、銃弾が残っていなかった」
…そっちか。
わかっていたことだが、ほんの少しだけ別の返答を期待してしまった。
「ならミータちゃんが現れたおかげで、ただのはったりだとバレなかったわけかい」
「結果そうなったな。そもそも、あいつが死を選ぶと思っていなかった」
彼は何か選択肢を提示し、そしてシャーロットは、シュラの思惑通りの選択をしなかったのだろう。
「稼ぐことが目的と言っていたが、あそこまでしつこいやつは初めてだ。…気に入らない」
吐き捨てるようにそう言った。
シャーロットも当主を嫌っているのだろうなと感じたテノは苦笑を浮かべる。
「…しかしまあ、どうしてあたしのところにまで来たんだい?」
わざわざ非戦闘員の自分にも聞きに来る必要はあったのだろうか。
「あいつの件に関して、まともな意見が聞けそうだと思ったからだ。悪い、仕事の邪魔をしたな」
「…ああいえ、お気になさらず」
シュラが去っていき、テノは一つ息を吐き出した。
「まともな意見…ねぇ」
自分の答えはどっちつかずで役に立たない意見だ。
テノはため息をつく。
どうやら二人を会わせるべきではなかったらしい。
当主は新入りを全く歓迎しておらず、新入りの方は居座ることを望んでいる。
新入りが当主と張り合うというのがまずおかしな話だが、そこまで険悪な仲であることを知っていたら巻き込まなかった。
下手をしたら、シャーロットは当主の手で命を落としていたかもしれない。
「本当は最初、あたしも…あの子を組織から遠ざけようと思ってたんだけどねぇ…」
そう呟くと、残りの食器を洗うため、蛇口のレバーを上げた。
***
閉め切られた薄暗い部屋に、時を刻む秒針の音が響く。
そこはまるで倉庫のように、様々な調度品が雑に配置されていた。
「失敗?…はは、笑えない冗談はよしたまえ」
豪華な装飾が施された椅子に腰掛けた男が、右手でワイングラスを傾けながら静かに言った。
報告係の女はゆるゆると首を振る。
「…冗談などではありません。報告によりますと、船上にて奇襲をかけられ関係者は捕まったと」
男が不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「誰に?」
「ヴェリスト家でございます」
その単語を聞いた男は、肘置きに空いている手で頬杖をつく。
「…ヴェリスト…?そうか、あの組織か。あれには裏に名を連ねる強者が揃っているからな」
ヴェリスト家にはあらゆる分野の戦術に長けた者が集っている。
彼ら個人の能力は高く、連携も素晴らしい。その中でも上位のやつらは、まさに化け物だ。
「…送り込んだ刺客からの連絡も途絶えたと聞いたな」
女は気まずそうに頷く。
「…はい、ヴェリスト家へ送ってすぐに。…いかが致しましょう」
男はしばしの沈黙の後、残っているワインを飲み干した。
「これ以上邪魔をされる前に潰せ」
「…は。かしこまりました」
一礼して部屋を出ると、外に一人の青年が立っており、目が合う。
「…聞いていたのね、アイゼ」
「ええ。旦那様、随分とお怒りのようで」
「当然よ。せっかくの被験体を手に入れられなかったのだから」
アイゼは軽く首を傾げる。
「被験体?」
女は一瞬目を瞠り、すぐに目を逸らす。
「…忘れなさい。さて、現状でヴェリストとの直接対決は分が悪いわ。早急に人員を募集しなくては」
歩き出す女の後にアイゼも続く。
「俺は何を?」
「…ヴェリストの使用人を全員調べてください。魔装を扱えるようであれば、都合がいいわ。今回手に入らなかった五十人より価値がある」
女がぞっとするような笑みを浮かべ、アイゼを振り返る。
「あなたには期待してるわ。わたしは優秀な部下を持って幸せね」
アイゼは無表情に、その目を見つめ返した。
「お任せを、管理官」
使用人たちの夕食が終わってすぐに、彼は厨房に現れた。
「…バレちゃ仕方ないねぇ」
テノは食器を洗う手を止め、厨房の入口に立つシュラを振り返る。
「元“策士”のことだ。何か考えがあったんだろう?」
テノは微かに笑った。
使用人の中には特別な役割を与えられる者がいる。
現段階でいえば、当主の盾となる“守護者”、敵を殲滅する“狩人“、屋敷を守る“門番”。
その名は数に限りはなく、各個人の能力によって新たに作られる場合もある。
そしてあらゆる計画を立てる上で中心となる人物を“策士”と呼ぶのだ。
「特に何かを考えていたわけではないよ。ただあまりにも自然に首を突っ込もうとするもんだから、危険だってことを教えてあげたくてね」
前々からあの街での不穏な噂は耳にしてたため、アイゼに協力してもらい計画を立てたのが一年前。
そこからヴェリスト家が密かに調査を始め、その成果が発揮されるはずだったのが今日だ。
シスターはこれからも子供たちの面倒を見るという条件で罰は受けず、標的だった男は捜索中である。
「今回はあの子が関わっても作戦に支障はないと判断したのさ。逃げ出した少年のことは予想外だったが、逆に上手くいったと思ってるよ。密偵も動きやすかっただろうね」
敵が人を売ることを目的としているなら、シャーロットが殺される可能性も極めて低い。
少年と共に敵地へ送り込むことで、巻き込まれることの危険性を、身をもって知ってもらえたらと思っていた。
アイゼと急遽連絡を取るのは大変だったが、上手くいってよかった。
シュラが壁にもたれ、腕を組む。
「密偵…名はアイゼと言ったか。姿は見かけなかったが」
「馴れ合うタイプの人間じゃないからねぇ。気づいたらいない、なんてことはよくあるさ」
テノは軽快に笑い、ひとまず洗い終えた分の食器を片付け始める。
ある程度片付くと、シュラが静かに尋ねてきた。
「…あいつをどう思う?」
誰のことを指しているのかを察したテノは、驚いていた。
まさかこの当主が、他人を気にするとは。
「…真っ直ぐな子だと思うよ。力はないけど芯の強さは一人前。どんな状況でも怯まないタフさには驚かされたよ」
使用人たちの話を聞いていても、彼女の印象はそんな感じである。
「だけど、今のところ…それだけの子だねぇ」
無知ゆえに無茶苦茶で危なっかしく、放っておくと何をしでかすかわからない。
真っ直ぐなのは良いことだが、組織では和を乱す要因となりうる。
正直に言って、組織に相応しい人材ではないのかもしれない。
しかし同時に、だからこそ、この組織に新しい風を呼び込んでくるのでは、とも思ってしまうのだ。
「その通り、あいつは使えない。だがミータは…」
「かなり気に入ってるみたいだねぇ。あんなに活き活きとしたミータちゃん、あたしは今まで見たことないよ」
組織を束ねるのは当主だが、実質屋敷で自由人たちを統率しているのはミータだ。
色々と思うことがあったのかもしれない。
「まあ様子を見てみないことには何とも言えない、とあたしは思うね。あの子を肯定も否定もできない。まだ二日目だろう?使える存在になる可能性も皆無じゃないさ」
相手をよく知らぬうちは、決めつけることはできない。
だが戦闘員になる姿が想像できないことは、あえて言わなかった。
「可能性…おまえは中立か。だがあいつにできる仕事は使用人全員ができる。一人増えたところで何が変わる?」
人数が多い方が仕事が減って楽でいい、というのは使用人側の意見だ。
戦闘力主義の組織のトップとしては、意味を感じないのだろう。
「…ただ単に女の子が欲しかったのかもねぇ。ディルとディムならまだしも、厳つい男たちに女装させるわけにもいかないだろう」
シュラは想像して半眼になった。
あまりにも馬鹿馬鹿しい。
ミータはそんな男性陣をすぐさま殴るだろう。自分が彼女の立場であっても、迷わずそうする。
「…ミータに納得させるのは難しいか」
「頑固だからねぇ」
ミータがシャーロットを気に入っているというのは、いきなり歓迎会をしたいと言ってきた時点で伝わってきた。
何か、彼女なりの理由や意地があるのだと、そう思う。
余程のことがない限り、ミータはシャーロットの味方であり続けるはずだ。
「…もう一つ。なぜ俺とあいつが会うように仕向けた」
「そりゃ当主に釘を刺された方が凝りるかと思ってね。けど…さっき聞いたよ、関係が良好じゃないんだって?」
「向こうが勝手に突っかかってくるだけだ」
シュラは不愉快そうに顔を顰める。
纏う空気が不穏だ。随分と嫌っているらしい。
「あの子を殺そうとしたそうだね。間に合ってよかったって、ミータちゃんがいい笑顔で報告に来たよ」
「……いや、ミータが現れなくとも殺すことはできなかった」
テノは目を瞠る。
本気で殺すつもりはなかったということだろうか。
「どこかの喧嘩馬鹿が俺に無駄に弾を消費させてくれたおかげで、銃弾が残っていなかった」
…そっちか。
わかっていたことだが、ほんの少しだけ別の返答を期待してしまった。
「ならミータちゃんが現れたおかげで、ただのはったりだとバレなかったわけかい」
「結果そうなったな。そもそも、あいつが死を選ぶと思っていなかった」
彼は何か選択肢を提示し、そしてシャーロットは、シュラの思惑通りの選択をしなかったのだろう。
「稼ぐことが目的と言っていたが、あそこまでしつこいやつは初めてだ。…気に入らない」
吐き捨てるようにそう言った。
シャーロットも当主を嫌っているのだろうなと感じたテノは苦笑を浮かべる。
「…しかしまあ、どうしてあたしのところにまで来たんだい?」
わざわざ非戦闘員の自分にも聞きに来る必要はあったのだろうか。
「あいつの件に関して、まともな意見が聞けそうだと思ったからだ。悪い、仕事の邪魔をしたな」
「…ああいえ、お気になさらず」
シュラが去っていき、テノは一つ息を吐き出した。
「まともな意見…ねぇ」
自分の答えはどっちつかずで役に立たない意見だ。
テノはため息をつく。
どうやら二人を会わせるべきではなかったらしい。
当主は新入りを全く歓迎しておらず、新入りの方は居座ることを望んでいる。
新入りが当主と張り合うというのがまずおかしな話だが、そこまで険悪な仲であることを知っていたら巻き込まなかった。
下手をしたら、シャーロットは当主の手で命を落としていたかもしれない。
「本当は最初、あたしも…あの子を組織から遠ざけようと思ってたんだけどねぇ…」
そう呟くと、残りの食器を洗うため、蛇口のレバーを上げた。
***
閉め切られた薄暗い部屋に、時を刻む秒針の音が響く。
そこはまるで倉庫のように、様々な調度品が雑に配置されていた。
「失敗?…はは、笑えない冗談はよしたまえ」
豪華な装飾が施された椅子に腰掛けた男が、右手でワイングラスを傾けながら静かに言った。
報告係の女はゆるゆると首を振る。
「…冗談などではありません。報告によりますと、船上にて奇襲をかけられ関係者は捕まったと」
男が不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「誰に?」
「ヴェリスト家でございます」
その単語を聞いた男は、肘置きに空いている手で頬杖をつく。
「…ヴェリスト…?そうか、あの組織か。あれには裏に名を連ねる強者が揃っているからな」
ヴェリスト家にはあらゆる分野の戦術に長けた者が集っている。
彼ら個人の能力は高く、連携も素晴らしい。その中でも上位のやつらは、まさに化け物だ。
「…送り込んだ刺客からの連絡も途絶えたと聞いたな」
女は気まずそうに頷く。
「…はい、ヴェリスト家へ送ってすぐに。…いかが致しましょう」
男はしばしの沈黙の後、残っているワインを飲み干した。
「これ以上邪魔をされる前に潰せ」
「…は。かしこまりました」
一礼して部屋を出ると、外に一人の青年が立っており、目が合う。
「…聞いていたのね、アイゼ」
「ええ。旦那様、随分とお怒りのようで」
「当然よ。せっかくの被験体を手に入れられなかったのだから」
アイゼは軽く首を傾げる。
「被験体?」
女は一瞬目を瞠り、すぐに目を逸らす。
「…忘れなさい。さて、現状でヴェリストとの直接対決は分が悪いわ。早急に人員を募集しなくては」
歩き出す女の後にアイゼも続く。
「俺は何を?」
「…ヴェリストの使用人を全員調べてください。魔装を扱えるようであれば、都合がいいわ。今回手に入らなかった五十人より価値がある」
女がぞっとするような笑みを浮かべ、アイゼを振り返る。
「あなたには期待してるわ。わたしは優秀な部下を持って幸せね」
アイゼは無表情に、その目を見つめ返した。
「お任せを、管理官」
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