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出会い②

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「新採用、2年生の国語を担当してもらいます。山本和也先生です」

『よろしくお願いします』

ふわふわの髪。整った顔。低めの身長。

深々と頭を下げ元の位置へ戻っていく
山本先生。

目が離せなかった。

彼の全てを知りたい。

これが一目惚れなんだと、実感した。



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「はーーつかれた!長いよ始業式ほんとに」

「今回長かったね~ほんと居眠りしたわ」

「今年も担任は田中先生、副担は河野先生。ほんっとに去年と変わんないね」

みんながそんな会話をしている中、私の頭の中は彼でいっぱいだった。

「山本和也」

一生忘れない。

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