この中に一人男がいる ~4人の美少女を騙し、エロい“お題”をクリアすれば全員俺の性奴隷にできるらしいので頑張ることにした~

山田

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11話 この中に一人恐怖に震える人がいる

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 昼の“お題”の後夏美が口をきいてくれなくなった。



 昼食時の席を夏美の隣を陣取ろうとしたが、にらまれてしまった。怖かったので昼は由紀の隣で食べることにした。由紀、ほんと癒し。



 ちなみに菫が食事中ずっともじもじと足をこすり合わせていたのだが、なんだかとても卑猥に見えた。



 おそらく今まであった陰毛が剃られてしまい、違和感があるのだろう。たとえ股間にかゆみを覚えても皆が見ているのでかくこともできずにもだえているのだろう。エロすぎる。



 怖かったのでなんとか夏美と目を合わせないように昼食を食べ終えた俺は由紀を誘い、3階にあったスポッチャのような場所に来ていた。なんか後ろから無言で俺たちについてくる人が2名ほどいるがおそらく気のせいだろう。気のせいであってくれ。



 俺と由紀はしばらくコーナーを見て回ったがボウリングをすることにした。正直得意ではないがまあいいだろう。



 そしてしばらくして、俺たち“3人”のボウリングは終盤に差し掛かっていた。



「や、やりましたー!」



「さ、さすがです、由紀さん。」



 由紀は俺とハイタッチする。どこかぎこちない。



 正直に言って今の空気は最悪であった。



 いや、もちろん由紀が10フレーム目でやっと1ピンだけ倒せたのもあるがそれだけではない。





 カシャコーン!!!





「…………」



 無言でストライクを取る涼音。あまりに実力差がありすぎると取り付く島もないというかなんというか。



 彼女は隣のレーンで無言のまま球を投げ続けていた。



「ひ、陽菜さんすごいですねー」



 由紀は涼音をもはやいないものとして扱っていた。まあ涼音は勝手についてきただけなのでそれでいい。



 ちなみにだが俺のスコアは62だ。なので涼音と比べるまでもなくまったくすごくない。



 お、俺だって元の体ならこんな無様な姿はさらさなかった。さ、さらさなかった……。



「…………」



 俺と由紀の目の前には無言で俺をにらむ夏美がいる。



 はい。はっきり言うと空気を悪くしている最大の張本人は彼女であります。



 普段明るい人が黙っているのは本当に怖くて心臓に悪い。正直かわいいより怖いが勝つ。かわいいけど。



「あ、あの~……夏美さん?」



「………………なに?」



 明らかに怒っていらっしゃる。怖い。かわいい。



「夏美さんは投げないのかね?」



「……うちはいい。」



 ではなぜここに居るのでしょうか。ま、まあ5人中3人はここに居るのだからそこまでおかしなことではない。



「ふう、では私はもう十分投げたので一階の大よ……」



 満足したらしい涼音が立ち上がる。彼女は心なしか機嫌がよくなったようだ。ちなみに彼女のスコアは260であった。普通にすごい。そりゃ機嫌もよくなるか。



 しかし涼音にかぶせる様に夏美が言った。



「…………もう終わったみたいだね。」



 正直怖い。が、しかし夏美に答えないわけにはいかない。



「う、うん……」



 由紀以外怖すぎてまともに返答できない。とりあえず安寧の地である由紀の手を握る。彼女も怖いのか俺の手を握り返してくる。やわっこい。



「じゃあヒナ、一緒に一階の大浴場に行こ。 汗かいちゃったんじゃない?」



 正直汗とか引っ込んじゃってます。それに一ゲームだけでは汗のかきようもない。



「わ、わかった。ゆ、由紀さんも……」



 なんとか由紀にもついてきてもらおうと彼女の方を見ると由紀はぶんぶんと首を横に振っていた。哀れ、俺。



「ほら! いこ!」



 そして俺は夏美に手を引かれて一階の大浴場に向かった。夏美が全然こちらを見てくれない。



 涼音も来るのかと思ったが、彼女は「あなたたちが行くのなら私は後にするわ」と言っており、来ないようだ。哀れ、俺。





 夏美とともに大浴場の脱衣所に来る。



 こんな時だというのに夏美の裸をまた見れると思うと嫌でも興奮する。ぐへへ。



 夏美はいまだに怒っているのか話しかけてもまともに返事をしてくれない。まあ怒った夏美もかわいいのでいいか。



「な、夏美~~な、なんで怒ってるの~?」



「ううん、別に怒ってない。」



 怒ってます。めっちゃ怒ってます。具体的には声とか雰囲気とかその他もろもろ。



「なんかヒナ、スミが“洗われていた”時すっごくうらやましそうな顔してたから、うちがヒナのこと洗ってあげようかな~と思ってね。」



「へ?」
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