この中に一人男がいる ~4人の美少女を騙し、エロい“お題”をクリアすれば全員俺の性奴隷にできるらしいので頑張ることにした~

山田

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5話 この中に一人負け犬がいる

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 その後俺は菫に脱がされた。……下も、上も。なぜ上まで脱がされたか分からないが、全裸にされたのである。ちなみに俺は普段パンツは履かない派なので怪しまれるかとも思ったが、そもそもジャージの時点で特に気にはされなかったようだ。当然ノーブラだし。ついでに脇をくすぐられて息ができずに死ぬかと思ったが。まあ、寧ろ興奮したので許すことにした。そういえば俺がふけっていた時に、夏美も菫にくすぐられていた気がする。くすぐるのが好きなのだろうか。



 俺はいそいそとジャージを着なおす。服装について怪しまれるかとも思ったがどうやらそうでもないようだ。よかった。まあ姉も家で着ている服には色気のかけらもないので女性の中では普通なのかもしれない。しかし外出するときのあの変わりようはいったい何なのだろうか。



 ちなみに俺たちの後に残り3人も確認したが当然男はいなかった。



 俺の後は夏美を確認する事になったが、2人がすでに裸であったためか割とすんなりパンツを下ろし、俺たちにヴァージンをさらした。とても興奮しました。はい。



 由紀に至っては、まるで医者にでも見せるかのように「お、おねがいします。」といって、パンツごと太ももくらいまでずり下げていた。羞恥のためか頬を真っ赤に染め、横を向いていた。プルプルと震える手で下着をつかみ、腰を前に突き出すようにその無毛の陰部をさらしていた。年下のいたいけな少女の羞恥に染まる顔にはそそるものがあった。



 もし今女体化していなければ間違いなく勃起していたことだろう。そのときほど女であることに感謝したことはない。口元がニヤつかないよう細心の注意を払い、確認もとい視姦した。



 せっかくなので「はい。もう大丈夫ですよー」と椅子に座り、医者の真似事をしてみたのだが由紀にはうけなかったようだ。残念。代わりに夏美が噴き出していたので良しとしよう。



 最後は涼音だった。彼女はかなり嫌がり抵抗していたのだが、自分から言い出したことなので仕方ない。



 ……まあ正確には俺が言わせたのだが。



 彼女は「見せるのは嫌!」といったため手で触れて確認する事になった。個人的には見られるより触れられる方が嫌だとは思うが、彼女の基準についてもよくわからない。確認作業には夏美が任命された。非常に残念であったが、嫌そうな顔で見下ろす涼音とその前にかがみ彼女のまたぐらに手を這わせる夏美たちの姿にはとても興奮したので眼福です。はい。



 「もぉー! やっぱいないじゃん男なんてー! お腹すいたぁー!」



 夏美は緊張が抜けたためか、伸びをして大きな声で不満を垂らしていた。俺としても起きてからいろいろあり腹は減っている。だが…



 「で、でもご飯を食べるには”お題”をクリアしないといけないのですよね。」



 由紀が不安そうに言う。彼女が自分から声を発したのは初めてな気がする。彼女も今の状況を彼女なりに考えているのだろうか。



 ”お題”とやらが俺にとって都合の悪いことかもしれない。しかし30日間何も食べないわけにはいかない。どちらにせよ“お題”には挑戦せざるを得ないだろう。



 「”質問”とやらで聞いてみましょう。これ以上嫌な思いはしたくないわ。」



 涼音はイライラしたような声でそう言った。他人に自分の股間を触られたことが相当嫌だったらしい。おいしゅうございました。だがこれは彼女の言うとおりにした方がいいな。         



 何せあの文字を信じるなら”質問”は1日1回だ。つまりこのことで“質問”すれば少なくとも今日は“質問”できない。流石にないとは思うが“質問”で「男は誰ですか?」と尋ね、ばらされたら終わりだ。どうせ“お題”には挑戦するのなら“質問”の無駄うちは大歓迎だ。 



 「私も”お題”について“質問”するべきだと思います。私たちを監禁するような人です。どんな無理難題かもわかりません。もしも私たちの誰かがけがをするようなものだったら嫌です。」



 とりあえず不安を煽っておく。こう言っておけば反対する者もいないだろう。

 

 「あ、あたしもそうした方がいいと思います!」



 「そうだね! ユキがけがしちゃ嫌だしねー♪」



 「あ、ありがとうございます。」



 夏美は由紀に抱き着き頭をわしゃわしゃしている。和む。とりあえずこれで全員の賛同を得られた。なお例によって菫の意見は反映されていない。



 「では、『今から挑戦する”お題”の内容がどういったものか』というのを訪ねるのはどうでしょうか。」



 俺は4人に向かってそう言った。漠然とお題について、を訪ねるだけでは“質問”の回数を稼げない。「”お題”の内容は?」「”お題”に失敗したときのペナルティーは?」「”お題”は1日に何回挑戦可能なのか?」「もしそうなら”お題”の1日のカウントは何時から?」など分けて聞くことで“質問”の無駄うちをさせることができる。俺としてはその方が都合がいい。



 「そうね。それでいいんじゃないかしら。」



 と涼音。よし、これなら……



 「そ、それよりも『”お題”とは何ですか?』や、『”お題”について詳しく教えてください。』の“質問”の方がいいと思います。それならもっと詳しく”お題”について知ることができるかもしれません。も、もしも一か月近く本当にここに居なければいけないなら、”お題”には何度も挑戦することになると思いますので。もらえる食料の量とかもわかるかもしれません。」



 由紀は後半つっかえながら何とか言い切った。てっきり彼女はあまり喋っていないので、何も考えていないとも思っていたが、かなり多く今の状況について考えているのかもしれない。やるな、由紀よ。



 「た、確かに! さすがユキ! あったまい~‼ ヒナも頭いいと思ってたけどユキの方が上だったね! ホレホレ、ユキに負けた感想はあるかい? ヒナちゃんさんよ~」



 夏美のノリがうっとうしい。俺だってちょっと気にしてるんだから言わないでほしい。それに、……っておい胸があったてる顔が近い良いにおいがする。ほぼゼロ距離まで詰めてきた夏美がいろいろと無防備すぎる。彼女にパーソナルスペースについて30分ほど説き伏せたい。まあ警戒されていないだけ嬉しいけど。



 「あ、あはは。……さすが由紀さん。気が付きませんでした~(棒)。 では“質問”は『”お題”について詳しく教えてください。』でいいですか?」



 「よし! それにしよう! なんだかやっと食べられると思うと、さらにお腹すいてきたあ~~」



 まだ何もしていないが、夏美はもう食べることを考えているようだ。



 俺たち5人がモニターの前に再び並ぶ。他4人はちらちらと俺を見ている。いつの間にか俺がリーダーのようになっていたらしい。まあその方が都合がいいし、まあいいか。



 俺はモニターに向かって声を発した。他にどうコンタクトをとればいいか分からないので、おそらく大丈夫だろう。



 「“質問”します。」



 夏美が頷く。続いて由紀が頷く。菫が頷……こうとしたとき新たな文字がモニターに映し出される。何というか、不憫でしかない。



 『何を“質問”しますか?』



 「“お題”について詳しく教えてください。」



 俺はあらかじめ話し合ったことを聞いた。別のことを聞くこともできたが、ここで変に目立つことは避けた方がいいだろう。



 『“お題”   ; 1日3回まで挑戦可能

           クリアにより与えられる食料の量は全員の1回の食事分

           クリアできなかった場合ペナルティーは発生しないが再挑戦はできない



  “お題”の内容; 数分で終わる簡単な指令

           内容は経過日や、時間帯により異なる

  “お題”の指名; “お題”を行う人の対象

           対象は経過日や、時間帯により異なる

           指名されなかった者は、その間指名された者から目を離してはならない』



 「よし! 危険は無いみたいだし早速始めちゃお! もうお腹ペコペコだよ! “お題”に挑戦しまーっす‼」



 夏美はモニターを見るが早いが“お題”の挑戦を宣言した。しかし先ほどと違いモニターに変化はない。何故だろう。



 「は、はい。あたしもがんばります!!」



 と由紀。



 「そうですね。数分で終わるならもう始めてしまいましょう。」



 と俺。



 「よ~し、わたしにまか」



 菫が言いかけたそのとき、モニターに新たな文字が浮かぶ。何というか、もう本当に不憫でしかない。



 『“お題”の内容 ; 顔の一部を舐める(5分間)

  “お題”の指名 ; 河合夏美、天野由紀、二階堂陽菜、堀江涼音、大沢菫のうち任意の2人』



 一瞬冷や汗をかいた。もしも本名が書かれてしまったら終わりだった。だが偽名が反映されているらしい。サンクス運営。



 “お題”の内容だが、これはあれだ。うん。王様ゲームだ。

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