【完】前世で種を疑われて処刑されたので、今世では全力で回避します。

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エリザベスは皇太子殿下の子を身籠った。産まれてくる我が子を待ち望んだ。だがある時、殿下に他の男と密通したと疑われ、弁解も虚しく即日処刑された。二十歳の春の事だった。

目覚めると、時を遡っていた。時を遡った以上、自分はやり直しの機会を与えられたのだと思った。皇太子殿下の妃に選ばれ、結ばれ、子を宿したのが運の尽きだった。

 死にたくない。あんな最期になりたくない。
 そんな未来に決してならないように、生きようと心に決めた。

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