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星空の体温
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なぜ、こんなことになってしまったのか。
私はズキズキと痛む頭で考える。あの時、私は確かに断ったはずだ。だって、時間はすでに夜の二十二時。後輩を、しかも女性を家に招くにはふさわしくない時間であることは重々承知していたからだ。
「うちに来たってなにもないぞ、しかもこんな時間に呼ぶわけないだろ」
確かに私はそう言った。酔っていても、記憶を無くしたことがないのが唯一の自慢だ。
「何でも言う事聞くって言いましたよね」
「言ったには言ったが、うちに来たってどうしようもないだろう」
返しながらも、私は彼女の心理が計り知れずにいた。安藤のことは、いくらブス姫といえどもかわいい後輩には違いがない。ただ、この場合のかわいいは、あくまでも後輩としてなだけだ。
だが、女性が夜分に男の家に上がり込みたいだなんて、つまりはそう言う事なのではないか。私は、彼女を女として見たこともないのに?
「何もなくてもいいんです。行ってみたいんです」
本人としては上目がちのつもりなのかもしれない。だが、セリフもあいまって、睨まれているような気がした。
「それに、いいんですか?遺骨を持ち出したこと、課長にばらしますよ」
私はこの脅迫に、屈するしかなかったのだった。
駅から電車で三十分、そこからいつもは車だが、今日は酒を飲んでしまったのでタクシーだ。田舎住まいの人間は、外で飲むのも一苦労する。
先輩って、こんな遠くから通ってるんですね。と安藤は呑気なものだが、私は彼女の意図がわからないままだ。いつもなら他愛もない話をしただろうに、今は何を話すべきなのか、自然と私は言葉少なになる。
「まさか、泊まるつもりじゃないだろうな」
念押しで、私は隣の彼女に問いかける。そうであってくれ。だが、今からでは終電には間に合わないだろうことは分かっている。
「まさか、こんな時間に外に放り出すつもりなんですか?」
したり顔で、安藤がタクシーから降りた。
「わあ、まっくら」
タクシーも去ってしまうと、ひどく静かなものだ。この世に取り残されたのが、私と彼女だけになってしまったかのような不安を覚える。いつものほうが孤独なはずなのに。
「だから言っただろ、何もないって」
「でも、空がきれいですね」
「田舎だって馬鹿にしてるだろ」
渋々玄関の鍵を開け明りを点けると、口を開けて夜空を眺めていた姫さまが、光に誘われた虫のように寄ってきた。
「なんか、意外。もっと街中の、こぎれいなとこに住んでるって思ってました」
「悪かったな、汚くて」
「いえ、汚いって言うか、古いって言うか」
そう言ってジロジロと家を検分する彼女の姿が、妙なところに目ざとい笹塚課長を彷彿とさせた。完璧に作ったはずの資料の、どうしてそんなところに目がいくのか、細かなミスを指摘されたときの苛立ちを思い出す。
「急に来られたって、人を泊める準備なんてしてないんだ。押し入れから、黴臭い布団を引っ張り出すくらいしか出来ないぞ」
三和土で靴を脱ぎ、安藤を置いて家に入る。客人に出すスリッパの用意など当然ない。だがまあ、使っていない部屋はいくつかあるから、そこに安藤を押し込んでおけばいいだろう。
無人の我が家は、ひどくひんやりしていた。
「ご家族は他に」
「両親は死んだし、兄弟もいない」
広いだけが取り柄の古い家だ。廊下を進む私の背に、安藤の声が当たる。
「一人で、こんなところに?」
「こんなとこで悪かったな。ちゃんと電気も水道も、なんならWi―Fiだって使えるんだ。充分だろ」
実際、私はこの住まいにそこまでの不便さは感じていない。突き当りの和室にたどり着くと、障子越しに差し込む月明かりを頼りに、宙に下がる電燈の紐を見つける。それに手を掛けた私の背に、そっと安藤の手が触れた。
「寂しくないんですか?」
「別に、寂しくなんて」
動揺が私の手を引いた。蛍光灯の明かりが、白茶けた畳を照らす。
私は、後ろを振り返ることが出来なかった。
「職場でだって、あんな扱いなのに?」
「別に、言いたいやつには言わせておけばいいじゃないか。別に学校じゃあるまいし、いじめに遭ってるわけでもないんだ」
「本当にそう思ってます?」
「思ってるさ。仕事に協力してくれる後輩もいるしな」
後輩、と言う言葉を強調して、私は明るく返した。そうして、縋りつく安藤から離れるように襖に歩を進めたものの、彼女の手は離れるどころか、深く身を寄せてきた。
「私は寂しいです。だって先輩、いつも私と一緒にいるのに、見てるのは他の人ばっか」
「お前、酔ってるのか?ちょっと待ってろ、今布団を敷いてやる」
「嫌ですよ、黴臭いの」
「勝手に押しかけて贅沢言うな」
「先輩、約束したじゃないですか。なんでも私の言う事聞いてくれるって」
「だから、こうしてうちに上げてやったんじゃないか」
「それが一番のお願いじゃありません」
「なんだ、まだあるのか。ずいぶん強欲だな」
「そうです、私は強欲で嫌な女なんです。小野さんなんてかわいいもんですよ」
「ああ、やっぱり酔っぱらってるんじゃないか。ほら、今布団を敷くから」
襖の取っ手に伸ばそうとした手を急に後ろから引かれて、変な声が出た。
「何するんだ、急に」
「先輩が、私を女として見てないのは知ってます」
安藤の手が熱い。掴まれた手首から、じんわりと熱が広がっていく。久しく触れていない体温だった。
「でも、あんまりじゃないですか。そんなに私とお似合いだって言われるの、嫌なんですか」
あの時のことを言っているのだ、と気づくまで数秒かかった。さっきの合コンだ。安藤の友達とやらが、薄ら笑いを浮かべながら、私と彼女がお似合いだと言ったあのセリフ。
「あれは」
単に、あの性格ブスが気に食わなかっただけだ。そもそも、自分でさんざんこき下ろした相手――私のことだ、と、自分の友人がお似合いだなんて、どの口でそんなことが言えるだろう。つまりは自分の友人である安藤を貶めていることに、あのブスは気づいていないのだろうか。
いや、気付いていないはずがない。あの、蔑むような笑みを思い出して、胃がむかつくのを感じた。
「――友達は選んだ方がいいんじゃないのか」
「何言ってるんです、友達のいない先輩に言われたくありません」
「あんなのは友達って言わないだろ。自分で器の小さな男って言った相手と、友達をくっつけようとするか?普通」
それがまかり通るのならば、まだ加賀見氏の無駄な努力をやめさせようとした安藤と加賀見氏の間の方にこそ友情があるのではないか。安藤は、そういう優しいところがある。
ああ、私は、お前のことが嫌いなわけではないんだ。
私は観念して、彼女を振り向いた。
「ナツコに言われたこと、気にしてるんですか?」
「別に、気にしてなんか」
「言いたいやつには言わせておけばいい、でしょう?先輩。背は小さいけど、器は大きいの、ちゃんと知ってますから」
安藤が笑みを浮かべた。その笑顔は、とてもブス姫と呼ばれる女が浮かべたものには見えなかった。
「私、先輩のそういうとこ、好きなんです」
「気持ちはありがたいが」
別に、安藤が太ってるからだとか、ブス姫だからではない、と思う。彼女はかわいい後輩だ、嫌いでもない。むしろ、好意は持っている。だが、それ以上ではない。
「すまないが、俺は」
「知ってますよ」
先輩のことなら、なんでも。
そう呟いて、安藤がうつむく。「脈がないことくらい。でも、加賀見さんと私が付き合ってないって知って、ちょっと先輩安心してたみたいだから、浮かれちゃって」
「それは別に」
「私の思い違いなんです。それも知ってた。だから、恩をなすりつけて、こんな手段をとったんです。そうでもしなきゃ、話しすら聞いてもらえなかっただろうから」
加賀見先生と安藤が付き合っていなくて、私は確かに安心していた。だがそれは、仲間に先を越されずに済んだことに対する安堵、それだけだ。
「先輩だけなんです、私のことブス姫って呼ばなかった男の人」
たったそれだけの理由で、好きになってしまうのか。
私は今、どんな顔で彼女のことを見ているのだろう。
普段の明るい姿からは想像もつかなかった。彼女は今まで、どんな人生を送ってきたというのだろう。私が彼女をブス姫と呼ばなかったのは、自分がスパロウホークなどと揶揄されて不快だったから、それだけだ。
それだけで。
こんな私に、こんなに好意を寄せてくれているのに。応えることの出来ない自分に絶望した。その私と、脅しでもしなければ、話しすら聞いてもらえないと思った哀れな女。
安藤がゆっくりと私に迫る。開けることのできなかった襖を背に、ただその影が私に寄添うのを、どこか遠くから見ているだけしかできなかった。
これはただの、傷のなめ合いだ。わかりきった事だった。けれど私は、止めることが出来なかった。その温度に触れて分かった。
私も、一人は怖かったのだ。
私はズキズキと痛む頭で考える。あの時、私は確かに断ったはずだ。だって、時間はすでに夜の二十二時。後輩を、しかも女性を家に招くにはふさわしくない時間であることは重々承知していたからだ。
「うちに来たってなにもないぞ、しかもこんな時間に呼ぶわけないだろ」
確かに私はそう言った。酔っていても、記憶を無くしたことがないのが唯一の自慢だ。
「何でも言う事聞くって言いましたよね」
「言ったには言ったが、うちに来たってどうしようもないだろう」
返しながらも、私は彼女の心理が計り知れずにいた。安藤のことは、いくらブス姫といえどもかわいい後輩には違いがない。ただ、この場合のかわいいは、あくまでも後輩としてなだけだ。
だが、女性が夜分に男の家に上がり込みたいだなんて、つまりはそう言う事なのではないか。私は、彼女を女として見たこともないのに?
「何もなくてもいいんです。行ってみたいんです」
本人としては上目がちのつもりなのかもしれない。だが、セリフもあいまって、睨まれているような気がした。
「それに、いいんですか?遺骨を持ち出したこと、課長にばらしますよ」
私はこの脅迫に、屈するしかなかったのだった。
駅から電車で三十分、そこからいつもは車だが、今日は酒を飲んでしまったのでタクシーだ。田舎住まいの人間は、外で飲むのも一苦労する。
先輩って、こんな遠くから通ってるんですね。と安藤は呑気なものだが、私は彼女の意図がわからないままだ。いつもなら他愛もない話をしただろうに、今は何を話すべきなのか、自然と私は言葉少なになる。
「まさか、泊まるつもりじゃないだろうな」
念押しで、私は隣の彼女に問いかける。そうであってくれ。だが、今からでは終電には間に合わないだろうことは分かっている。
「まさか、こんな時間に外に放り出すつもりなんですか?」
したり顔で、安藤がタクシーから降りた。
「わあ、まっくら」
タクシーも去ってしまうと、ひどく静かなものだ。この世に取り残されたのが、私と彼女だけになってしまったかのような不安を覚える。いつものほうが孤独なはずなのに。
「だから言っただろ、何もないって」
「でも、空がきれいですね」
「田舎だって馬鹿にしてるだろ」
渋々玄関の鍵を開け明りを点けると、口を開けて夜空を眺めていた姫さまが、光に誘われた虫のように寄ってきた。
「なんか、意外。もっと街中の、こぎれいなとこに住んでるって思ってました」
「悪かったな、汚くて」
「いえ、汚いって言うか、古いって言うか」
そう言ってジロジロと家を検分する彼女の姿が、妙なところに目ざとい笹塚課長を彷彿とさせた。完璧に作ったはずの資料の、どうしてそんなところに目がいくのか、細かなミスを指摘されたときの苛立ちを思い出す。
「急に来られたって、人を泊める準備なんてしてないんだ。押し入れから、黴臭い布団を引っ張り出すくらいしか出来ないぞ」
三和土で靴を脱ぎ、安藤を置いて家に入る。客人に出すスリッパの用意など当然ない。だがまあ、使っていない部屋はいくつかあるから、そこに安藤を押し込んでおけばいいだろう。
無人の我が家は、ひどくひんやりしていた。
「ご家族は他に」
「両親は死んだし、兄弟もいない」
広いだけが取り柄の古い家だ。廊下を進む私の背に、安藤の声が当たる。
「一人で、こんなところに?」
「こんなとこで悪かったな。ちゃんと電気も水道も、なんならWi―Fiだって使えるんだ。充分だろ」
実際、私はこの住まいにそこまでの不便さは感じていない。突き当りの和室にたどり着くと、障子越しに差し込む月明かりを頼りに、宙に下がる電燈の紐を見つける。それに手を掛けた私の背に、そっと安藤の手が触れた。
「寂しくないんですか?」
「別に、寂しくなんて」
動揺が私の手を引いた。蛍光灯の明かりが、白茶けた畳を照らす。
私は、後ろを振り返ることが出来なかった。
「職場でだって、あんな扱いなのに?」
「別に、言いたいやつには言わせておけばいいじゃないか。別に学校じゃあるまいし、いじめに遭ってるわけでもないんだ」
「本当にそう思ってます?」
「思ってるさ。仕事に協力してくれる後輩もいるしな」
後輩、と言う言葉を強調して、私は明るく返した。そうして、縋りつく安藤から離れるように襖に歩を進めたものの、彼女の手は離れるどころか、深く身を寄せてきた。
「私は寂しいです。だって先輩、いつも私と一緒にいるのに、見てるのは他の人ばっか」
「お前、酔ってるのか?ちょっと待ってろ、今布団を敷いてやる」
「嫌ですよ、黴臭いの」
「勝手に押しかけて贅沢言うな」
「先輩、約束したじゃないですか。なんでも私の言う事聞いてくれるって」
「だから、こうしてうちに上げてやったんじゃないか」
「それが一番のお願いじゃありません」
「なんだ、まだあるのか。ずいぶん強欲だな」
「そうです、私は強欲で嫌な女なんです。小野さんなんてかわいいもんですよ」
「ああ、やっぱり酔っぱらってるんじゃないか。ほら、今布団を敷くから」
襖の取っ手に伸ばそうとした手を急に後ろから引かれて、変な声が出た。
「何するんだ、急に」
「先輩が、私を女として見てないのは知ってます」
安藤の手が熱い。掴まれた手首から、じんわりと熱が広がっていく。久しく触れていない体温だった。
「でも、あんまりじゃないですか。そんなに私とお似合いだって言われるの、嫌なんですか」
あの時のことを言っているのだ、と気づくまで数秒かかった。さっきの合コンだ。安藤の友達とやらが、薄ら笑いを浮かべながら、私と彼女がお似合いだと言ったあのセリフ。
「あれは」
単に、あの性格ブスが気に食わなかっただけだ。そもそも、自分でさんざんこき下ろした相手――私のことだ、と、自分の友人がお似合いだなんて、どの口でそんなことが言えるだろう。つまりは自分の友人である安藤を貶めていることに、あのブスは気づいていないのだろうか。
いや、気付いていないはずがない。あの、蔑むような笑みを思い出して、胃がむかつくのを感じた。
「――友達は選んだ方がいいんじゃないのか」
「何言ってるんです、友達のいない先輩に言われたくありません」
「あんなのは友達って言わないだろ。自分で器の小さな男って言った相手と、友達をくっつけようとするか?普通」
それがまかり通るのならば、まだ加賀見氏の無駄な努力をやめさせようとした安藤と加賀見氏の間の方にこそ友情があるのではないか。安藤は、そういう優しいところがある。
ああ、私は、お前のことが嫌いなわけではないんだ。
私は観念して、彼女を振り向いた。
「ナツコに言われたこと、気にしてるんですか?」
「別に、気にしてなんか」
「言いたいやつには言わせておけばいい、でしょう?先輩。背は小さいけど、器は大きいの、ちゃんと知ってますから」
安藤が笑みを浮かべた。その笑顔は、とてもブス姫と呼ばれる女が浮かべたものには見えなかった。
「私、先輩のそういうとこ、好きなんです」
「気持ちはありがたいが」
別に、安藤が太ってるからだとか、ブス姫だからではない、と思う。彼女はかわいい後輩だ、嫌いでもない。むしろ、好意は持っている。だが、それ以上ではない。
「すまないが、俺は」
「知ってますよ」
先輩のことなら、なんでも。
そう呟いて、安藤がうつむく。「脈がないことくらい。でも、加賀見さんと私が付き合ってないって知って、ちょっと先輩安心してたみたいだから、浮かれちゃって」
「それは別に」
「私の思い違いなんです。それも知ってた。だから、恩をなすりつけて、こんな手段をとったんです。そうでもしなきゃ、話しすら聞いてもらえなかっただろうから」
加賀見先生と安藤が付き合っていなくて、私は確かに安心していた。だがそれは、仲間に先を越されずに済んだことに対する安堵、それだけだ。
「先輩だけなんです、私のことブス姫って呼ばなかった男の人」
たったそれだけの理由で、好きになってしまうのか。
私は今、どんな顔で彼女のことを見ているのだろう。
普段の明るい姿からは想像もつかなかった。彼女は今まで、どんな人生を送ってきたというのだろう。私が彼女をブス姫と呼ばなかったのは、自分がスパロウホークなどと揶揄されて不快だったから、それだけだ。
それだけで。
こんな私に、こんなに好意を寄せてくれているのに。応えることの出来ない自分に絶望した。その私と、脅しでもしなければ、話しすら聞いてもらえないと思った哀れな女。
安藤がゆっくりと私に迫る。開けることのできなかった襖を背に、ただその影が私に寄添うのを、どこか遠くから見ているだけしかできなかった。
これはただの、傷のなめ合いだ。わかりきった事だった。けれど私は、止めることが出来なかった。その温度に触れて分かった。
私も、一人は怖かったのだ。
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