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1964.8.9 中野 3
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「お待たせしてごめんなさいね、皆さん」
玄関のある通路から、上品な女性がやってきた。豊かな黒髪をアップでまとめた、紬の和装姿の女性だった。途端に栄二が席から飛び上がり、矢野と菅野も席から立つと彼女を迎え入れた。
「あら、みんな本当に立派になったわねぇ」
栄二らに向けられる笑顔は、まさに花がこぼれるようだった。あれから十年が経っているがまるで変わらない。もう五十も近いだろうに、その姿は昔に憧れたその姿と何一つ変わらなかった。
「お久しぶりです、小百合母さん」
まるで別人かのように栄二が丁寧な態度でおじぎをする。それに倣って、矢野と菅野も頭を下げた。
「母さんだなんて。もうすっかりあなたたちも大人じゃない」
「先ほどそこのツネ婆さんに、図体ばっかり大きくなってと叱られたところですよ」
あからさまに態度の違う栄二に肩を竦め、ツネ婆が厨房へと姿を消した。忙しい時間だ、彼女も老体に鞭打って、子どもたちへの昼食の準備をするのだろう。
「それより小百合さん、ここを畳むというのは本当なんですか?」
どうぞと席を勧められたものの、気が急いた菅野が突っ立ったまま小百合に聞いた。
「ええ。本当は私もそんなことはしたくなかったのだけれど、どうしても……」
そこで小百合はうつむいてしまった。
「……金か?」
窺うように栄二が声を掛ける。彼の思惑は見事に当たった。
「まあ、有体に言えばそうだわ」
ため息と共に小百合が返す。「国に打診してみたけれど、ダメだった」
「そんなの、あんまりだ」
記憶している限り、あまり感情を外に表さない男だったと思う。その菅野が怒りをこらえるように呟いた。
「もとはと言えば、この国の政策が悪かったせいで出来た施設じゃあありませんか、ここは。国は責任を持って子供たちの面倒を見てやるべきだ」
相変わらず突っ立ったまま、菅野が小百合の目を見据えて訴える。
「私もそう打診して、それでやっと私名義の財産の没収を免除してもらっていたのよ。だけど、もうここにいる子供たちは戦争孤児ではないでしょうって、もうあの頃の子供たちは大人になったんだから、もういいでしょうって。この施設も不要でしょうからって、オリンピック需要の宿泊施設として国が回収してしまうそうなの」
ドンと拳をテーブルに叩きつけて、矢野が声を荒げた。
「そんな。でも、今ここにいる子供たちだって、好きで孤児になんてなったわけじゃないんだ、それは戦後も今も同じだろ」
「オリンピックが理由なら、何をしてもいいって思ってるんですかね。それじゃあオリンピックも戦争も大して変わらない」
「おいおい怒る気持ちは分かるが、ここで怒鳴り合ったって仕方がないだろ」
怒る二人に栄二が声を掛ける。無意識にジャケットの内ポケットに手を伸ばし、煙草の包みを出したところを小百合に見咎められる。栄二は慌てて手を引っ込めた。
どうやら自分も相当イライラしていたらしい。
「そうよ、栄二君の言うとおりだわ。時代の流れには逆らえないもの。大丈夫よ、今いる子たちは私が責任を持って、他に面倒を見てくれるところを探すから」
小百合はけなげに笑っていたが、はたして受け入れてくれる場所はあるのだろうか。
「そういうわけで、これで最後のお別れよ。けれどここはみんなの家だから、勝手に壊すわけにもいかないでしょう。それでここを出て行った子たちにも声をかけたの。あなたたちみたいにね」
小百合が三人にほほえんだところで、正午を告げるチャイムが鳴った。
「あのう、三井寮長、そろそろお昼の時間なもんで……」
申し訳なさそうに声を掛けたのはツネ婆だった。
「テーブルを開けてもらえませんでしょうかねぇ」
「あら、もうそんな時間なのね。腹ペコたちにガマンさせるのはかわいそうだわ。さ、しんみりしてないで早くみんな立ちなさい」
小百合とツネ婆に追い立てられて食堂を出ると、待ってましたとばかりに子供らがテーブルへと駆け寄る。小さな女の子が転びそうになるのを、中学生くらいの丸坊主の男の子が助けてやる。血のつながった兄弟のはずがないのに、それ以上に近しい間柄に栄二には見えた。ここが無くなってしまったら、彼らはどうなってしまうのだろう。
玄関先まで小百合に見送られ、「何か力になれるよう頑張ります」と菅野と矢野が別れを告げている。外に出たのでもう遠慮することもなかろうと、栄二は煙草に火をつけた。
「そんなもの吸っちゃって。本当に、皆大人になったのねぇ」
「もう三十近いんだ、いつまでも子供扱いしないでくれよ、小百合母さん」
ぷかぷかと煙を青空に吐き出して、栄二が苦笑する。
「それを言うなら栄二君、あなたもいつまでも私のことを母さん扱いするのはやめなさい。早くお嫁さんでも捕まえて、偽物の家庭じゃなくて、ちゃんとあなたの家庭を作るのよ」
微笑む小百合の顔を見つめて、栄二は言った。
「そんなことを言われても……ここが俺の家なんだ。母さんはいつまで経っても俺たちの母さんだろ。偽物も本物もあるかよ。俺は、ここを畳ませなんかさせないからな」
言い放って、栄二は踵を返した。ここでさよならを小百合に言って、もう会えなくなるのは嫌だった。
玄関のある通路から、上品な女性がやってきた。豊かな黒髪をアップでまとめた、紬の和装姿の女性だった。途端に栄二が席から飛び上がり、矢野と菅野も席から立つと彼女を迎え入れた。
「あら、みんな本当に立派になったわねぇ」
栄二らに向けられる笑顔は、まさに花がこぼれるようだった。あれから十年が経っているがまるで変わらない。もう五十も近いだろうに、その姿は昔に憧れたその姿と何一つ変わらなかった。
「お久しぶりです、小百合母さん」
まるで別人かのように栄二が丁寧な態度でおじぎをする。それに倣って、矢野と菅野も頭を下げた。
「母さんだなんて。もうすっかりあなたたちも大人じゃない」
「先ほどそこのツネ婆さんに、図体ばっかり大きくなってと叱られたところですよ」
あからさまに態度の違う栄二に肩を竦め、ツネ婆が厨房へと姿を消した。忙しい時間だ、彼女も老体に鞭打って、子どもたちへの昼食の準備をするのだろう。
「それより小百合さん、ここを畳むというのは本当なんですか?」
どうぞと席を勧められたものの、気が急いた菅野が突っ立ったまま小百合に聞いた。
「ええ。本当は私もそんなことはしたくなかったのだけれど、どうしても……」
そこで小百合はうつむいてしまった。
「……金か?」
窺うように栄二が声を掛ける。彼の思惑は見事に当たった。
「まあ、有体に言えばそうだわ」
ため息と共に小百合が返す。「国に打診してみたけれど、ダメだった」
「そんなの、あんまりだ」
記憶している限り、あまり感情を外に表さない男だったと思う。その菅野が怒りをこらえるように呟いた。
「もとはと言えば、この国の政策が悪かったせいで出来た施設じゃあありませんか、ここは。国は責任を持って子供たちの面倒を見てやるべきだ」
相変わらず突っ立ったまま、菅野が小百合の目を見据えて訴える。
「私もそう打診して、それでやっと私名義の財産の没収を免除してもらっていたのよ。だけど、もうここにいる子供たちは戦争孤児ではないでしょうって、もうあの頃の子供たちは大人になったんだから、もういいでしょうって。この施設も不要でしょうからって、オリンピック需要の宿泊施設として国が回収してしまうそうなの」
ドンと拳をテーブルに叩きつけて、矢野が声を荒げた。
「そんな。でも、今ここにいる子供たちだって、好きで孤児になんてなったわけじゃないんだ、それは戦後も今も同じだろ」
「オリンピックが理由なら、何をしてもいいって思ってるんですかね。それじゃあオリンピックも戦争も大して変わらない」
「おいおい怒る気持ちは分かるが、ここで怒鳴り合ったって仕方がないだろ」
怒る二人に栄二が声を掛ける。無意識にジャケットの内ポケットに手を伸ばし、煙草の包みを出したところを小百合に見咎められる。栄二は慌てて手を引っ込めた。
どうやら自分も相当イライラしていたらしい。
「そうよ、栄二君の言うとおりだわ。時代の流れには逆らえないもの。大丈夫よ、今いる子たちは私が責任を持って、他に面倒を見てくれるところを探すから」
小百合はけなげに笑っていたが、はたして受け入れてくれる場所はあるのだろうか。
「そういうわけで、これで最後のお別れよ。けれどここはみんなの家だから、勝手に壊すわけにもいかないでしょう。それでここを出て行った子たちにも声をかけたの。あなたたちみたいにね」
小百合が三人にほほえんだところで、正午を告げるチャイムが鳴った。
「あのう、三井寮長、そろそろお昼の時間なもんで……」
申し訳なさそうに声を掛けたのはツネ婆だった。
「テーブルを開けてもらえませんでしょうかねぇ」
「あら、もうそんな時間なのね。腹ペコたちにガマンさせるのはかわいそうだわ。さ、しんみりしてないで早くみんな立ちなさい」
小百合とツネ婆に追い立てられて食堂を出ると、待ってましたとばかりに子供らがテーブルへと駆け寄る。小さな女の子が転びそうになるのを、中学生くらいの丸坊主の男の子が助けてやる。血のつながった兄弟のはずがないのに、それ以上に近しい間柄に栄二には見えた。ここが無くなってしまったら、彼らはどうなってしまうのだろう。
玄関先まで小百合に見送られ、「何か力になれるよう頑張ります」と菅野と矢野が別れを告げている。外に出たのでもう遠慮することもなかろうと、栄二は煙草に火をつけた。
「そんなもの吸っちゃって。本当に、皆大人になったのねぇ」
「もう三十近いんだ、いつまでも子供扱いしないでくれよ、小百合母さん」
ぷかぷかと煙を青空に吐き出して、栄二が苦笑する。
「それを言うなら栄二君、あなたもいつまでも私のことを母さん扱いするのはやめなさい。早くお嫁さんでも捕まえて、偽物の家庭じゃなくて、ちゃんとあなたの家庭を作るのよ」
微笑む小百合の顔を見つめて、栄二は言った。
「そんなことを言われても……ここが俺の家なんだ。母さんはいつまで経っても俺たちの母さんだろ。偽物も本物もあるかよ。俺は、ここを畳ませなんかさせないからな」
言い放って、栄二は踵を返した。ここでさよならを小百合に言って、もう会えなくなるのは嫌だった。
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