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視えるもの
視えるものー11
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さすがに同じ日に行くのは僕も嫌だったから、その翌日のこれまた良く晴れた夏の日。
身体を引きずるように歩く丸藤さんとともに、僕は再び正光寺に訪れた。
「おや、こりゃ」
連日飽きもせずやってきた僕らに、住職が眉を寄せつつも声を掛けてくれた。
「もう、事件は解決したんとな?」
「いえ、その。ちょっと調べ忘れたことがあって」
後ろでむすっと突っ立っている探偵は口を開こうともしないので、仕方なく僕が精いっぱいの愛想笑いを浮かべて住職にお願いする。
「駐車場のカメラの映像、見せてもらえませんか」
「ふむ。探偵殿らはわしん言い分ば信用しとらんか」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
そう言いつつも、一番犯人の可能性が高いのはこの人だ。すべては住職の狂言だったという可能性だってある。
けれど住職は気にする様子もなく僕たちを事務所のようなところ(後で調べたら、『寺務所』というらしい)に案内してくれた。普通に事務用のデスクがあったり、ソファやテーブルがあって、冷蔵庫や流し台も設置されている。お堂の荘厳な雰囲気とかけ離れていて、僕は少し驚いてしまう。
「まあ、ちょっとそこに掛けなされ」
案内されたソファに腰かけると、目線の先に、こんな場所ではめずらしい、瓶に活けられたバラの絵。まるで本物みたいにみずみずしい。
「ああ、ちょっと趣味での」
僕の視線に気づいたのだろう、住職が少し照れたように答えた。
「趣味って、住職さんが描いたんですか?」
「昔、ちょっと美術ばかじりなっせ」
たいしたもんやなかが、と住職は謙遜するけれど、とても趣味の素人が描いたようにも見えなかった。
「なかなか上手だな」
腰かけた安堵からか、ようやく丸藤さんが口を開いた。
「何か勉強されていたのか?」
「まあ、遠か昔んことばい。それより」
早々に話題を切り上げて、住職は板状の液晶画面を持ってきた。iPadとか、そういうタブレットの類だ。そしてその前で、困ったように腕を組んだ。
「こんなかに、そん時ん映像が入っとるようなんじゃが」
心底困った様子で彼は言う。
「どうやったらそれば再生しきるんかが良うわからんのじゃ」
「でも、警察とかに見せたんですよね?」
「そりゃ、彼らが操作してくれたけんの」
カメラばつけてくれたんも若かもんで、と苦笑いしてみせた。
困ってしまった。これは本当にただの機械音痴なのか、それとも映像を見せたくないだけなのか。
とはいえ、僕だってスマホぐらいしかわからないし、探偵なんてうわの空の様子で画面をぼんやり見つめるばかり。あの事務所だって、タブレットどころかパソコンの一つも置いてなかったあたり、彼も得意ではなさそうだ。
なにせ、もともと江戸時代の人だったらしいし。
「これを設置したのって、白石さんですか?」
ふと気になって僕は聞いた。彼女はこのおじいさんの孫みたいだし、それならきっとと思ったものの、
「瑠璃がかい?」と不思議そうに返される。
「さすがにあん子にそぎゃんこつまでお願いできんばい。こればつけたんな……お、ちょうどよかところに」
住職が大きく手を振った先には、坊主頭の男の人。寺務所にズカズカ入ってきたのは、花柄のアロハシャツにジーンズ姿の男。
さらに首元には金色のネックレス。この人もお坊さんなんだろうか。とてもそうには見えないが。どちらかっていうと、DJとかヒップポップとかやってそうな。
「あ、オハヨーございます」
ずいぶん砕けた様子で、その男の人が返した。
「お、おはようございます」
弱い声で返して、僕は身体を縮こませる。丸藤さんが、その男を怪訝そうに見ていた。
「最近うちんかせしばしてくれとってな、ああこぎゃん頭だが坊主やなかんやけど」
けれどいかにも怪しい風体の男に臆することなく、住職はほほ笑んだ。
「カメラん設置ばしてくれたんも彼でね、そうだ、ちょっと彼らが映像ば見ろごたるっていうんで、見せてやってくれんか」
「いいっすよ。タンテーさんがお望みなら」
軽い調子で、その男が画面を操作する。するとあっという間に4日前の月曜の夜の映像が流れた。カメラは寺院に入る門の側に設置されていて、広範囲を録画できるようになっている。変わらず探偵が何も言わないので、
「こっちの方がもっとすごかったんですね、雨」
と見たままのことを僕は口にした。
ツバキが言っていた通りの、大雨と雷の映像。初めの方は穏やかだった夏空に突然稲光が走り、そこからあっという間に雨粒が落ちてくる。
確かに駐車場の隅に何台か自転車が止まっていて、すでに雨がひどいというのに無理やりそれに乗っていく、小学生くらいの子供たちの姿があった。
そして翌朝急にパトカーがやってきて、しばらくして去っていく。駐車場に入って来たのは参拝客だろう、普通の乗用車ばかり。もちろん、あんな大きなものを運び込んでいる様子もない。
ということは、住職の言っていたことは本当だったということだ。もちろん、あの様子じゃ画像をいじるなんてことも無理そうだ。まあ、この人ならそれも可能かもしれないけれど。
ちらり、と僕は画面をいじる坊主頭に目をやった。もし、この二人が共謀してたなら……?
「って感じですけど」
映像を止めて、チャラついた坊主頭が僕たちを一瞥する。僕は慌てて疑いの眼差しをひっこめる。そうだ、そんなことしたってきっとすぐ警察にバレるに決まってる。
けれど、盗まれた後の映像まで、警察は検めただろうか。そこだけ差し替えれば、悠々と修理した仏像を運んでくることは可能だったんじゃないか。
「あ、ありがとうございました」
でも見た映像に不自然なところはなかった、ように思う。確証もなく問い詰めることもできず、僕は力なく礼を述べた。
「満足していただけたかの」
住職がほほ笑んだ。その笑顔を信じきれない自分に、後ろめたさを感じる。
「すまんが、わしはちょっと席ば外させてもらうばい。檀家さんのところば回らんばならん」
そう言って住職は立ち上がると、寺務所の隅に掛けられたヘルメットとキーを持って、僕たちを置いて出ていってしまった。部屋には、苦手な感じの坊主頭と、無言の探偵。
「で、こんなところで何をしているんだ?」
丸藤さんが、静かに口を開いた。
「何って、カメラの映像見せてもらったったじゃないですか。結局、話に聞いていた通りだったけど」
あまりもな探偵の質問に、僕はあきれた様子で返す。こんなんじゃ、この坊主の人にもどう思われることやら。
けれど僕が親切で返した言葉は宙に浮き、代わりにもう一人が口を開いた。
「べつに、ここは俺んちみたいなもんだし、何してたっていいだろ」
肩をすくめ、坊主頭がうっとうしいとばかりに丸藤さんを睨んだ。どういうこと?
「あの、二人は知り合いなんですか?」
「知り合いって程でもないが」
忌々しそうに探偵が唇を持ち上げる。
「しかしずいぶん久しぶりじゃないか」
坊主頭が砕けた様子で言った。
「前はあんなに熱心に通ってくれてたっていうのに」
その言葉に、丸藤さんは明らかにイラついた様子で舌を打つ。
「おいおい、紛いなりにも今は神様なんだろ?もっと品性方向にやらないと」
やれやれと男が肩をすくめた。どうやら彼は、丸藤さんの正体を知っているらしい。そして、昔は人間だったことも。そのことが意外だった。
露骨に嫌そうな顔をして、探偵が吐き捨てるように言い放つ。
「そういうお前こそ、なんだその浮ついた格好は」
「は、お前、だって?ずいぶん偉くなったもんだなあ」
探偵の冷たい言葉に、坊主頭が噛みついた。
「見ないうちに、やっぱり「でうすさま」とやらに鞍替えしたってか?」
「そうじゃない」
「じゃあ、なんだってただの人間が神様になんてなってるんだ」
「お前には関係ないだろ」
いきなり僕を置いてけぼりにして、二人は子供みたいに喧嘩を始めてしまった。ちゃらい坊主頭も、思ったより怖い人でもなさそうだ。というより。
「あの、もしかして」
僕は恐る恐る口を挟んだ。すでに僕は、あり得ないことをたくさん体験してしまっている。ということは、そういうことだってあり得るわけで。
「あなたも、神様?」
僕の言葉に、坊主頭がうなずいた。
「あ、やっぱわかる?ヒトの姿してても、やっぱり俺からは後光みたいの差してんのかな」
得意そうに彼はうなずく。まあ確かに、夏の日差しをずいぶん反射してはいるようだけど。
「っても、こいつみたいなちんけなのと同じだと思うなよ」 向けられた指を手で払い、丸藤さんがしぶしぶと唇を持ち上げる。
「ちゃらちゃらして馬鹿そうなやつだが」
うるせー、と喚く男を一瞥し、探偵が信じられないとばかりに口を開いた。
「こいつが仏像から消えた、阿弥陀如来だ」
身体を引きずるように歩く丸藤さんとともに、僕は再び正光寺に訪れた。
「おや、こりゃ」
連日飽きもせずやってきた僕らに、住職が眉を寄せつつも声を掛けてくれた。
「もう、事件は解決したんとな?」
「いえ、その。ちょっと調べ忘れたことがあって」
後ろでむすっと突っ立っている探偵は口を開こうともしないので、仕方なく僕が精いっぱいの愛想笑いを浮かべて住職にお願いする。
「駐車場のカメラの映像、見せてもらえませんか」
「ふむ。探偵殿らはわしん言い分ば信用しとらんか」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
そう言いつつも、一番犯人の可能性が高いのはこの人だ。すべては住職の狂言だったという可能性だってある。
けれど住職は気にする様子もなく僕たちを事務所のようなところ(後で調べたら、『寺務所』というらしい)に案内してくれた。普通に事務用のデスクがあったり、ソファやテーブルがあって、冷蔵庫や流し台も設置されている。お堂の荘厳な雰囲気とかけ離れていて、僕は少し驚いてしまう。
「まあ、ちょっとそこに掛けなされ」
案内されたソファに腰かけると、目線の先に、こんな場所ではめずらしい、瓶に活けられたバラの絵。まるで本物みたいにみずみずしい。
「ああ、ちょっと趣味での」
僕の視線に気づいたのだろう、住職が少し照れたように答えた。
「趣味って、住職さんが描いたんですか?」
「昔、ちょっと美術ばかじりなっせ」
たいしたもんやなかが、と住職は謙遜するけれど、とても趣味の素人が描いたようにも見えなかった。
「なかなか上手だな」
腰かけた安堵からか、ようやく丸藤さんが口を開いた。
「何か勉強されていたのか?」
「まあ、遠か昔んことばい。それより」
早々に話題を切り上げて、住職は板状の液晶画面を持ってきた。iPadとか、そういうタブレットの類だ。そしてその前で、困ったように腕を組んだ。
「こんなかに、そん時ん映像が入っとるようなんじゃが」
心底困った様子で彼は言う。
「どうやったらそれば再生しきるんかが良うわからんのじゃ」
「でも、警察とかに見せたんですよね?」
「そりゃ、彼らが操作してくれたけんの」
カメラばつけてくれたんも若かもんで、と苦笑いしてみせた。
困ってしまった。これは本当にただの機械音痴なのか、それとも映像を見せたくないだけなのか。
とはいえ、僕だってスマホぐらいしかわからないし、探偵なんてうわの空の様子で画面をぼんやり見つめるばかり。あの事務所だって、タブレットどころかパソコンの一つも置いてなかったあたり、彼も得意ではなさそうだ。
なにせ、もともと江戸時代の人だったらしいし。
「これを設置したのって、白石さんですか?」
ふと気になって僕は聞いた。彼女はこのおじいさんの孫みたいだし、それならきっとと思ったものの、
「瑠璃がかい?」と不思議そうに返される。
「さすがにあん子にそぎゃんこつまでお願いできんばい。こればつけたんな……お、ちょうどよかところに」
住職が大きく手を振った先には、坊主頭の男の人。寺務所にズカズカ入ってきたのは、花柄のアロハシャツにジーンズ姿の男。
さらに首元には金色のネックレス。この人もお坊さんなんだろうか。とてもそうには見えないが。どちらかっていうと、DJとかヒップポップとかやってそうな。
「あ、オハヨーございます」
ずいぶん砕けた様子で、その男の人が返した。
「お、おはようございます」
弱い声で返して、僕は身体を縮こませる。丸藤さんが、その男を怪訝そうに見ていた。
「最近うちんかせしばしてくれとってな、ああこぎゃん頭だが坊主やなかんやけど」
けれどいかにも怪しい風体の男に臆することなく、住職はほほ笑んだ。
「カメラん設置ばしてくれたんも彼でね、そうだ、ちょっと彼らが映像ば見ろごたるっていうんで、見せてやってくれんか」
「いいっすよ。タンテーさんがお望みなら」
軽い調子で、その男が画面を操作する。するとあっという間に4日前の月曜の夜の映像が流れた。カメラは寺院に入る門の側に設置されていて、広範囲を録画できるようになっている。変わらず探偵が何も言わないので、
「こっちの方がもっとすごかったんですね、雨」
と見たままのことを僕は口にした。
ツバキが言っていた通りの、大雨と雷の映像。初めの方は穏やかだった夏空に突然稲光が走り、そこからあっという間に雨粒が落ちてくる。
確かに駐車場の隅に何台か自転車が止まっていて、すでに雨がひどいというのに無理やりそれに乗っていく、小学生くらいの子供たちの姿があった。
そして翌朝急にパトカーがやってきて、しばらくして去っていく。駐車場に入って来たのは参拝客だろう、普通の乗用車ばかり。もちろん、あんな大きなものを運び込んでいる様子もない。
ということは、住職の言っていたことは本当だったということだ。もちろん、あの様子じゃ画像をいじるなんてことも無理そうだ。まあ、この人ならそれも可能かもしれないけれど。
ちらり、と僕は画面をいじる坊主頭に目をやった。もし、この二人が共謀してたなら……?
「って感じですけど」
映像を止めて、チャラついた坊主頭が僕たちを一瞥する。僕は慌てて疑いの眼差しをひっこめる。そうだ、そんなことしたってきっとすぐ警察にバレるに決まってる。
けれど、盗まれた後の映像まで、警察は検めただろうか。そこだけ差し替えれば、悠々と修理した仏像を運んでくることは可能だったんじゃないか。
「あ、ありがとうございました」
でも見た映像に不自然なところはなかった、ように思う。確証もなく問い詰めることもできず、僕は力なく礼を述べた。
「満足していただけたかの」
住職がほほ笑んだ。その笑顔を信じきれない自分に、後ろめたさを感じる。
「すまんが、わしはちょっと席ば外させてもらうばい。檀家さんのところば回らんばならん」
そう言って住職は立ち上がると、寺務所の隅に掛けられたヘルメットとキーを持って、僕たちを置いて出ていってしまった。部屋には、苦手な感じの坊主頭と、無言の探偵。
「で、こんなところで何をしているんだ?」
丸藤さんが、静かに口を開いた。
「何って、カメラの映像見せてもらったったじゃないですか。結局、話に聞いていた通りだったけど」
あまりもな探偵の質問に、僕はあきれた様子で返す。こんなんじゃ、この坊主の人にもどう思われることやら。
けれど僕が親切で返した言葉は宙に浮き、代わりにもう一人が口を開いた。
「べつに、ここは俺んちみたいなもんだし、何してたっていいだろ」
肩をすくめ、坊主頭がうっとうしいとばかりに丸藤さんを睨んだ。どういうこと?
「あの、二人は知り合いなんですか?」
「知り合いって程でもないが」
忌々しそうに探偵が唇を持ち上げる。
「しかしずいぶん久しぶりじゃないか」
坊主頭が砕けた様子で言った。
「前はあんなに熱心に通ってくれてたっていうのに」
その言葉に、丸藤さんは明らかにイラついた様子で舌を打つ。
「おいおい、紛いなりにも今は神様なんだろ?もっと品性方向にやらないと」
やれやれと男が肩をすくめた。どうやら彼は、丸藤さんの正体を知っているらしい。そして、昔は人間だったことも。そのことが意外だった。
露骨に嫌そうな顔をして、探偵が吐き捨てるように言い放つ。
「そういうお前こそ、なんだその浮ついた格好は」
「は、お前、だって?ずいぶん偉くなったもんだなあ」
探偵の冷たい言葉に、坊主頭が噛みついた。
「見ないうちに、やっぱり「でうすさま」とやらに鞍替えしたってか?」
「そうじゃない」
「じゃあ、なんだってただの人間が神様になんてなってるんだ」
「お前には関係ないだろ」
いきなり僕を置いてけぼりにして、二人は子供みたいに喧嘩を始めてしまった。ちゃらい坊主頭も、思ったより怖い人でもなさそうだ。というより。
「あの、もしかして」
僕は恐る恐る口を挟んだ。すでに僕は、あり得ないことをたくさん体験してしまっている。ということは、そういうことだってあり得るわけで。
「あなたも、神様?」
僕の言葉に、坊主頭がうなずいた。
「あ、やっぱわかる?ヒトの姿してても、やっぱり俺からは後光みたいの差してんのかな」
得意そうに彼はうなずく。まあ確かに、夏の日差しをずいぶん反射してはいるようだけど。
「っても、こいつみたいなちんけなのと同じだと思うなよ」 向けられた指を手で払い、丸藤さんがしぶしぶと唇を持ち上げる。
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