43 / 77
鈴鐘の血1
しおりを挟む
「お前らが、一連の犯人だったのか」
「それにしてもひどい……なんで馬虎さんにこんなことを」
「早く、こいつらを縛って動けないようにしろ!」
殺害現場でああでもない、こうでもないとしていたところを見つけたのは湯布院さんだった。彼は社らを見るなり、恐らく誰もがそう思うであろう行動を起こした。
つまり、二人が犯人だと思って人を呼び、社たちを拘束したのである。
「まあまあ湯布院君、落ち着きたまえ。いかにも怪しいのは確かだがの、しかしわざわざ自分が怪しまれるような状況にあるというのに、さらに怪しまれるようなことなどするもんかの」
憤る湯布院さんをなだめながら、寿社長が沈んだ声で言った。
「しかし、馬虎君が……信じられんが……」
「私たちも驚いて、犯人を特定しようと調査していたんです」
「なあにを調査だ、自分らで殺したくせにいけしゃあしゃあと。証拠の血まみれの新聞まで握りしめてたくせに。アンタも馬虎殺しに加担したんだろ、なあ助手さんよ」
頑なに疑いを晴らさないのは湯布院さんだ。「かわいい顔して正体は殺人犯たあ、恐ろしいな。案外、霊能者のその男もたぶらかして、いいように使ってるんじゃないのか?」
「言いがかりをつけるのはやめてもらえませんか?」
さすがに華ちゃんも堪忍袋の緒が切れたらしい。「そもそも私が社くんなんかをたぶらかして、何の得になるんですか」
「実は幽霊もお前の自作自演なんじゃないのか?その男を脅していいように使って、この城にいる人間を皆殺しにするつもりなんだろ」
「だから、なんで私がそんなことするんです。私、隅田署の刑事なんですよ!」
「刑事ぃ?嘘をつけ嘘を」
「嘘じゃないんです!」
「そうじゃ、華ちゃんは優秀な刑事さんなんじゃよ」
そこで寿社長が加勢に入ってくれた。「彼女のお父さんも刑事での。十年前、この城で起こった事故を調査していた結城刑事の娘さんなんじゃ」
こうなったら、例の事故を調べるために身分を隠している場合などではない。
「結城刑事?」
その言葉に反応したのか、佐倉さんが名前を呟いた。
「聞いたことが、あるような、ないような……」
「刑事やって?」犬尾さんも渋い顔をしている。
「そんな十年も前の刑事のことなんか覚えてるかよ。そこまで言うなら証拠を見せろ、警察手帳見せて見ろよ」
「それが……家に置いてきちゃって」
「家に……置いてきたじゃと」
言葉もないのは社長だった。正直、社もぐうの音も出ない。
「下手くそな言い訳だな、吹雪が止んだらお前を殺人犯、兼、身分詐称で警察に突き出してやるからな」
「ううう……逆に警察が踏み込んでくれれば私の身分は明らかになるけど、でもお父さんにすごい怒られる……」
そうこうしているうちに二人はあっという間に後ろ手にひもを縛られてしまい、本当に罪人のようになってしまった。
「社長、ちょっとなんとかしてくださいよ」
そこで意外にも建設的な提案をしてきたのは修だった。さすがの騒ぎに、他人に無関心そうな彼も部屋を飛び出してきたのだ。
「おい、現場にいたイコール犯人ってのは、あまりに幼稚な考えじゃないか?」
「はあ?これ以上怪しいやつがいるのかよ」
「そいつらはいかにも怪しいけれど、さすがにそこまで馬鹿じゃないだろ。殺した人間ほっといて騒いでるなんて。それにそいつらが厨房を調べてたって証言が本当なら、馬虎が殺されたのは俺たちが荷物の移動やらでモタモタしてた頃になる。なら、俺たちの誰が犯人でもおかしくないってことだ」
「こいつらの言うことを信じるのか?バカバカしい」
「全面的に信じてるわけじゃない。が、とりあえず今する議論じゃないだろ。まずは亡くなった人に黙祷ぐらいさせてくれ」
そう返してきたのは予想外だった。
「修さん、馬虎さんのことなんてただの使用人としか思ってないと思ってた」
華ちゃんが小声でささやく。「うん、しかも年に一度会うか会わないかくらいだろ?分家の人間はそうそうここに来ないらしいから」社もそれに同意した。
「ね、ただの見知らぬ他人に黙祷するようなキャラに見えないよね」
正直失礼極まりない発言なのは確かだけれど、社もそう思っていたので無言でうなずいておく。
そうなるとやはり、修の父親は馬虎さんで、実はそのことを修も知っている、となるのではないか。
ぼそぼそと騒ぐ社らに構わず、修はずいと人垣をかき分けて、いまだ瞳に刃物を刺されたままの馬虎さんの遺体へと近寄った。
「これは……おい、包丁を抜いてやれないのか」
「それは……警察に現場検証してもらってからじゃないと……」
修の言う事は尤もだし、恐らく華ちゃんだってそうしてやりたかっただろう。けれど彼女の職務に対する忠誠心の方が勝った。
「そうか……かわいそうに」そう呟いて修が黙祷する。それにつられてか、同じく現場に駆け集まった一同が、なんとはなしに同じ動きをした。
「おい、あれはなんだ?」
祈りを捧げて瞳を開いた修が何かを見つけたらしい。例の犯人からのメッセージだった。
「『お前の正体を知っている』……これは、誰が?」
「おそらく犯人が置いたんだと思う」
「犯人はお前たちだろうがよ」
すぐに嘴を突っ込んでくるのは湯布院さんだ。
「僕たちが馬虎さんの何を知ってるっていうんです。初めて会ったんですよ」
「わからんぞ、前にどこかで会ったのかもしれないじゃないか」
「そんなわけないですよ」
再び揉め出した人々の声など耳に入らない様子で、修がかすかに何かを呟いていた。けれどそれは社の耳には届かなかった。外野がうるさいのだ。
「え?」
「……なんでもない」
気づけば後ろの方で呆然と成り行きを見守っていた茉緒さんも、誠一さんも沈んだ顔をしている。そう思えるのは写真を見てしまったからかもしれない。
「せめて、遺体を覆ってやることぐらいはできませんでしょうか」
そこに、かつての同僚を慮ってか、進言してきたのは四十八願さんだった。その顔面は蒼白だった。四十八願さんと馬虎さんの間に個人的な交流があったかはわからない。けれど同じ職場で働いていた人間が亡くなってしまって、動揺しないはずがない。
「このまま曝しておくのはあんまりでしょう、それに、現場を保存したいならそのほうが良いのでは」
「それもそうですね」
その言葉に、華ちゃんがほっとしたように答えた。それには社も大賛成だった。これ以上、この城の中で人が一人死んだ、という現実を覆い隠してしまいたかった。
「でもその前に、一応写真を撮らせてもらってもいいですか」
「だから、なんでお前がそんなことするんだ、殺人犯は大人しくしてろ」
「だから、私は刑事なんだって言ってるでしょう!」
「信用ならないな、殺した人間の写真を撮って楽しんでる猟奇犯なんじゃないのか」
「誰がそんなこと」
「こら、やめんか。仏様の前じゃ。華ちゃんが撮るのがダメなら、ワシの……はちと古いからの、ええと、誰か……まあ、好き好んで死人を撮るやつもおらんか」
「じゃあ私がやってあげるわ」
と、ここで手を挙げたのは思いもよらない人物だった。
「佐倉君?」
「みんな嫌だっていうなら私がやってあげる。そこの二人に任せるのも不安だし、なにか細工でもされたらたまったもんじゃないし」
「そんなことしませんよ」
「けれど佐倉君、女性にそんなことをさせるのは……」
「ふん、今さらレディ扱いされてもねえ。私、もう十分オバサンになっちゃったもの。とにかく写真を撮っておいて、吹雪が止んだら警察に提出すればいいんでしょ?それなら、仕事用にもう一台持ってるから、それを提出するわ」
「それなら助かるがの……しかし、撮影は代わりにワシが」
「いいわよ、別に死んだ人間が襲いかかってくるわけじゃないし。まあこの城に出る幽霊は死んでも人に襲いかかって来るみたいだけど」
そう聞き流し、佐倉さんが遺体へと歩み寄っていく。パシャパシャとフラッシュがたかれ、周りにいる社たちの目が眩しさで霞む。やがて一通り撮り終えたのだろうか、佐倉さんが立ち上がりスマホに保存された画像を社長に見せる。
「これでいい?」
「う、うむ……」さしもの寿社長も、遺体のアップ写真を見せられ目を背けた。
「では、こちらを」
四十八願さんが、肩にかけた黒のストールを馬虎さんにかけた。華ちゃんに貸してくれたカシミヤのストールだ。全身を覆うことはできなかったが、むごい顔を夜の闇のように隠してくれたそれに一同は感謝した。
「で、結局、誰に殺されたの?」
「それにしてもひどい……なんで馬虎さんにこんなことを」
「早く、こいつらを縛って動けないようにしろ!」
殺害現場でああでもない、こうでもないとしていたところを見つけたのは湯布院さんだった。彼は社らを見るなり、恐らく誰もがそう思うであろう行動を起こした。
つまり、二人が犯人だと思って人を呼び、社たちを拘束したのである。
「まあまあ湯布院君、落ち着きたまえ。いかにも怪しいのは確かだがの、しかしわざわざ自分が怪しまれるような状況にあるというのに、さらに怪しまれるようなことなどするもんかの」
憤る湯布院さんをなだめながら、寿社長が沈んだ声で言った。
「しかし、馬虎君が……信じられんが……」
「私たちも驚いて、犯人を特定しようと調査していたんです」
「なあにを調査だ、自分らで殺したくせにいけしゃあしゃあと。証拠の血まみれの新聞まで握りしめてたくせに。アンタも馬虎殺しに加担したんだろ、なあ助手さんよ」
頑なに疑いを晴らさないのは湯布院さんだ。「かわいい顔して正体は殺人犯たあ、恐ろしいな。案外、霊能者のその男もたぶらかして、いいように使ってるんじゃないのか?」
「言いがかりをつけるのはやめてもらえませんか?」
さすがに華ちゃんも堪忍袋の緒が切れたらしい。「そもそも私が社くんなんかをたぶらかして、何の得になるんですか」
「実は幽霊もお前の自作自演なんじゃないのか?その男を脅していいように使って、この城にいる人間を皆殺しにするつもりなんだろ」
「だから、なんで私がそんなことするんです。私、隅田署の刑事なんですよ!」
「刑事ぃ?嘘をつけ嘘を」
「嘘じゃないんです!」
「そうじゃ、華ちゃんは優秀な刑事さんなんじゃよ」
そこで寿社長が加勢に入ってくれた。「彼女のお父さんも刑事での。十年前、この城で起こった事故を調査していた結城刑事の娘さんなんじゃ」
こうなったら、例の事故を調べるために身分を隠している場合などではない。
「結城刑事?」
その言葉に反応したのか、佐倉さんが名前を呟いた。
「聞いたことが、あるような、ないような……」
「刑事やって?」犬尾さんも渋い顔をしている。
「そんな十年も前の刑事のことなんか覚えてるかよ。そこまで言うなら証拠を見せろ、警察手帳見せて見ろよ」
「それが……家に置いてきちゃって」
「家に……置いてきたじゃと」
言葉もないのは社長だった。正直、社もぐうの音も出ない。
「下手くそな言い訳だな、吹雪が止んだらお前を殺人犯、兼、身分詐称で警察に突き出してやるからな」
「ううう……逆に警察が踏み込んでくれれば私の身分は明らかになるけど、でもお父さんにすごい怒られる……」
そうこうしているうちに二人はあっという間に後ろ手にひもを縛られてしまい、本当に罪人のようになってしまった。
「社長、ちょっとなんとかしてくださいよ」
そこで意外にも建設的な提案をしてきたのは修だった。さすがの騒ぎに、他人に無関心そうな彼も部屋を飛び出してきたのだ。
「おい、現場にいたイコール犯人ってのは、あまりに幼稚な考えじゃないか?」
「はあ?これ以上怪しいやつがいるのかよ」
「そいつらはいかにも怪しいけれど、さすがにそこまで馬鹿じゃないだろ。殺した人間ほっといて騒いでるなんて。それにそいつらが厨房を調べてたって証言が本当なら、馬虎が殺されたのは俺たちが荷物の移動やらでモタモタしてた頃になる。なら、俺たちの誰が犯人でもおかしくないってことだ」
「こいつらの言うことを信じるのか?バカバカしい」
「全面的に信じてるわけじゃない。が、とりあえず今する議論じゃないだろ。まずは亡くなった人に黙祷ぐらいさせてくれ」
そう返してきたのは予想外だった。
「修さん、馬虎さんのことなんてただの使用人としか思ってないと思ってた」
華ちゃんが小声でささやく。「うん、しかも年に一度会うか会わないかくらいだろ?分家の人間はそうそうここに来ないらしいから」社もそれに同意した。
「ね、ただの見知らぬ他人に黙祷するようなキャラに見えないよね」
正直失礼極まりない発言なのは確かだけれど、社もそう思っていたので無言でうなずいておく。
そうなるとやはり、修の父親は馬虎さんで、実はそのことを修も知っている、となるのではないか。
ぼそぼそと騒ぐ社らに構わず、修はずいと人垣をかき分けて、いまだ瞳に刃物を刺されたままの馬虎さんの遺体へと近寄った。
「これは……おい、包丁を抜いてやれないのか」
「それは……警察に現場検証してもらってからじゃないと……」
修の言う事は尤もだし、恐らく華ちゃんだってそうしてやりたかっただろう。けれど彼女の職務に対する忠誠心の方が勝った。
「そうか……かわいそうに」そう呟いて修が黙祷する。それにつられてか、同じく現場に駆け集まった一同が、なんとはなしに同じ動きをした。
「おい、あれはなんだ?」
祈りを捧げて瞳を開いた修が何かを見つけたらしい。例の犯人からのメッセージだった。
「『お前の正体を知っている』……これは、誰が?」
「おそらく犯人が置いたんだと思う」
「犯人はお前たちだろうがよ」
すぐに嘴を突っ込んでくるのは湯布院さんだ。
「僕たちが馬虎さんの何を知ってるっていうんです。初めて会ったんですよ」
「わからんぞ、前にどこかで会ったのかもしれないじゃないか」
「そんなわけないですよ」
再び揉め出した人々の声など耳に入らない様子で、修がかすかに何かを呟いていた。けれどそれは社の耳には届かなかった。外野がうるさいのだ。
「え?」
「……なんでもない」
気づけば後ろの方で呆然と成り行きを見守っていた茉緒さんも、誠一さんも沈んだ顔をしている。そう思えるのは写真を見てしまったからかもしれない。
「せめて、遺体を覆ってやることぐらいはできませんでしょうか」
そこに、かつての同僚を慮ってか、進言してきたのは四十八願さんだった。その顔面は蒼白だった。四十八願さんと馬虎さんの間に個人的な交流があったかはわからない。けれど同じ職場で働いていた人間が亡くなってしまって、動揺しないはずがない。
「このまま曝しておくのはあんまりでしょう、それに、現場を保存したいならそのほうが良いのでは」
「それもそうですね」
その言葉に、華ちゃんがほっとしたように答えた。それには社も大賛成だった。これ以上、この城の中で人が一人死んだ、という現実を覆い隠してしまいたかった。
「でもその前に、一応写真を撮らせてもらってもいいですか」
「だから、なんでお前がそんなことするんだ、殺人犯は大人しくしてろ」
「だから、私は刑事なんだって言ってるでしょう!」
「信用ならないな、殺した人間の写真を撮って楽しんでる猟奇犯なんじゃないのか」
「誰がそんなこと」
「こら、やめんか。仏様の前じゃ。華ちゃんが撮るのがダメなら、ワシの……はちと古いからの、ええと、誰か……まあ、好き好んで死人を撮るやつもおらんか」
「じゃあ私がやってあげるわ」
と、ここで手を挙げたのは思いもよらない人物だった。
「佐倉君?」
「みんな嫌だっていうなら私がやってあげる。そこの二人に任せるのも不安だし、なにか細工でもされたらたまったもんじゃないし」
「そんなことしませんよ」
「けれど佐倉君、女性にそんなことをさせるのは……」
「ふん、今さらレディ扱いされてもねえ。私、もう十分オバサンになっちゃったもの。とにかく写真を撮っておいて、吹雪が止んだら警察に提出すればいいんでしょ?それなら、仕事用にもう一台持ってるから、それを提出するわ」
「それなら助かるがの……しかし、撮影は代わりにワシが」
「いいわよ、別に死んだ人間が襲いかかってくるわけじゃないし。まあこの城に出る幽霊は死んでも人に襲いかかって来るみたいだけど」
そう聞き流し、佐倉さんが遺体へと歩み寄っていく。パシャパシャとフラッシュがたかれ、周りにいる社たちの目が眩しさで霞む。やがて一通り撮り終えたのだろうか、佐倉さんが立ち上がりスマホに保存された画像を社長に見せる。
「これでいい?」
「う、うむ……」さしもの寿社長も、遺体のアップ写真を見せられ目を背けた。
「では、こちらを」
四十八願さんが、肩にかけた黒のストールを馬虎さんにかけた。華ちゃんに貸してくれたカシミヤのストールだ。全身を覆うことはできなかったが、むごい顔を夜の闇のように隠してくれたそれに一同は感謝した。
「で、結局、誰に殺されたの?」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
影の多重奏:神藤葉羽と消えた記憶の螺旋
葉羽
ミステリー
天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に平穏な日常を送っていた。しかし、ある日を境に、葉羽の周囲で不可解な出来事が起こり始める。それは、まるで悪夢のような、現実と虚構の境界が曖昧になる恐怖の連鎖だった。記憶の断片、多重人格、そして暗示。葉羽は、消えた記憶の螺旋を辿り、幼馴染と共に惨劇の真相へと迫る。だが、その先には、想像を絶する真実が待ち受けていた。
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
友よ、お前は何故死んだのか?
河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
神暴き
黒幕横丁
ミステリー
――この祭りは、全員死ぬまで終われない。
神託を受けた”狩り手”が一日毎に一人の生贄を神に捧げる奇祭『神暴き』。そんな狂気の祭りへと招かれた弐沙(つぐさ)と怜。閉じ込められた廃村の中で、彼らはこの奇祭の真の姿を目撃することとなる……。
変な屋敷 ~悪役令嬢を育てた部屋~
aihara
ミステリー
侯爵家の変わり者次女・ヴィッツ・ロードンは博物館で建築物史の学術研究院をしている。
ある日彼女のもとに、婚約者とともに王都でタウンハウスを探している妹・ヤマカ・ロードンが「この屋敷とてもいいんだけど、変な部屋があるの…」と相談を持ち掛けてきた。
とある作品リスペクトの謎解きストーリー。
本編9話(プロローグ含む)、閑話1話の全10話です。
パラダイス・ロスト
真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。
※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。
ファクト ~真実~
華ノ月
ミステリー
主人公、水無月 奏(みなづき かなで)はひょんな事件から警察の特殊捜査官に任命される。
そして、同じ特殊捜査班である、透(とおる)、紅蓮(ぐれん)、槙(しん)、そして、室長の冴子(さえこ)と共に、事件の「真実」を暴き出す。
その事件がなぜ起こったのか?
本当の「悪」は誰なのか?
そして、その事件と別で最終章に繋がるある真実……。
こちらは全部で第七章で構成されています。第七章が最終章となりますので、どうぞ、最後までお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる