主婦、王になる?

鷲野ユキ

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あの女

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慣れぬスピードに戦々恐々としていた彼らだったが、それでも疲れには抗えなかったらしい。真夜中、猛スピードで車線を変えては車を追い越していくその赤い車の中で彼らはすやすやと安らかな寝息を立てていた。その彼らが見るのはシャンポリオンの夢。
夢の中では人々が戦っていた。なぜか夢の中では鳥のように俯瞰していて、その時の自分がいた場所からは見えないはずの景色が見えた。同じようにしか見えないヒトとヒトの争い。何が彼らをそうさせたのだろう。そして、それを見ている赤子を抱いた女の姿。
勇樹が見すぎて困っていた夢の登場人物だった。赤い服を身にまとったその姿。誰かを彷彿とさせる気がした。そう、以前陽子が見た夢にも現れたその女性。その女性に覆いかぶさり犯すフュオンティヌス王。あれは何を示しているのだろう。王とあの女の関係がわからなかった。あれは合意だったのか、それとも。
そこで陽子の目が醒めた。どうやら高速を降りたらしい。地元よりも建物の密集した静かな明け方の道路を、爆音を響かせてフェラーリは激走していた。
「目が醒めたかい?王様。いや、怪我人か。どっちの呼び方がいい?」
それでもさすがに信号無視はできないらしい。けれどそれ以前にスピード違反で捕まらないのかしら、そう不安になりながらも、バックミラー越しに信号待ちする女医と目が合った。
「どちらもちょっと。それよりすみません。運転していただいてるのに寝てしまって」
これが夫だったら怒られていたに違いない。俺が運転してやってるのに呑気に寝やがって!ちっとも楽しくなかったドライブを陽子は思いだした。
「何言ってんだ、本来あんたは安静にしてなきゃならないのに。普通なら熱が出て痛みに悶えてたっておかしくない。それでも動けるのは王の血とやらが通ってるからなのかね。今度血液検査でもさせてもらえるとありがたいんだけど」
まるで実験度物を見るような目つきで舐めまわされて、陽子は少し気まずくなった。
「冗談だよ」
ふ、と鼻で笑いながら彼女はアクセルを踏んだ。まだ勇樹と粕川、それと彼女らをかくまってくれた緋美という女の子は目を覚ます気配がなかった。それもそうだろう、陽子が眠っている間に奮闘してくれたのだ、疲れているに違いない。
「すまないね、2時間と豪語したわりに道が混んでて。この調子だと首都高も怪しいね。着くのが7時くらい…あと50分くらいだ、になりそうだ」
「いえ、それでもJRで来るより断然早いですし。本当に、協力してくださってありがとうございます」
実際アシがなくて困っていたところだった。彼女の協力には感謝してもしきれないくらいだった。本当ならこんなことしていないで、久しぶりに会う娘と呑み明けたかったのだろうに。
「まあ地震が起きて富士が噴火したところで、被害を受けるのは東海地域ぐらいなもんだし、国全体で考えれば大したことないのかもだけどさ。もしあんたたちをただのうそつき呼ばわりしてほっぽって、いざ噴火と地震が起きましたじゃ寝起きがわるいからね。さすがに生まれ育った場所だ、無くなるのは悲しいから」
「その……先生も地元なんですね、てっきり娘さんが一人暮らしされてたので遠くに住んでるんだと」
「仕事場以外で先生って言われるのは嫌なんだ。あたしは亜美。アミって書いてツグミ。まあほとんど間違って読まれるんだけどね、でもナリに似合わずかわいい名前だろ。案外気に入ってんだ」
「じゃあ、亜美さん」
「敬称もいらないよ、だってあんたは王様なんだろ?そんな、恐れ多いこと」
「そんな、やめてください。王だったのはわたしではない過去の誰か。わたしはただの楠木陽子。なのにわたしはそれを自分のことのようにして偉そうなことばかり。わたしなんて、ただのしがない主婦なのに。亜美さんみたいに立派な先生でもない、碓井先生みたいにも」
そこで陽子はうなだれる。わたしが調子に乗ってしまったから、こんなことが起こってしまった。
「そうかね、医者の見地から言わせてもらえれば、その怪我でよくもまあ偉い……いや違うな。馬鹿としか言えないが。けれどそこまでして止めたいアンタの情熱は王と呼ばれてふさわしいものがあると思うけどね」
けれど自分で思っている以上の称賛を返され、陽子は顔を上げた。「でも、まだ止めれたわけじゃない。こんなバカなことやめさせないと」
「けどアンタ、どうするつもりなんだ?」
時折ミラー越しに視線を向けながら、器用に亜美は話しかけてくる。こんなにスピードが出てるのに。わたしには絶対できそうにもない。それ以前に免許すら持たない陽子は驚きっぱなしだった。
「悪いけどアンタには病院に行ってもらうよ、一度目の状態を見なきゃいけない。まだ可能性はあるんだ、光を取り戻せるかもしれない。腕?そっちはたいしたことない、かすり傷だ。幸い東京には眼科のうまいやつがいる。もともとそこに容態が落ち着いたら搬送させようとしてたんだが、あの滝沢って男がそれを拒んでもめてたんだ」
「滝沢が?」
「ああ、王には噴火を見届けてもらえなければ困る、だとかなんとか。家族に連絡もするなだなんて、アイツ何様なんだかね」
ケッ、と悪態をつきながら亜美は器用に片手で箱から煙草を一本取り火をつけた。ふう、と開けた窓に向かって煙を吐いてから、
「しかし普通、政治家があったかもわからない過去の栄光を頼りに活動するかね?こいつもいよいよ呆けてきたのか、それとも誰かにそううまく思い込まされでもしたのかと思ったよ」
といぶかしげに首をかしげる。確かにおかしい。陽子も同じく首をかしげた。
あの時はどっぷりあの世界に浸っていたから気が付かなかった、いや、気が付きたくなかったのかもしれない。自分を崇め奉ってくれる環境。それを与えてくれる滝沢。彼が誰かの手のひらで踊らされているなどと思いたくもなかった。それを認めれば、自分だっていいように操られた人形でしかないことに気付いてしまっただろうから。
けれどそんなことより陽子自身に関わる大切な発言をこの医者はしてやしなかっただろうか。まだ、この目に光が戻る可能性があると。
「でも、粕川さんも〈王の目〉として覚醒したんです。だからもう、私の目は二度と見えないんだろうって」
「ああ、王が片目だったからってやつ?その失われた片目を補助するべく彼女は存在していたと。そんな大昔の神話を信じてどうする。そんなことより今のアンタの方が大事だろ」
そう返す彼女のセリフになにか違和感を覚えた。けれどその正体に気付かず、それよりもと陽子は言葉を紡ぐ。
「でも、今私が光を取り戻したら彼女の力はきっと失われてしまう。今あの計画を止めるのに頼りになるのは彼女の力ぐらいなのに、それを失ってしまったら」
「目を治したくないっていうのかい?けれど一刻も早く処置を受けるべきだ、今のアタシはそうとしか言えない。例えアンタが偉大な王だったとしてもだ」
そこで陽子は先からの違和感の正体に気が付いた。この人、もしかしてシャンポリオンを知っているんじゃないの?
「……亜美さん、なぜ王は片目だったと知ってるんですか?」
「それは、緋美から聞いたからだよ」
しらばっくれるかのように、亜美はミラーから目線を外した。
「でも、緋美さんに過去のことを話したのはついさっきなんです。しかも亜美さんに話したのと全く同じの話を」
「じゃあ、テレビかなんかで見たんだろ。アンタも出てたじゃないか、きれいなドレスで着飾って」
「確かにあの番組以外にもメディアと関わる機会はありましたが、王が片目だったなんて情報は伝えていません、伝えたところであまり意味がありませんし、そんなことより皆あの国がどんなところだったかのほうが興味があったから」
「それは……」
「亜美さん、あなた、もしかして」
そこで陽子は一度口をつぐむ。こんなのただの偶然なのかもしれない。赤い布を身にまとった女と、やたらと赤が好きなこの女性。けれどやはり慣れた手つきでハンドルを握る彼女のことを知っているような気がしてならなかった。たとえばそう、その体つきさえも。
「……あなたは」
彼女の正体を突き止めようとした陽子の口を、亜美が遮った。振り向きざま、ふう、と口から吐くたばこの煙を浴びせかけられたのだ。
「うわっ」
ゴホゴホと咳き込む陽子を愉快そうに亜美は見た。「副流煙の方が害が強いんだ。これは大昔のアタシのなかの誰かの仕返しだよ」
「やっぱり」
陽子は理解した。ああ、彼女もまたあの国の登場人物だったのか。
「びっくりしたよ、ただの夢物語だと思ってたら、娘が王をかくまってるときたもんだ」
「夢を信じていたわけではないんですね」
「当たり前だろ。そんなの今のアタシに関係ないしね。けれどアンタは王様王様言われて大変だっただろ、陽子さん」
「でも、過去のわたしはあなたにひどいことを」
陽子は夢で見た生々しい場面を思いだす。あれは……あんなことをされて、あなたは大丈夫だったの?
「だから言ってるだろ、今のアタシと昔話のアタシは関係ないって」
そう気にも留めない様子で亜美は言い放つ。しかし、ふう、と流れゆく景色に向かって紫煙を吐いてから、
「けれど、昔のアタシはどうやらあの王様に惚れてたらしい」とつぶやいた。
「え、あんなことをされて?」
「違うだろ、惚れてたからあんなことをしたんだ。だけど、それがすべての間違いだった」
「間違い?」
「アタシ……アナトリアとか言うらしいね、あの女。あいつはサピエンス側のオヒメサマだったらしい。その姫を寝取られて当然許せるはずもない。一方夫を奪われた王妃は大激怒だ、王をたぶらかした女を許すなと、あの争いは起こった」
そうだったのか。陽子は先ほど夢に見た戦のシーンを思いだす。だから彼女は悲しそうな顔をしていた。
「でも、浮気したわたし、いえ、フュオンティヌスが元凶じゃない。ルクレティウスもアナトリアも傷つけて」
それに巻き込まれた人々にとっては大迷惑だったにちがいない。自身には何の関係もない理由によって、命の奪い合いをさせられる理不尽さ。それを強いた王に陽子は強い憤りを覚えた。わたしはこんな人の威光にすがって偉そうにしていただなんて。
「さあ、さすがにアタシはアナトリアじゃないからわからない。あるのは彼女の断片的な記憶だけ。けれどフュオン王がルクレティウスを心底愛していたとは思えなかったけどね」
「え?」
「やたらと自分の種族に固執する王妃と、寛大な王。それがアナトリアの持つイメージだ。王はネアンデルタール以外も同じヒトとして接しようとしていた。それを許さなかったのがルクレティスさ。その頑なさに嫌気がさしたのかもしれないね、フュオンは。サピエンスの女に興味を示すなんてさ」
「そんなの、それでも褒められたことじゃありません」
そう言ってから、陽子は碓井と浮気していた自分のことを思いだす。やだ、結局同じようなことをしてるだなんて。
「でも大丈夫、アナトリアはちゃんと愛されていた、フュオンティヌスに」
「じゃあ」
わたしが碓井に抱いた愛おしさは、すべて幻だったのだろうか。陽子はわからなくなってきた。
「けれど人種を気にするのはあれから二万年たっても変わらないね、これで人類は進歩したなんてちゃんちゃらおかしいわ。進歩してるのはハードだけ、ソフトは8ビットから変わらない」
「8ビット?」
「ああ、わからない?ゲームの話」
「ごめんなさい、ちょっと」
ゲームなんてあまり興味なかった。あるのは……いや、わたしはいままで何に興味を持っていたのだろう?そういえば趣味らしい趣味もなかった気がする。
いや、そんなことより。
「でも、それならあの戦の引き金を直接引いたのは」
原因を作ったのは王だ、それは認めよう。けれど王は諍いなど望んでいなかった。むしろ異種族間の架け橋を作ろうとしていたようではないか。ただ、そのやり方が上手かったとは決して言いがたく、王の私欲と言えばそれまでだったが。晴れてアナトリアと結ばれるために。そのために子を成した。
ならば残された人物は一人。
「ルクレティウスさ」
「そんな」
けれど亜美の記憶が確かなのならば、そうとしか思えなかった。王を取られ嫉妬に狂ったルクレティウス。彼女は現世でもいち早く碓井を使ってフュオンティヌスを、いや陽子を手に入れた。
そうだ、碓井は使われたのだ、彼女に。彼に好意を寄せる陽子の気持と碓井自身を利用して。
「じゃあ、唐澤先生が富士噴火に協力しているのも」
「その唐澤って人をアタシは知らないけど、ルクレティウスに関係のある人間ならば利用されているのかもしれない」
その可能性は大いにあった。少なくとも碓井とは関係がある。幼なじみで同僚。親しい仲の友人を彼に裏切ることが出来ただろうか。
碓井が電話に出ないのはそうだからなのか。本気で富士を噴火させ、東海地域を混乱に貶めたいというのか。かつて自分が栄華を誇っていたはずのその場所を。いや、そのかつての王国の跡地を辱めることによって、ルクレティウスは成し遂げようとしているのかもしれない。
「富士噴火は、王に対する復讐?」
王だけではない、彼を奪ったサピエンスも。彼女はすべてを恨んでいる――。
「けれど自分の中の記憶の誰かの言いなりになるなんて、碓井さんとやらは大丈夫なのかね」
どうやら話しているうちに目的地が近づいてきたらしい。先ほどよりはスピードを落とし、フェラーリは都内を静かに走っている。だからよけい亜美の声は車内に響いた。
「ん……もう着いたの?」
その声で目を覚ましたらしい勇樹が寝ぼけた声で言った。連鎖するかのように、粕川と緋美もぼんやりと目を覚ます。
「もうすぐだよ。けどお目当ての場所に行く前に寄るところがある。陽子さんを医者に見せないと」
けれどその言葉を、他ならぬ陽子が強い声で遮った。
「いいんです、亜美さん。このまま東大に向かってください」
「何言ってんだ、医者のアタシにそんなことできるわけないだろ、勘弁してくれ」
「じゃあアナトリア、私の愛しい人にお願いします。私を、ルクレティウスのもとにいち早く届けて」
「あんた、なにを言って」
「彼女をここまで追い詰めたのは私に原因がある、彼女が富士噴火に関わっているのならばそこにいる可能性が高い。一刻も早く彼女に会わなければ」
「彼女?母さん混乱してるのかな」
「ううん、間違ってないと思う。たぶんもう、碓井先生は彼女に成り変わってしまってるのかもしれない」
寝起きを装いつつ、粕川は二人の会話をしっかりと聞いていた。陽子が煙にむせる辺りから。まさか、ここにきてあの戦の元凶に出くわすとは。しかも友人の母がだ。偶然にしては出来すぎている。運命?まさか。
けれど、私たちも操られているのだとしたら。その運命とやらに。否定したい気持ちを胸に、それでもその可能性は否定できなかった。じゃなきゃあの先生がここまでするものか。彼女は碓井を信じたい気持ちで言った。そうよ、先生はルクレティウスに操られてるのよ!
「早く、碓井先生を助けに行かなきゃ」
粕川の言葉に陽子もうなずいた。わたしの中のフュオンティヌスがルクレティウスを止めたいように、わたしは碓井さんに恐ろしいことなどさせたくない。手遅れになる前に。
「このまま東大に向かってください」
「けれど、ほんとに片目がだめになる」
「目ならもう片方あるから大丈夫。それより大切なものがある」
そう語る陽子の右目は強く光っていた。白みゆく空。車窓から忍び込む、生まれたばかりの日の光を受けて。
「そうかい、わかったよ。じゃあとっとと済ませて、すべてはそれからだ。終わったら必ず受診させるからね」
ため息をつきながら亜美は言った。過去と今は関係ない。亜美はそう思っていた。けれどどうだ、今の彼女は昔の王そっくりじゃないか、頑なで、後先考えない、愚かな王。
いや。けれど亜美はすぐにその考えを改めた。違う、ひたむきで、優しい人。それがこの陽子という女なのだと。
「あんた、気に入ったよ陽子さん。もちろん、偉大な王様としてのあんたじゃなくて、今のあんたをね」
そう微笑みを向けて、亜美はハンドルを切った。その微笑みのまま、彼女は彼らに聞く。
「で、作戦は?なにか策があるんだろ?王様に予言者に勇者ときたもんだ、なにかすごい力でもあるんだろ」
この問いに、車内が一斉に静かになる。エンジン音がその空虚に響く。
「え?」
困惑する運転手が向かうは赤門。今さら車線は変えられない。この国の将来を担うその場所へ、赤い車は走っていく。
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