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新宿ピカデリー 4/19
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「そのカガミとか言うやつは、どんだけ信用できるんだ?」
目の前のヘビースモーカーが、やに臭い息を吐いた。
「さあな」
それはむしろ俺が教えて欲しかった。あんな、あからさまな不審者。
今思えば、そんな奴とアドレスを交換した自分の神経を疑ってしまう。けれど事実、俺のスマホにはあいつの連絡先が登録されている。それはすなわち、向こうにも俺の連絡先が登録されているということだ。
悪夢のような合コンの後みたいな、えも言われぬ不快感を俺は流し込んだ。
「それよりお前、モテたいんだったらタバコ止めた方がいいんじゃないのか?」
時代は嫌煙だ。シロは面構えだって別に悪くもないし、体格だって立派なものだ。これで何かスポーツでもやっていればモテただろうに、あいにくと暗い部屋に引きこもって煙草をふかし、ホラーじみたミステリを喜んで読むような残念なやつだった。
「遠回しに息が臭いって言ってんのか?」はああ、とヤツが俺に向かって息を吹きかける。「おい、やめろよ。そんなんだから、一緒に映画を見る相手もいないんだろ」
俺の的確な指摘に、シロはギュッと口をつぐんだ。それに気を良くして、俺はさらにたたみかける。
「それになんだよ、この映画のチョイス。気晴らしに映画でもって言うから一緒に来てやったのに」
ピカデリー二時台の回の映画見に行こうぜ。そう言われて、俺は映画館のサイトを確認した。
ページを開いてすぐに、14:10上映の有名作のタイトルが目に飛び込んできた。ちょうど見ようと思っていたやつだったから二つ返事でこいつに付いてきてみれば、同じ時間に上映のジャパニーズホラーを見させられる羽目になった。よりによって。
「全然気晴らしになんかならないじゃないか。ソイツの名を覚えていると、目が破裂して死ぬだなんて」
そんな話のものだった。
「どっかで聞いたような話だなぁ」
人ごみを器用にかき分けて、シロは耳を掻く仕草をする。「まあ、良くある話なんだな」
「良くあってたまるか」
しかもこちらは、フィクションではなく似たようなことが実際俺の身の回りで起きているのだ。
「ソイツに名前を知られるとバラバラにされて、目を合わせると眼球をえぐり出されて。で、逆らうと自殺する羽目になる。H大ミス研創作ホラーも、いつか映画にしてもらえるかもしれないぜ」
「なるわけないだろ」
「わからないぜ、今回の事件と絡めれば、二時間くらいは持つだろ。なにせ今岩崎美術館には、曰くつきがわんさかあるんだからな」
けれどその曰くまみれを差し置いて、素人作の言伝などがしゃしゃり出てくるのはいかがなものか。
「そうだよなあ、あそこに展示されている五つのダイアだけで、何人死んでることやら。とにかく個人が持ってるとソイツに不幸が訪れるっていうんで、そのほとんどが国に寄付されてるんだぜ」
「単に首がまわらなくなって、担保に取られたんじゃないのか」
「だとしたら、貧乏になった段階で確かに呪いは効いているんだろうな」
シロが笑った。
「けど、イワサキダイアなんてのは俺も知らなかったな」
春先とはいえ、夕方は冷えることも多い。陽の翳ってきた都内を走るビル風が手を冷やしたのか、シロは両手をポケットにつっこんだ。「確か、一度盗まれたことはあるらしいが、それで犯人が死んだなんて聞いたことがない」
そう言えば、岡本が得意げにそんなことを来場客に吹聴してまわっていた。ああやって、噂に尾ひれが付いて行くのだ。
「けれど呪いは、そうやって作られていく」
ふう、とシロは巨大な怪獣のモニュメントを見上げた。
「もともとは架空の話だったのかもしれない。けれどそれを人々が信じることによって、それは本物になる。神様の存在だって、似たようなもんだ」
「呪いなんてあるわけないって、認めていいのか?」
「いや、あるんだよ、呪いは」
シロはにやりと笑った。
「人々がそう信じて作り上げたもの。それが呪いだ。本気で信じてなくてなんてもいい。それを知っていることが重要だ。それを知っている人が多ければ多いほど、それはより本物に近づく」
あの怪獣だって、いつかは本当に動き回るかもしれないぞ。茶化してシロは続けた。
「今あの美術館には、そういういわくつきがたくさん集まっている。それを見たさに多くの人が訪れて、呪いの数々の情報を手に入れる。そうやってさらに、呪いの認知度が上がっていくわけだ」
俺の手先も冷えてきた。思わず腕を組む。
「だから本当に、あの美術館は今呪われているのかもしれないな」
本気かどうかはわからないが、岩崎の死を望む人々がそこにはいる。彼らが直接手を下さなくとも、集まった呪いの力が岩崎に本当に死を与えたのか。
「何しろ今度は、死んだ岩崎氏が幽霊になって現れるんだろ」
そう言えば、美術館に来た客もそのようなことを言っていた。
「本当に、いるのかもしれない」
ぽつり、とシロが呟く。
「なにが?」
「人を死に至らしめる何かが。そいつはあの建物に巣食っていて、訪れる人間を殺そうと狂気を持って待ち構えている」
「呪いが刃物をふりまわすのか?」
「まさか。でも夜にでも行けば、本当に何かいたりしてな。そういうのは大抵夜に現れるって相場が決まってるんだ」
「それは大層な肝試しだな」
「だろ、ぜひ俺も参加したいもんだ。開催するようなら俺も呼んでくれ」
別にそう言うのを信じているわけじゃない。けれど、そんなものはご免被りたかった。
「結局は誰かが作ったものを、まるで本当にあるように、怖いように思い込んでるだけ。そういうことだろ」
そうだ、まさか。俺は映画の内容を思い出す。
ソイツの名を、否が応にも観客らは知ってしまう。その名を知ってしまった俺たちは、この呪いにかかったも同然なのではないか。そして、数日後には俺も、目が破裂して死に――。
だなんて。信じるはずないだろ。
不機嫌な俺と対照的に、シロはひどく愉快そうだ。「そりゃあ、呪い自体がヒトを殺すのは物理的に無理だからな」
目玉を破裂させるのも、身体をバラバラにするのも骨が折れるぜ、とシロは雑居ビルの階段を地下へと下がる。
「それでもこの世界には超常現象としか言えない何かがあって、呪いや悪霊の姿を借りた死神が暗闇の中から突如現れて、自分の命を奪うかもしれないという恐怖に苛まれる」
妙にゆっくりと、靴音を響かせてシロは階段を降りていく。実際にはそれほどの距離ではないはずだ。シロおすすめの安居酒屋。俺も何度か来たことがあるが、今日はなんだかいやに深く降りていく気がする。
「結局人はいつか死ぬんだ、それをこんな形で再認識してまで、いちいち怯える必要ないだろ」
返した俺の声が、するりと上へ抜けていく。
「再認識するからこそ、生を実感できる。他人の死を目の当たりにして、自分は生きていると感じられる。血しぶきを見て、自分の中に血液が巡っているのを感じる」
扉の前でシロが足を止めた。
「ヒトがわざわざホラー映画だのジェットコースターだので恐怖心を味わうのは」
ゆっくりと振り返り、彼は言う。
「みんな、生きてる気がしないからなんだ」
お前もそうなのか?そう聞き返す間もなく。
「どうせこの後暇だろ、飲んでこうぜ」といつもの口調で声を掛けられた。
もとよりそのつもりではあった。けれど目の前の男が、急に今まで俺の見知った男ではない気がしてきて不安になる。俺の知るシロは、こんなやつだっただろうか。いや、こうであってほしい、と思ってきただけだったのか。
だがその一方、今から一人で家に帰るのもなんだか嫌だった。あの、一人の部屋に。
「その、加賀見とか言うやつのこと詳しく教えてくれよ」
扉を開けながら男が笑った。「出来たら俺にも今度会わせてくれ」
「そうだな、機会があれば」
賑やかな扉の先に俺は足を踏み入れた。
目の前のヘビースモーカーが、やに臭い息を吐いた。
「さあな」
それはむしろ俺が教えて欲しかった。あんな、あからさまな不審者。
今思えば、そんな奴とアドレスを交換した自分の神経を疑ってしまう。けれど事実、俺のスマホにはあいつの連絡先が登録されている。それはすなわち、向こうにも俺の連絡先が登録されているということだ。
悪夢のような合コンの後みたいな、えも言われぬ不快感を俺は流し込んだ。
「それよりお前、モテたいんだったらタバコ止めた方がいいんじゃないのか?」
時代は嫌煙だ。シロは面構えだって別に悪くもないし、体格だって立派なものだ。これで何かスポーツでもやっていればモテただろうに、あいにくと暗い部屋に引きこもって煙草をふかし、ホラーじみたミステリを喜んで読むような残念なやつだった。
「遠回しに息が臭いって言ってんのか?」はああ、とヤツが俺に向かって息を吹きかける。「おい、やめろよ。そんなんだから、一緒に映画を見る相手もいないんだろ」
俺の的確な指摘に、シロはギュッと口をつぐんだ。それに気を良くして、俺はさらにたたみかける。
「それになんだよ、この映画のチョイス。気晴らしに映画でもって言うから一緒に来てやったのに」
ピカデリー二時台の回の映画見に行こうぜ。そう言われて、俺は映画館のサイトを確認した。
ページを開いてすぐに、14:10上映の有名作のタイトルが目に飛び込んできた。ちょうど見ようと思っていたやつだったから二つ返事でこいつに付いてきてみれば、同じ時間に上映のジャパニーズホラーを見させられる羽目になった。よりによって。
「全然気晴らしになんかならないじゃないか。ソイツの名を覚えていると、目が破裂して死ぬだなんて」
そんな話のものだった。
「どっかで聞いたような話だなぁ」
人ごみを器用にかき分けて、シロは耳を掻く仕草をする。「まあ、良くある話なんだな」
「良くあってたまるか」
しかもこちらは、フィクションではなく似たようなことが実際俺の身の回りで起きているのだ。
「ソイツに名前を知られるとバラバラにされて、目を合わせると眼球をえぐり出されて。で、逆らうと自殺する羽目になる。H大ミス研創作ホラーも、いつか映画にしてもらえるかもしれないぜ」
「なるわけないだろ」
「わからないぜ、今回の事件と絡めれば、二時間くらいは持つだろ。なにせ今岩崎美術館には、曰くつきがわんさかあるんだからな」
けれどその曰くまみれを差し置いて、素人作の言伝などがしゃしゃり出てくるのはいかがなものか。
「そうだよなあ、あそこに展示されている五つのダイアだけで、何人死んでることやら。とにかく個人が持ってるとソイツに不幸が訪れるっていうんで、そのほとんどが国に寄付されてるんだぜ」
「単に首がまわらなくなって、担保に取られたんじゃないのか」
「だとしたら、貧乏になった段階で確かに呪いは効いているんだろうな」
シロが笑った。
「けど、イワサキダイアなんてのは俺も知らなかったな」
春先とはいえ、夕方は冷えることも多い。陽の翳ってきた都内を走るビル風が手を冷やしたのか、シロは両手をポケットにつっこんだ。「確か、一度盗まれたことはあるらしいが、それで犯人が死んだなんて聞いたことがない」
そう言えば、岡本が得意げにそんなことを来場客に吹聴してまわっていた。ああやって、噂に尾ひれが付いて行くのだ。
「けれど呪いは、そうやって作られていく」
ふう、とシロは巨大な怪獣のモニュメントを見上げた。
「もともとは架空の話だったのかもしれない。けれどそれを人々が信じることによって、それは本物になる。神様の存在だって、似たようなもんだ」
「呪いなんてあるわけないって、認めていいのか?」
「いや、あるんだよ、呪いは」
シロはにやりと笑った。
「人々がそう信じて作り上げたもの。それが呪いだ。本気で信じてなくてなんてもいい。それを知っていることが重要だ。それを知っている人が多ければ多いほど、それはより本物に近づく」
あの怪獣だって、いつかは本当に動き回るかもしれないぞ。茶化してシロは続けた。
「今あの美術館には、そういういわくつきがたくさん集まっている。それを見たさに多くの人が訪れて、呪いの数々の情報を手に入れる。そうやってさらに、呪いの認知度が上がっていくわけだ」
俺の手先も冷えてきた。思わず腕を組む。
「だから本当に、あの美術館は今呪われているのかもしれないな」
本気かどうかはわからないが、岩崎の死を望む人々がそこにはいる。彼らが直接手を下さなくとも、集まった呪いの力が岩崎に本当に死を与えたのか。
「何しろ今度は、死んだ岩崎氏が幽霊になって現れるんだろ」
そう言えば、美術館に来た客もそのようなことを言っていた。
「本当に、いるのかもしれない」
ぽつり、とシロが呟く。
「なにが?」
「人を死に至らしめる何かが。そいつはあの建物に巣食っていて、訪れる人間を殺そうと狂気を持って待ち構えている」
「呪いが刃物をふりまわすのか?」
「まさか。でも夜にでも行けば、本当に何かいたりしてな。そういうのは大抵夜に現れるって相場が決まってるんだ」
「それは大層な肝試しだな」
「だろ、ぜひ俺も参加したいもんだ。開催するようなら俺も呼んでくれ」
別にそう言うのを信じているわけじゃない。けれど、そんなものはご免被りたかった。
「結局は誰かが作ったものを、まるで本当にあるように、怖いように思い込んでるだけ。そういうことだろ」
そうだ、まさか。俺は映画の内容を思い出す。
ソイツの名を、否が応にも観客らは知ってしまう。その名を知ってしまった俺たちは、この呪いにかかったも同然なのではないか。そして、数日後には俺も、目が破裂して死に――。
だなんて。信じるはずないだろ。
不機嫌な俺と対照的に、シロはひどく愉快そうだ。「そりゃあ、呪い自体がヒトを殺すのは物理的に無理だからな」
目玉を破裂させるのも、身体をバラバラにするのも骨が折れるぜ、とシロは雑居ビルの階段を地下へと下がる。
「それでもこの世界には超常現象としか言えない何かがあって、呪いや悪霊の姿を借りた死神が暗闇の中から突如現れて、自分の命を奪うかもしれないという恐怖に苛まれる」
妙にゆっくりと、靴音を響かせてシロは階段を降りていく。実際にはそれほどの距離ではないはずだ。シロおすすめの安居酒屋。俺も何度か来たことがあるが、今日はなんだかいやに深く降りていく気がする。
「結局人はいつか死ぬんだ、それをこんな形で再認識してまで、いちいち怯える必要ないだろ」
返した俺の声が、するりと上へ抜けていく。
「再認識するからこそ、生を実感できる。他人の死を目の当たりにして、自分は生きていると感じられる。血しぶきを見て、自分の中に血液が巡っているのを感じる」
扉の前でシロが足を止めた。
「ヒトがわざわざホラー映画だのジェットコースターだので恐怖心を味わうのは」
ゆっくりと振り返り、彼は言う。
「みんな、生きてる気がしないからなんだ」
お前もそうなのか?そう聞き返す間もなく。
「どうせこの後暇だろ、飲んでこうぜ」といつもの口調で声を掛けられた。
もとよりそのつもりではあった。けれど目の前の男が、急に今まで俺の見知った男ではない気がしてきて不安になる。俺の知るシロは、こんなやつだっただろうか。いや、こうであってほしい、と思ってきただけだったのか。
だがその一方、今から一人で家に帰るのもなんだか嫌だった。あの、一人の部屋に。
「その、加賀見とか言うやつのこと詳しく教えてくれよ」
扉を開けながら男が笑った。「出来たら俺にも今度会わせてくれ」
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