42 / 64
終焉のアンリミテッド
アイリ②
しおりを挟む
「君たちは能力チーム? オレは実戦チーム。レイジだ、よろしく」
「ユウリだよ、よろしくね」
「ショーゴだ、よろしく」
レイジはじっとショーゴを見つめ、男にしては細く長い指先で首に着けてるチョーカーを触って言った。
「ショーゴはテレパスなんだ。それ、能力抑制装置なんでしょ?」
ショーゴと歳も変わりない様に見えて、レイジは此処が長いのか色々な事を良く知っていた。
だけど、とても実戦で闘える様には見えない。聞くと彼は拳銃の扱いに慣れていると言った。
「ユウリの能力は何なの?」
問われて直ぐに言葉が出なくて、ショーゴが代わりに答えてくれた。
「ユウリは《癒し》の能力者だよ。一緒に組めば安心出来ると思う」
食堂まで案内してくれると言うレイジの後に続いて歩いていると、何時の間にか人数が増えて集団になっていく。
「レイジは皆に慕われているんだね」
僕が言うと、レイジは鼻で笑い違うと言った。
「慕われているというより代わりに《玩具》になっているから機嫌を損ねない様に必死なのさ」
「おもちゃ?」
レイジはショーゴの問いに、彼の顔を触れて答えた。
「ショーゴ。多分君も《玩具》になると思う。オレと同じ見てくれだけは整ってるからね」
そう言うレイジはウンザリしてるとばかりに、食堂に着くと両手を挙げて散れとばかりに振った。
そのリアクションは王様の様で、本人は気付いて無いけど周りの人はやはり慕っているのだと思う。王様に仕える騎士達の様に。
僕達はまだ訓練生で、ショーゴとレイジは同じ歳だと言った。《玩具》とはどんな事なんだろうと聞いたが、レイジは凄く嫌な顔をして教えてはくれなかった。
ショーゴは確かに綺麗な子ではあるけど、何をされるのか。嫌な予感だけが膨れ上がる様な気がした。
「ユウリだよ、よろしくね」
「ショーゴだ、よろしく」
レイジはじっとショーゴを見つめ、男にしては細く長い指先で首に着けてるチョーカーを触って言った。
「ショーゴはテレパスなんだ。それ、能力抑制装置なんでしょ?」
ショーゴと歳も変わりない様に見えて、レイジは此処が長いのか色々な事を良く知っていた。
だけど、とても実戦で闘える様には見えない。聞くと彼は拳銃の扱いに慣れていると言った。
「ユウリの能力は何なの?」
問われて直ぐに言葉が出なくて、ショーゴが代わりに答えてくれた。
「ユウリは《癒し》の能力者だよ。一緒に組めば安心出来ると思う」
食堂まで案内してくれると言うレイジの後に続いて歩いていると、何時の間にか人数が増えて集団になっていく。
「レイジは皆に慕われているんだね」
僕が言うと、レイジは鼻で笑い違うと言った。
「慕われているというより代わりに《玩具》になっているから機嫌を損ねない様に必死なのさ」
「おもちゃ?」
レイジはショーゴの問いに、彼の顔を触れて答えた。
「ショーゴ。多分君も《玩具》になると思う。オレと同じ見てくれだけは整ってるからね」
そう言うレイジはウンザリしてるとばかりに、食堂に着くと両手を挙げて散れとばかりに振った。
そのリアクションは王様の様で、本人は気付いて無いけど周りの人はやはり慕っているのだと思う。王様に仕える騎士達の様に。
僕達はまだ訓練生で、ショーゴとレイジは同じ歳だと言った。《玩具》とはどんな事なんだろうと聞いたが、レイジは凄く嫌な顔をして教えてはくれなかった。
ショーゴは確かに綺麗な子ではあるけど、何をされるのか。嫌な予感だけが膨れ上がる様な気がした。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
はじまりの朝
さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。
これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。
✳『番外編〜はじまりの裏側で』
『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
春風の香
梅川 ノン
BL
名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。
3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。
オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる