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お姫様抱っこしてあげる
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ガタガタガタン‼︎
俺は階段を真っ逆さまに転落した。
でも不思議と、何処も痛くはない。
「兄…さん…大…丈夫?」
下の方から亜紀兎の声がした。
「/////!!!?」
「だ、ダイヒョウフデス…」(だ、大丈夫です…)
(ああ、もうダメ!いろんなことありすぎておかしくなりそう‼︎)
もうろうとした意識の中でも、自分の心臓の音がバクバクと聞こえてくる。身体中の血液が暴れ回ってるみたいだ。そして太ももの付け根あたりから伝わってくるもう一つの心音、、、そう、亜紀兎の心臓の音。
「あの…そろそろ降りて…?」
その声でふと我に帰る。
「あ!ごめん!今降りるからー⤴︎」
緊張で声が裏返ってしまった。
すぐさま亜紀兎の上から降りようと踏ん張る。
うん…しょ!
あれ?もう一度
よい…しょ!!
(えええー⁉︎嘘でしょ力入らねえ‼︎さっきのでコシ抜けたかも⁉︎)
「どうしたの?…もしかして…」
どうしよう!落っこちたのが怖くてコシ抜けたとか知られたら弱いやつだと思われる‼︎
「もしかして骨折したの⁉︎」
(は?)
「大丈夫⁉︎俺は無傷だから…そうだな、保健室までおぶろうか?」
(何言っちゃってんのコイツ⁉︎明らかに怪我してんの俺じゃなくてお前じゃん?だって俺かばって下敷きになったんだもん!)
「あ!それとも抱っこがいい?」
(は?ハ?ha ?わざと言ってる⁉︎…いや、違う。コイツ、筋金入りのど天然だったー‼︎)
「兄さん、おんぶと、抱っこ、どっちがいい?」
亜紀兎が、右手の人差し指と、左手の人差し指を順に差し出しながら問いかける。
そこで一つ、疑問が浮かぶ。
(抱っこって、お姫様抱っこのことなのか?)
つい前の俺だったら、どちらとも選ばずに、這って保健室に向かっただろう。
しかし今は…
「抱っこで、お願いします。」
俺は階段を真っ逆さまに転落した。
でも不思議と、何処も痛くはない。
「兄…さん…大…丈夫?」
下の方から亜紀兎の声がした。
「/////!!!?」
「だ、ダイヒョウフデス…」(だ、大丈夫です…)
(ああ、もうダメ!いろんなことありすぎておかしくなりそう‼︎)
もうろうとした意識の中でも、自分の心臓の音がバクバクと聞こえてくる。身体中の血液が暴れ回ってるみたいだ。そして太ももの付け根あたりから伝わってくるもう一つの心音、、、そう、亜紀兎の心臓の音。
「あの…そろそろ降りて…?」
その声でふと我に帰る。
「あ!ごめん!今降りるからー⤴︎」
緊張で声が裏返ってしまった。
すぐさま亜紀兎の上から降りようと踏ん張る。
うん…しょ!
あれ?もう一度
よい…しょ!!
(えええー⁉︎嘘でしょ力入らねえ‼︎さっきのでコシ抜けたかも⁉︎)
「どうしたの?…もしかして…」
どうしよう!落っこちたのが怖くてコシ抜けたとか知られたら弱いやつだと思われる‼︎
「もしかして骨折したの⁉︎」
(は?)
「大丈夫⁉︎俺は無傷だから…そうだな、保健室までおぶろうか?」
(何言っちゃってんのコイツ⁉︎明らかに怪我してんの俺じゃなくてお前じゃん?だって俺かばって下敷きになったんだもん!)
「あ!それとも抱っこがいい?」
(は?ハ?ha ?わざと言ってる⁉︎…いや、違う。コイツ、筋金入りのど天然だったー‼︎)
「兄さん、おんぶと、抱っこ、どっちがいい?」
亜紀兎が、右手の人差し指と、左手の人差し指を順に差し出しながら問いかける。
そこで一つ、疑問が浮かぶ。
(抱っこって、お姫様抱っこのことなのか?)
つい前の俺だったら、どちらとも選ばずに、這って保健室に向かっただろう。
しかし今は…
「抱っこで、お願いします。」
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