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告白現場
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頭冷やすって言ったものの、何処に行ったらいいんだよ?そこら辺かんがえてなかったな。
その事をちょっとだけ後悔しながら、廊下を歩く。
とにかく今は一人になりたい。ぐちゃぐちゃになった頭の中を整理したい。
「ああ、涼しいとこ…、なるべく人がいなくて落ち着けるとこ……、!屋上だ‼︎」
俺は小走りで屋上に向かった。階段を登るたび、空気が澄んで、肺が喜びに満ちていく。
「やっとツイターー!」
「付き合ってください‼︎」
「!!!?」
誰もいないと思って、両手を広げ、大きく伸びをした体は、その声を聞くなり、縮こまった。
ビクンと肩をすくめると同時に、とっさに物陰に隠れる。
(びっ…くりシタ‼︎‼︎)
「ずっと、前から好きだったんです。亜紀兎君‼︎」
ええ⁉︎
俺は思わず声に出してしまいそうな口を、必死におさえる。
(亜紀兎のことで頭を整理しに来たのに、よりにもよってその張本人がいるとは!しかもしかも、告白されているー‼︎)
落ち着け、落ち着け紀利兎。俺はアイツの事が嫌いで、それは好きの裏返しとか、そんなんじゃなくてだな、とりあえず、今は退散した方がいい。これは聞いちゃいけない事だ。でも…。
(亜紀兎はどんな返事をするんだろう?)
それが気になって仕方が無かった。
(くそ!大田があんな事言ったせいだぞ‼︎ちょっとだけ、ちょっとアイツの反応を見たら戻ろう。)
俺はそう思って、そろりと顔を覗かせた。
その事をちょっとだけ後悔しながら、廊下を歩く。
とにかく今は一人になりたい。ぐちゃぐちゃになった頭の中を整理したい。
「ああ、涼しいとこ…、なるべく人がいなくて落ち着けるとこ……、!屋上だ‼︎」
俺は小走りで屋上に向かった。階段を登るたび、空気が澄んで、肺が喜びに満ちていく。
「やっとツイターー!」
「付き合ってください‼︎」
「!!!?」
誰もいないと思って、両手を広げ、大きく伸びをした体は、その声を聞くなり、縮こまった。
ビクンと肩をすくめると同時に、とっさに物陰に隠れる。
(びっ…くりシタ‼︎‼︎)
「ずっと、前から好きだったんです。亜紀兎君‼︎」
ええ⁉︎
俺は思わず声に出してしまいそうな口を、必死におさえる。
(亜紀兎のことで頭を整理しに来たのに、よりにもよってその張本人がいるとは!しかもしかも、告白されているー‼︎)
落ち着け、落ち着け紀利兎。俺はアイツの事が嫌いで、それは好きの裏返しとか、そんなんじゃなくてだな、とりあえず、今は退散した方がいい。これは聞いちゃいけない事だ。でも…。
(亜紀兎はどんな返事をするんだろう?)
それが気になって仕方が無かった。
(くそ!大田があんな事言ったせいだぞ‼︎ちょっとだけ、ちょっとアイツの反応を見たら戻ろう。)
俺はそう思って、そろりと顔を覗かせた。
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