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横穴にて
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ようやく洞窟にたどり着き、上がった息が整うまで座り込む。
ほんのりとかび臭いが、獣がいるような臭いはしない。
グリノルフを運ぶときに気付いたが、グリノルフは荷物を背負っていなかった。
飛び込む際に置いてきたのか、途中で流されてしまったのかはわからない。
背負っている荷物とは別に、大切なものは小袋に入れて腰に着けているのだがそれは流されていないようだ。
比呂人はその小袋の中に火口と火打石が入っていることを知っていた。小袋を開けて確かめてみると中身は濡れていなかった。
火のつけ方だけはグリノルフに教わってた。小袋が動物の胃袋で作られている完全に防水されているものだとそのときに聞いていた。
火打石と火口は無事だったが焚きつけるものがない。
暗い中目を凝らすと、そこここに落ち葉や木の枝が落ちている。それらを集めて小さな山を作り、火をつける。
火打石で火をつけるのは旅の途中で何度もやったので、ちゃんとつけることができた。
なんだかんだでグリノルフは比呂人に必要な知識を教えてくれていた。火がついたことで比呂人は安心して息を吐く。
小さな焚き火の明かりで照らされた横穴の奥を見ると結構な量の落ち葉や木の枝が吹き溜まっていたので、かき集めて火にくべる。
長い時間は無理だが、しばらくは持つだろう。
グリノルフのことは後回しにして、自分の濡れた服を脱ぐ。濡れた服を着ているよりも裸のほうが温かい。
濡れた服をきつく絞り、焚き火のまわりに並べる。本当はロープを張ったほうがいいのだろうが、かける場所もかけ方もわからずあきらめた。
焚き火のそばに座り、なにか役に立つものがないかと背負っていた荷物を確かめる。胃袋ではないがなにかの動物の皮でできていて、思ったより中身は濡れていない。
比呂人の荷物は大したものは入っていない。自分の着替えと食器、寝るときにも使うマント、雨除け、食料、薬草、ロープ、小さなナイフなど必要最低限のものだ。
着替えの服も湿っている程度なのでこれも焚き火のそばに並べる。こちらはそう時間がかからずに着られるようになるだろう。
比呂人は裸のままグリノルフに近付く。
顔の下半分を覆っていた布は流されたのかなくなっていて、整った顔が全部見えてる。緑色の瞳は固く閉じられ、厚い胸は規則正しく上下している。
このまま濡れた服を着ていては体温が奪われてしまう、これは俺の意志ではない、と言い訳しつつグリノルフの服を脱がせる。
ズボンはベルトを外して問題なく脱がせることができた。
問題は上半身だ。
ついグリノルフの下履きだけの下半身に目がいきそうになるのを誤魔化しながら、シャツの胸元のひもを緩める。
腕を下げたままだと脱がせられないので、グリノルフの両腕を上へ上げる。腕だけでも重い。
濡れて肌に張り付いているシャツを腰のところからゆっくりとまくり上げていく。
見事に割れた腹筋が現れる。何も感じないわけではないが、努めて無視する。
さらに胸の上までシャツをまくり上げる。問題はがっしりした肩と頭だ。
シャツをまくり上げながらグリノルフの右腕を袖から引き抜くように動かす。
途中で引っ掛かりながらもなんとか右腕は脱がすことができた。触った右腕が思いのほか熱く、熱があるのかとグリノルフの額に手を当ててみる。
比呂人よりも熱いが、そもそも比呂人はグリノルフの普段の体温を知らない。比呂人は今までグリノルフの肌に触れたことがなかった。グリノルフは狛人《はくじん》なのでひょっとしたらこれが普通かもしれない。
「わっかんねえな」
グリノルフの額に手を当てたまま比呂人はつぶやいた。
「ん」
比呂人の声に反応したのか、グリノルフの眉間にしわがよりうめき声がもれる。比呂人が驚いて額から手をはなす。
グリノルフの長いまつ毛の陰に緑色の瞳が現れがぼんやりと焦点が合っていない様子だ。
「大丈夫か」
「ん、ああ」
比呂人の問いかけにグリノルフがかすれた声で答える。グリノルフは左手を額に当てて気だるげに上体を起こした。
比呂人は自分は下履き一枚だし、グリノルフの服も脱がせかけの状態に慌てて言い訳をする。
「いや、このそれは、寒いと思って」
「わかっている」
グリノルフは絞り出すように言って、重い息を吐いた。
「どこか怪我でもしてるのか」川に流されたのだからどこかにぶつけて怪我でもしているのかもしれない、そう思って比呂人が聞く。
「怪我はない」
「じゃあほかに具合の悪いところは……」
「なんでもない。大丈夫だ」
「なんでもなくないだろ。そんな、だって俺のせいで」
「お前のせい……ではあるが気にするな」
「気にするなって言われても、だって」
グリノルフへと伸ばした比呂人の腕は払いのけられてしまった。
「悪い。しばらく放っておいてくれないか」
「……わかった」
比呂人は焚き火ををはさんでグリノルフと反対側に腰を下ろした。
グリノルフは脱ぎかけのシャツを脱ぐと、絞って火のそばに広げ、だるそうに横になった。
グリノルフの様子も心配だが、それ以上に拒絶されたことがショックだった。
グリノルフは不愛想で言葉足らずのところはあるが、今まではっきりと拒絶されたことはなかった。比呂人を無碍に扱うこともなかった。
このままここで具合が悪そうなグリノルフをただ見ているのはいたたまれない。
比呂人は荷物に入っていたほうの服の乾き具合を確かめる。まだ湿ってはいるが着られないこともない。腕を通すと焚き火でほんのりと温かい。荷物から雨除けを取り出すと服の上から羽織った。
「なにをしている」
比呂人の様子に気付いたグリノルフが声をかける。
「なにって、燃やすもんも少ないからなんか探しに行こうと思って」
「こんな雨の中、どこを探す気だ」
「ここと同じような横穴があるかもしれないだろ。他にもなんか役に立つようなものがあるかもしれないし」
「ここにいろ。外は危ない」
「でも……」
「頼むからここにいてくれ」
グリノルフには珍しく懇願するような口調に、比呂人は何も言えず再び腰を下ろした。
二人の間に沈黙がながれ、ただ木のはぜる音だけが響く。
比呂人はひざをかかえただ大人しくしていることしかできなかった。
ほんのりとかび臭いが、獣がいるような臭いはしない。
グリノルフを運ぶときに気付いたが、グリノルフは荷物を背負っていなかった。
飛び込む際に置いてきたのか、途中で流されてしまったのかはわからない。
背負っている荷物とは別に、大切なものは小袋に入れて腰に着けているのだがそれは流されていないようだ。
比呂人はその小袋の中に火口と火打石が入っていることを知っていた。小袋を開けて確かめてみると中身は濡れていなかった。
火のつけ方だけはグリノルフに教わってた。小袋が動物の胃袋で作られている完全に防水されているものだとそのときに聞いていた。
火打石と火口は無事だったが焚きつけるものがない。
暗い中目を凝らすと、そこここに落ち葉や木の枝が落ちている。それらを集めて小さな山を作り、火をつける。
火打石で火をつけるのは旅の途中で何度もやったので、ちゃんとつけることができた。
なんだかんだでグリノルフは比呂人に必要な知識を教えてくれていた。火がついたことで比呂人は安心して息を吐く。
小さな焚き火の明かりで照らされた横穴の奥を見ると結構な量の落ち葉や木の枝が吹き溜まっていたので、かき集めて火にくべる。
長い時間は無理だが、しばらくは持つだろう。
グリノルフのことは後回しにして、自分の濡れた服を脱ぐ。濡れた服を着ているよりも裸のほうが温かい。
濡れた服をきつく絞り、焚き火のまわりに並べる。本当はロープを張ったほうがいいのだろうが、かける場所もかけ方もわからずあきらめた。
焚き火のそばに座り、なにか役に立つものがないかと背負っていた荷物を確かめる。胃袋ではないがなにかの動物の皮でできていて、思ったより中身は濡れていない。
比呂人の荷物は大したものは入っていない。自分の着替えと食器、寝るときにも使うマント、雨除け、食料、薬草、ロープ、小さなナイフなど必要最低限のものだ。
着替えの服も湿っている程度なのでこれも焚き火のそばに並べる。こちらはそう時間がかからずに着られるようになるだろう。
比呂人は裸のままグリノルフに近付く。
顔の下半分を覆っていた布は流されたのかなくなっていて、整った顔が全部見えてる。緑色の瞳は固く閉じられ、厚い胸は規則正しく上下している。
このまま濡れた服を着ていては体温が奪われてしまう、これは俺の意志ではない、と言い訳しつつグリノルフの服を脱がせる。
ズボンはベルトを外して問題なく脱がせることができた。
問題は上半身だ。
ついグリノルフの下履きだけの下半身に目がいきそうになるのを誤魔化しながら、シャツの胸元のひもを緩める。
腕を下げたままだと脱がせられないので、グリノルフの両腕を上へ上げる。腕だけでも重い。
濡れて肌に張り付いているシャツを腰のところからゆっくりとまくり上げていく。
見事に割れた腹筋が現れる。何も感じないわけではないが、努めて無視する。
さらに胸の上までシャツをまくり上げる。問題はがっしりした肩と頭だ。
シャツをまくり上げながらグリノルフの右腕を袖から引き抜くように動かす。
途中で引っ掛かりながらもなんとか右腕は脱がすことができた。触った右腕が思いのほか熱く、熱があるのかとグリノルフの額に手を当ててみる。
比呂人よりも熱いが、そもそも比呂人はグリノルフの普段の体温を知らない。比呂人は今までグリノルフの肌に触れたことがなかった。グリノルフは狛人《はくじん》なのでひょっとしたらこれが普通かもしれない。
「わっかんねえな」
グリノルフの額に手を当てたまま比呂人はつぶやいた。
「ん」
比呂人の声に反応したのか、グリノルフの眉間にしわがよりうめき声がもれる。比呂人が驚いて額から手をはなす。
グリノルフの長いまつ毛の陰に緑色の瞳が現れがぼんやりと焦点が合っていない様子だ。
「大丈夫か」
「ん、ああ」
比呂人の問いかけにグリノルフがかすれた声で答える。グリノルフは左手を額に当てて気だるげに上体を起こした。
比呂人は自分は下履き一枚だし、グリノルフの服も脱がせかけの状態に慌てて言い訳をする。
「いや、このそれは、寒いと思って」
「わかっている」
グリノルフは絞り出すように言って、重い息を吐いた。
「どこか怪我でもしてるのか」川に流されたのだからどこかにぶつけて怪我でもしているのかもしれない、そう思って比呂人が聞く。
「怪我はない」
「じゃあほかに具合の悪いところは……」
「なんでもない。大丈夫だ」
「なんでもなくないだろ。そんな、だって俺のせいで」
「お前のせい……ではあるが気にするな」
「気にするなって言われても、だって」
グリノルフへと伸ばした比呂人の腕は払いのけられてしまった。
「悪い。しばらく放っておいてくれないか」
「……わかった」
比呂人は焚き火ををはさんでグリノルフと反対側に腰を下ろした。
グリノルフは脱ぎかけのシャツを脱ぐと、絞って火のそばに広げ、だるそうに横になった。
グリノルフの様子も心配だが、それ以上に拒絶されたことがショックだった。
グリノルフは不愛想で言葉足らずのところはあるが、今まではっきりと拒絶されたことはなかった。比呂人を無碍に扱うこともなかった。
このままここで具合が悪そうなグリノルフをただ見ているのはいたたまれない。
比呂人は荷物に入っていたほうの服の乾き具合を確かめる。まだ湿ってはいるが着られないこともない。腕を通すと焚き火でほんのりと温かい。荷物から雨除けを取り出すと服の上から羽織った。
「なにをしている」
比呂人の様子に気付いたグリノルフが声をかける。
「なにって、燃やすもんも少ないからなんか探しに行こうと思って」
「こんな雨の中、どこを探す気だ」
「ここと同じような横穴があるかもしれないだろ。他にもなんか役に立つようなものがあるかもしれないし」
「ここにいろ。外は危ない」
「でも……」
「頼むからここにいてくれ」
グリノルフには珍しく懇願するような口調に、比呂人は何も言えず再び腰を下ろした。
二人の間に沈黙がながれ、ただ木のはぜる音だけが響く。
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