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47.そのまさかよ。
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『なぜ? あなたはまるで少女みたいだ・・・』
長椅子の端に座り、まだ息の激しい王妃の髪を優しく撫でながらヤカフ(元)伯爵が訊ねます。
「ハッ・・!」 放心状態で天井を見つめていた王妃は急いで半身を起こすと、自分が何一つ身につけていない事に・・全裸になってしまっている事に気付きます。
慌ててドレスを着ようとしますが・・ 「・・アッ、・・アァッ?・・」
絶頂の余韻から抜けきれない体は焦れば焦る程言う事をきかない上、まだ足腰に力が入らず立ち上がる事も出来ず、コルセットやら何やら複雑な女性の着衣はなかなか思う様に行かなくて・・ヤカフ(元)伯爵は慣れた手つきである程度着衣を手伝うと、
『侍女を呼ぼうか? ドアの外にいるだろうから・・』 と目を合わせようとしない王妃の耳元で問い掛けます。
王妃はビクリとしたものの何も答えず、やっとフラフラと立ち上がります。
「・・ッ!?・・」
自分のモノか彼のモノか分からない驚くほど大量の液体がトロリトトトトッと太もも内側を伝い落ち・・・それを機に一度は静まった動悸が再び激しくなり、呼吸がどうしようもなく乱れ始めます・・・
(・・アッ・・まさか・・私は、私は・・・ッ)
王妃はまさかの体の要求を誤魔化す様にヨロヨロと覚束ない足どりで無言のままドアの方へ歩き出します。 でもドアに届く前に、体が震えて歩き方が分からなくなり、立ち止まってしまいます。 ドレスの下で膨れ上がる肉欲に気を失いそうです。
そんな様子を見ながら(元)伯爵が(・・ウン、怒ってるな。 投獄されるかも・・)などと思っているとバッと王妃が振り返り、大きく見開いた瞳からポロポロと大粒の涙を零します。
『え!? お、王妃様・・!?』 ギョッとして狼狽える(元)伯爵。 王妃は彼のもとへ駆け寄り、その胸に飛び込みます。
「あ、あぁ、嫌、嫌ッ・・私は、おかしくなってしまった・・淫乱になってしまったッ・・だって、だって、わ、私、初めてで・・こんなに・・心も、体も、こんなに、こんな風にッ・・うわ~~~んッ・・・」
そう言って少女の様に泣きじゃくる王妃をやさしく抱きしめながら、(元)伯爵は真っ白になります。 (え・・・ヤバくない?)
王妃は生まれた時から第二王妃になる事が決まっていました。 小さな頃から現王と共に育ち、半ば兄妹の様な彼と婚姻を結び、キヤギネ、リーク、その下にもう一人王子を産み、今では王と本当の兄妹の様な信頼関係を保ちながらお互いに公認の数人の愛人を持ち・・・何もかもを手に入れている幸せな女性――誰もがそう認める彼女が唯一手に入れていなかったもの・・・それは、恋でした。
そうです、ヤバいのです。 夫は大国スキャーリオン王国の国王、3人の子持ち、愛人も3人のまだまだ女盛りの43才美魔女が、初めての恋に落ちたのですから・・・
哀愁を帯びた眼差し一ツで幼女からでも男性からでも簡単に“母性”を引き出してしまえる無自覚年上キラーに、はたしてどれだけの覚悟があるのか・・・抱きついたまま離れない王妃の髪を機械的に撫でながら、(・・ま、まさか・・)と思っている様ですが・・・
「わ、私、あなたが好き・・・ッ」 不意に王妃の声が響きます。
その“まさか”の様です。 しかもその声は、さっきまでの戸惑いに満ちた声とは明らかに違い、強い、確信に満ちた声です。
『 !!! 』 ヤカフ(元)伯爵、フリーズ・・・
さて、ヤカフ(元)伯爵はどうするのでしょうね? こんな事になるなんて思っていなかったんでしょうね・・
ベナを失った寂しさと後悔、キヤギネに対する複雑な感情・・喪失感と葛藤に苦しむ日々を少しの間だけでも紛らわせようと魅力的な美魔女に軽くつまみ食いされるだけのつもりだったんでしょうね・・本当にバカですね。
いつまでもベナ・・と言うより、麗華に執着しているからです。 純也の麗華への拗らせた恋愛感情に引きずられて、ベナを諦めきれない(元)伯爵・・・
早くその事に気付いて人生をやり直してほしいものですが・・・
『・・ハッ!? え!? あ、ダメ、いけません、王妃様がそんな事ッ・・あぁ、いい・・上手い・・いや、ダメ・・ちょッ・・』
相手は大国の王妃様です。 下半身に吸い付いて来る彼女の頭を掴んで無理矢理引きはがす事は出来ません。 というか、そんな間もなく巧みな舌技であっという間に下半身を復活させられてしまいました。
『・・お、王妃様!?・・まさか、』
「可愛い人・・そのまさかよ・・」
そうです、王妃様は第2ラウンドをご所望です。
『や・・あの・・』
「覚悟してね・・私、あなたを永遠に離さないことよ・・」
物凄い勢いで長椅子に押し倒された(元)伯爵の上に王妃様が跨り・・「アン・・大きい・・んッ・・うッ・・ぅんッ・・あッ・・」
『・・ちょ・・お、王妃様ッ・・あぁッ・・あぁぁッ』
・・ガンバレ、ヘタレスケベ。
ファイッ!!
長椅子の端に座り、まだ息の激しい王妃の髪を優しく撫でながらヤカフ(元)伯爵が訊ねます。
「ハッ・・!」 放心状態で天井を見つめていた王妃は急いで半身を起こすと、自分が何一つ身につけていない事に・・全裸になってしまっている事に気付きます。
慌ててドレスを着ようとしますが・・ 「・・アッ、・・アァッ?・・」
絶頂の余韻から抜けきれない体は焦れば焦る程言う事をきかない上、まだ足腰に力が入らず立ち上がる事も出来ず、コルセットやら何やら複雑な女性の着衣はなかなか思う様に行かなくて・・ヤカフ(元)伯爵は慣れた手つきである程度着衣を手伝うと、
『侍女を呼ぼうか? ドアの外にいるだろうから・・』 と目を合わせようとしない王妃の耳元で問い掛けます。
王妃はビクリとしたものの何も答えず、やっとフラフラと立ち上がります。
「・・ッ!?・・」
自分のモノか彼のモノか分からない驚くほど大量の液体がトロリトトトトッと太もも内側を伝い落ち・・・それを機に一度は静まった動悸が再び激しくなり、呼吸がどうしようもなく乱れ始めます・・・
(・・アッ・・まさか・・私は、私は・・・ッ)
王妃はまさかの体の要求を誤魔化す様にヨロヨロと覚束ない足どりで無言のままドアの方へ歩き出します。 でもドアに届く前に、体が震えて歩き方が分からなくなり、立ち止まってしまいます。 ドレスの下で膨れ上がる肉欲に気を失いそうです。
そんな様子を見ながら(元)伯爵が(・・ウン、怒ってるな。 投獄されるかも・・)などと思っているとバッと王妃が振り返り、大きく見開いた瞳からポロポロと大粒の涙を零します。
『え!? お、王妃様・・!?』 ギョッとして狼狽える(元)伯爵。 王妃は彼のもとへ駆け寄り、その胸に飛び込みます。
「あ、あぁ、嫌、嫌ッ・・私は、おかしくなってしまった・・淫乱になってしまったッ・・だって、だって、わ、私、初めてで・・こんなに・・心も、体も、こんなに、こんな風にッ・・うわ~~~んッ・・・」
そう言って少女の様に泣きじゃくる王妃をやさしく抱きしめながら、(元)伯爵は真っ白になります。 (え・・・ヤバくない?)
王妃は生まれた時から第二王妃になる事が決まっていました。 小さな頃から現王と共に育ち、半ば兄妹の様な彼と婚姻を結び、キヤギネ、リーク、その下にもう一人王子を産み、今では王と本当の兄妹の様な信頼関係を保ちながらお互いに公認の数人の愛人を持ち・・・何もかもを手に入れている幸せな女性――誰もがそう認める彼女が唯一手に入れていなかったもの・・・それは、恋でした。
そうです、ヤバいのです。 夫は大国スキャーリオン王国の国王、3人の子持ち、愛人も3人のまだまだ女盛りの43才美魔女が、初めての恋に落ちたのですから・・・
哀愁を帯びた眼差し一ツで幼女からでも男性からでも簡単に“母性”を引き出してしまえる無自覚年上キラーに、はたしてどれだけの覚悟があるのか・・・抱きついたまま離れない王妃の髪を機械的に撫でながら、(・・ま、まさか・・)と思っている様ですが・・・
「わ、私、あなたが好き・・・ッ」 不意に王妃の声が響きます。
その“まさか”の様です。 しかもその声は、さっきまでの戸惑いに満ちた声とは明らかに違い、強い、確信に満ちた声です。
『 !!! 』 ヤカフ(元)伯爵、フリーズ・・・
さて、ヤカフ(元)伯爵はどうするのでしょうね? こんな事になるなんて思っていなかったんでしょうね・・
ベナを失った寂しさと後悔、キヤギネに対する複雑な感情・・喪失感と葛藤に苦しむ日々を少しの間だけでも紛らわせようと魅力的な美魔女に軽くつまみ食いされるだけのつもりだったんでしょうね・・本当にバカですね。
いつまでもベナ・・と言うより、麗華に執着しているからです。 純也の麗華への拗らせた恋愛感情に引きずられて、ベナを諦めきれない(元)伯爵・・・
早くその事に気付いて人生をやり直してほしいものですが・・・
『・・ハッ!? え!? あ、ダメ、いけません、王妃様がそんな事ッ・・あぁ、いい・・上手い・・いや、ダメ・・ちょッ・・』
相手は大国の王妃様です。 下半身に吸い付いて来る彼女の頭を掴んで無理矢理引きはがす事は出来ません。 というか、そんな間もなく巧みな舌技であっという間に下半身を復活させられてしまいました。
『・・お、王妃様!?・・まさか、』
「可愛い人・・そのまさかよ・・」
そうです、王妃様は第2ラウンドをご所望です。
『や・・あの・・』
「覚悟してね・・私、あなたを永遠に離さないことよ・・」
物凄い勢いで長椅子に押し倒された(元)伯爵の上に王妃様が跨り・・「アン・・大きい・・んッ・・うッ・・ぅんッ・・あッ・・」
『・・ちょ・・お、王妃様ッ・・あぁッ・・あぁぁッ』
・・ガンバレ、ヘタレスケベ。
ファイッ!!
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