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24.キヤギネ、まさか!?
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ッッッ、キヤギネ・・・!?
そんな女に、何て表情をするのよ!?
この私に対してだって、いつもクールで無表情・・誘惑しても脅しても、顔色一つ変えないくせにッ!!
気に入らないわ! お気に入りのヤカフの正妻にスッと納まったかと思えば、今度はずっと気になっているキヤギネまでも・・・
・・足りないわ!! ただ殺すだけじゃァ全ッ然足りない・・・!!
荒くれ者達を雇って、ボロボロになるまでレイプさせた後、生皮を剥いでやろうかと思っていたけど、そんなんじゃ全然!! もっと、もっと苦しめてやらなきゃ、気が治まらないわ・・・!!
アレコレと良からぬ思考をめぐらせながら、第一王女はフラフラと無意識にベナに近付いて行きます。 (憎いわ! この女が心底憎い!!・・どうしてやろうかしら・・!?) そんな風に思いながら、ベナの真ん前まで来ると、パチンと扇を閉じ、ベナを打つ為に思いきり振り上げ、そして力一杯振り下ろし・・・・・・
ガシッ!! 『「「 はっ!! 」」』
扇がベナを打つ前に、キヤギネが第一王女の腕を掴み、止めます。
「・・ッ、離せッ! 離しなさいッ! この、無礼者が!! 何なのよ!? 伯爵家の一使用人の分際で、お前は私に逆らってばかり・・はッ!!」
第一王女は、キヤギネが今まで見た事もない程鋭い、冷たい眼で自分を見下ろすのを、掴まれた腕がさらに強くギリギリと締め上げられるのを、ボンヤリと見つめます。 こんな視線も、こんな乱暴な振る舞いも、今まで一度だって受けた事はありません。
(ア、に、憎まれている!?)そう気付くのと同時に、痛みに耐えきれず、
「アゥッ、痛い! 痛い、痛いわよ! キヤギネ! 痛・・キヤギネェ!!?」
「・・・・・・」
キヤギネは無言のまま、更に第一王女の腕を締め上げます。 何を考えているのか、誰にも分かりません。
「痛い、痛いのよォ!? ねェ、私・・はッ・・キヤギネ、まさか・・」
痛みでボロボロと涙を流しながら、(・・折るつもり!? この私の腕を・・)
「キ、キヤギネェ・・あァ・・はァッ、はァァッ、キヤギネ、キヤギネ、あァン」
(いいわ、折って、もっと痛くして、あなたみたいな男になら、何されたっていいわ・・! キヤギネ、さァ、全部、好きにしていいのよ・・)
あまりにも信じられない事態に、誰も何も言えず、身動きも出来ません。
多分ここにいる誰にも止められない男と、この国で一番厄介な女・・・その女が、そう、まさしく“女”に変化していく様に、一体何が起こっているのか、誰にも分かりません。 しかし第一王女の変化は歴然で、無法者のように暴れもがいていた体は、女らしくシナを作り、媚びる様にくねらせ、熱く荒い息には、時折甘い小さな悲鳴が混じり、性的快感を得ているのが明らかで、痛みに涙が止まらないというのに瞳はウットリと、鋭く冷たい表情を崩さない男――キヤギネの顔を見つめます。
その時、ベナが動きます。 第一王女を締めあげているキヤギネの腕を両手でそっと包み、
「いけないわ、マ・・キヤギネさん・・」 と、たしなめます。
環さんがマロにした数々の暴力を思えば、たとえキヤギネさんに前世の記憶が無くても、環さんだった第一王女を許せない気持ちが生じてしまうのでしょう。
全ての前世の記憶が戻ったベナは、そう想像するのです。
視線も体もピクリとも動かさないものの、キヤギネの瞳が切なげな色を湛えます。
「ちょッ・・! 私とキヤギネの二人だけの世界を邪魔しないでよ!!」
第一王女がベナに向かって怒鳴った瞬間、キヤギネが第一王女の腕を離し、少し後方へ恭しく移動します。
「あッ・・ン、キヤギネェン・・(折らないの? 折っていいのに・・あァ、イヤッ、止めないで、離さないでェ・・・)」
「・・大変失礼いたしました、我が女神様。 あまりの美しさに、つい力が入ってしまいました・・・お許し、頂けますよね?」
そう言って薄く微笑めば、ゾクゾクするほどの色香を放つキヤギネに感極まって腰が砕けてしまった第一王女。 倒れこみそうになったところを、いつの間にか入室したものの第一王女の信じられない姿に呆然と立ち尽くしていた第一王女の側近たちがワッと駆け寄り、支えます。 第一王女は側近達に支えられながらウットリと、
「ええ、許すわ・・許すに決まっているわ・・私の暴君サマ・・」
と、夢見る様に言い、更に皆を驚かせるのです・・・
そんな女に、何て表情をするのよ!?
この私に対してだって、いつもクールで無表情・・誘惑しても脅しても、顔色一つ変えないくせにッ!!
気に入らないわ! お気に入りのヤカフの正妻にスッと納まったかと思えば、今度はずっと気になっているキヤギネまでも・・・
・・足りないわ!! ただ殺すだけじゃァ全ッ然足りない・・・!!
荒くれ者達を雇って、ボロボロになるまでレイプさせた後、生皮を剥いでやろうかと思っていたけど、そんなんじゃ全然!! もっと、もっと苦しめてやらなきゃ、気が治まらないわ・・・!!
アレコレと良からぬ思考をめぐらせながら、第一王女はフラフラと無意識にベナに近付いて行きます。 (憎いわ! この女が心底憎い!!・・どうしてやろうかしら・・!?) そんな風に思いながら、ベナの真ん前まで来ると、パチンと扇を閉じ、ベナを打つ為に思いきり振り上げ、そして力一杯振り下ろし・・・・・・
ガシッ!! 『「「 はっ!! 」」』
扇がベナを打つ前に、キヤギネが第一王女の腕を掴み、止めます。
「・・ッ、離せッ! 離しなさいッ! この、無礼者が!! 何なのよ!? 伯爵家の一使用人の分際で、お前は私に逆らってばかり・・はッ!!」
第一王女は、キヤギネが今まで見た事もない程鋭い、冷たい眼で自分を見下ろすのを、掴まれた腕がさらに強くギリギリと締め上げられるのを、ボンヤリと見つめます。 こんな視線も、こんな乱暴な振る舞いも、今まで一度だって受けた事はありません。
(ア、に、憎まれている!?)そう気付くのと同時に、痛みに耐えきれず、
「アゥッ、痛い! 痛い、痛いわよ! キヤギネ! 痛・・キヤギネェ!!?」
「・・・・・・」
キヤギネは無言のまま、更に第一王女の腕を締め上げます。 何を考えているのか、誰にも分かりません。
「痛い、痛いのよォ!? ねェ、私・・はッ・・キヤギネ、まさか・・」
痛みでボロボロと涙を流しながら、(・・折るつもり!? この私の腕を・・)
「キ、キヤギネェ・・あァ・・はァッ、はァァッ、キヤギネ、キヤギネ、あァン」
(いいわ、折って、もっと痛くして、あなたみたいな男になら、何されたっていいわ・・! キヤギネ、さァ、全部、好きにしていいのよ・・)
あまりにも信じられない事態に、誰も何も言えず、身動きも出来ません。
多分ここにいる誰にも止められない男と、この国で一番厄介な女・・・その女が、そう、まさしく“女”に変化していく様に、一体何が起こっているのか、誰にも分かりません。 しかし第一王女の変化は歴然で、無法者のように暴れもがいていた体は、女らしくシナを作り、媚びる様にくねらせ、熱く荒い息には、時折甘い小さな悲鳴が混じり、性的快感を得ているのが明らかで、痛みに涙が止まらないというのに瞳はウットリと、鋭く冷たい表情を崩さない男――キヤギネの顔を見つめます。
その時、ベナが動きます。 第一王女を締めあげているキヤギネの腕を両手でそっと包み、
「いけないわ、マ・・キヤギネさん・・」 と、たしなめます。
環さんがマロにした数々の暴力を思えば、たとえキヤギネさんに前世の記憶が無くても、環さんだった第一王女を許せない気持ちが生じてしまうのでしょう。
全ての前世の記憶が戻ったベナは、そう想像するのです。
視線も体もピクリとも動かさないものの、キヤギネの瞳が切なげな色を湛えます。
「ちょッ・・! 私とキヤギネの二人だけの世界を邪魔しないでよ!!」
第一王女がベナに向かって怒鳴った瞬間、キヤギネが第一王女の腕を離し、少し後方へ恭しく移動します。
「あッ・・ン、キヤギネェン・・(折らないの? 折っていいのに・・あァ、イヤッ、止めないで、離さないでェ・・・)」
「・・大変失礼いたしました、我が女神様。 あまりの美しさに、つい力が入ってしまいました・・・お許し、頂けますよね?」
そう言って薄く微笑めば、ゾクゾクするほどの色香を放つキヤギネに感極まって腰が砕けてしまった第一王女。 倒れこみそうになったところを、いつの間にか入室したものの第一王女の信じられない姿に呆然と立ち尽くしていた第一王女の側近たちがワッと駆け寄り、支えます。 第一王女は側近達に支えられながらウットリと、
「ええ、許すわ・・許すに決まっているわ・・私の暴君サマ・・」
と、夢見る様に言い、更に皆を驚かせるのです・・・
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