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第三章
01 一ヶ月後
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婚約解消してスタード公爵邸を出てから一ヶ月後。
今日は王立高等学校の卒業式。
ステラは朝から浮かれまくっている。
なぜなら‥‥
『卒業おめでとう
卒業式場に会いに行く』
というカードがたった今届けられたのだ!
名前も無しの短いメッセージだけど、ピンクホワイトのカードにロイヤルパープルの文字。
その色のイメージから、差出人は白クマさんで間違いなし!
きゃー! きゃー!
やったぁ!
嬉しい!
白クマさんに会える!
約束通り会いに来てくれる!
きゃー! わー!
嬉しすぎてどうしよう!?
夜の短い間だけだったけど、初めて会った時から6年間、毎日会っていた白クマさんにこの一ヶ月会えていない。
それが寂しくて寂しくて!
こんなに!?
って自分で驚くほど寂しくて、辛くて。
『国で問題があって戻らなければならない』
と言っていた白クマさん。
別れ際に、白クマさんは淡々と言った。
『今、ミッドシップ王国はゴタゴタしているから連れて行けない。
問題が片付き次第会いに行くから、待っていて欲しい。
取り敢えず安全な場所を用意するから、そこで大人しく引き籠っていて欲しい。
君の美貌と魔力は魅力的過ぎて、今後色々な組織、団体に狙われまくるだろう。
厄介な個人――王族にも。
俺が君をガード出来る状態になるまでは人前に出ないでほしい。
――え?
商売の準備がしたい?
うん、君はよく魔道具を作って販売したいと言っていたな。
だったら、俺が会いに行くまでは魔道具を作る方に専念して欲しい。
いいな?』
『ッでも白クマさん、
商売の為に色々人脈を‥‥』
『俺を待っていろ』
ズキューンッ!
『はいッ!』
白クマさんのあまりの可愛さにいいお返事をしてしまったステラ。
初めて会ってから6年。
10才で既に身長が高かったステラだから僅かずつではあるが、年月とともに成長している。
だけど、白クマさんはずっと子熊のまま。
大きな体になる事も無く、6年間、ずっと同じサイズ。
小さなモフモフボディに強気な言動‥‥
(くぅ~~~ッ、
可愛過ぎる!!
可愛過ぎて、悶え死にそうッ)
何とか悶え死ななかったステラは、その後、伝えるべき事をカロンに伝え、スタード公爵邸裏門を出た。
少し歩いた所で、5人の白服の人達が恭しく頭を下げていた。
彼等の前には会ったばかりの二人――
白クマさんの従者だと名乗ったソールとステムもいた。
今日は王立高等学校の卒業式。
ステラは朝から浮かれまくっている。
なぜなら‥‥
『卒業おめでとう
卒業式場に会いに行く』
というカードがたった今届けられたのだ!
名前も無しの短いメッセージだけど、ピンクホワイトのカードにロイヤルパープルの文字。
その色のイメージから、差出人は白クマさんで間違いなし!
きゃー! きゃー!
やったぁ!
嬉しい!
白クマさんに会える!
約束通り会いに来てくれる!
きゃー! わー!
嬉しすぎてどうしよう!?
夜の短い間だけだったけど、初めて会った時から6年間、毎日会っていた白クマさんにこの一ヶ月会えていない。
それが寂しくて寂しくて!
こんなに!?
って自分で驚くほど寂しくて、辛くて。
『国で問題があって戻らなければならない』
と言っていた白クマさん。
別れ際に、白クマさんは淡々と言った。
『今、ミッドシップ王国はゴタゴタしているから連れて行けない。
問題が片付き次第会いに行くから、待っていて欲しい。
取り敢えず安全な場所を用意するから、そこで大人しく引き籠っていて欲しい。
君の美貌と魔力は魅力的過ぎて、今後色々な組織、団体に狙われまくるだろう。
厄介な個人――王族にも。
俺が君をガード出来る状態になるまでは人前に出ないでほしい。
――え?
商売の準備がしたい?
うん、君はよく魔道具を作って販売したいと言っていたな。
だったら、俺が会いに行くまでは魔道具を作る方に専念して欲しい。
いいな?』
『ッでも白クマさん、
商売の為に色々人脈を‥‥』
『俺を待っていろ』
ズキューンッ!
『はいッ!』
白クマさんのあまりの可愛さにいいお返事をしてしまったステラ。
初めて会ってから6年。
10才で既に身長が高かったステラだから僅かずつではあるが、年月とともに成長している。
だけど、白クマさんはずっと子熊のまま。
大きな体になる事も無く、6年間、ずっと同じサイズ。
小さなモフモフボディに強気な言動‥‥
(くぅ~~~ッ、
可愛過ぎる!!
可愛過ぎて、悶え死にそうッ)
何とか悶え死ななかったステラは、その後、伝えるべき事をカロンに伝え、スタード公爵邸裏門を出た。
少し歩いた所で、5人の白服の人達が恭しく頭を下げていた。
彼等の前には会ったばかりの二人――
白クマさんの従者だと名乗ったソールとステムもいた。
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