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第二章
23 やっと気付く2
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「‥‥ハッ!
もしかして魔道具なのか!?
魔道具‥‥カロンが何か言っていたっけ?
魔玉を節約しなければならないとか。
魔道具の管理とか。
今までは全部ステラがやっていた‥‥から」
言いながらディングは窓の外を見る。
右往左往する使用人達が見える。
何だ、何かがおかしい。
いつものスタード公爵邸の庭ではない。
あぁ、全ての噴水が止まっているのだ。
あれも魔道具‥‥
暑い‥‥不快だ‥‥
空調も魔道具。
一気にやつれた感のある侍女がお茶を運んで来る。
不味い!
茶も菓子も不味い!
料理長を呼びつけ説明を求めると――
「厨房の魔道具の調子が悪いのです!
ステラ様がいらっしゃらないので、王都の魔道具修理業者を呼んだところ、魔道具自体の故障ではないと。
使用する魔玉の質が変わったせいだろうとの事で。
確かに、今までは赤い綺麗な魔玉を使っていた様ですが、それはもう無いとの事で、カロン様のご指示で銀の魔玉に変えられたのです。
途端に火力は弱くなるし、火力の調整も出来なくなるし、水は少しずつしか出ないし、お湯は一切出なくなるし。
水も、今までは美味しい水が豊富に出たのに今では何とも普通の水がチョロチョロとしか出ません。
お茶も食事も当然味が落ちます。
何とかして下さい、ディング様!
これでは、6年前に逆戻りです!」
料理長の必死の訴えを聞きながら、ディングはソファに沈み込む。
6・年・前‥‥!
ッッ!
再びカロンの言葉と表情がフラッシュバックする。
『‥‥日記読め!』
もしかして魔道具なのか!?
魔道具‥‥カロンが何か言っていたっけ?
魔玉を節約しなければならないとか。
魔道具の管理とか。
今までは全部ステラがやっていた‥‥から」
言いながらディングは窓の外を見る。
右往左往する使用人達が見える。
何だ、何かがおかしい。
いつものスタード公爵邸の庭ではない。
あぁ、全ての噴水が止まっているのだ。
あれも魔道具‥‥
暑い‥‥不快だ‥‥
空調も魔道具。
一気にやつれた感のある侍女がお茶を運んで来る。
不味い!
茶も菓子も不味い!
料理長を呼びつけ説明を求めると――
「厨房の魔道具の調子が悪いのです!
ステラ様がいらっしゃらないので、王都の魔道具修理業者を呼んだところ、魔道具自体の故障ではないと。
使用する魔玉の質が変わったせいだろうとの事で。
確かに、今までは赤い綺麗な魔玉を使っていた様ですが、それはもう無いとの事で、カロン様のご指示で銀の魔玉に変えられたのです。
途端に火力は弱くなるし、火力の調整も出来なくなるし、水は少しずつしか出ないし、お湯は一切出なくなるし。
水も、今までは美味しい水が豊富に出たのに今では何とも普通の水がチョロチョロとしか出ません。
お茶も食事も当然味が落ちます。
何とかして下さい、ディング様!
これでは、6年前に逆戻りです!」
料理長の必死の訴えを聞きながら、ディングはソファに沈み込む。
6・年・前‥‥!
ッッ!
再びカロンの言葉と表情がフラッシュバックする。
『‥‥日記読め!』
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