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第一章
20 大好き!
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フッと目を覚ますステラ。
ン‥‥なに‥?‥
あったかい‥‥
気持ちいい‥‥
冬なのに、花の香りがする‥‥
ンン‥‥柔らかい‥‥
モフモフ‥‥
まるで柔らかなモフモフのハンモックで寝てるみたい‥‥ハッ!?
「‥あ‥‥わわ‥‥」
やっと自分の状況が分かったステラ。
昨夜、白クマさんの背中に縋りついて泣きながら‥‥眠ってしまったらしい。
だけど今の状況はその時のままじゃない。
ステラは白クマさんに横抱きにされて眠っていたのだ。
まさにモフモフのハンモック状態!
白クマさんたら、
白クマさんたらッ!
ステラが目覚めた事に気付いた白クマは、ステラをそっと下ろして、スッと立ち上がる。
そしてクルリと後ろを向くと歩き去っていく。
そう、この白クマさん、二足歩行なのである。
ホラ、ステラ!
早く言わなきゃ!
「‥アッ、あのッ、
ありがとう!‥あの、
えと、白クマさん!」
あまりにも必死な様子に、白クマが振り返る。
するとステラはやっと一番言いたい事が口から飛び出した。
「‥‥大好き!」
輝くような笑顔。
金色の瞳からキラキラ輝きながら銀色の涙が流れている。
それは昨夜の悲しい涙と違い、喜びに溢れた涙!
ロイヤルパープルの瞳を見開いて固まってしまう白クマ。
昨夜、いきなり美しい少女に抱きしめられて固まってしまった時と同じ様に。
ステラはそんな白クマに近付くと、
チュッ
キスをした。
大好きだから。
一生に一人の友達として。
ズザザザザザボフッ!
凄い勢いで後ずさりし、背中から茂みに突っ込んだ白クマはそのまま茂みの中に消えて行く。
「‥アッ、ゴメン、
もうしないから‥‥
あぁ、行っちゃった。
‥‥また来るね!
また遊んでね!
またね!」
返事は無かったけど、その夜会いに行ったら、ガサガサと茂みの中から出て来てくれた。
何かを警戒する様に一定の距離を保つ白クマさん。
近付こうとすれば逃げるので、ステラは諦めて草の上に座る。
すると白クマもステラと背中合わせに座る。
「‥‥くふっ、
気持ちいい‥‥」
ステラは頭と背中を白クマさんの大きな背中に預けてご満悦。
重いだろうからと姿勢を戻すと、白クマさんがツンツンと背中を押し付けて来る。
(? 寄りかかっていいのかな?)
ステラがまた頭と背中を白クマさんの背中に預けるとツンツンが止む。
っくふふふふふっ
ステラはそのままの姿勢で時折頭を左右にゴロゴロ動かしてモフモフを堪能しながら、ディングの謎の言い掛かりなど、日々の色々を話す。
毎日のこの時間があったから、ステラは潰れずに済んだのだ。
大好きが居るという事は、生きる力になるのだ!
そんな風に数か月を過ごし、最近では白クマさんがステラの話に『ガウ』と相槌を打ってくれるようになった。
最初の頃は人間の言葉が分からなかったのかもね?なんてステラは思う。
そんなある日――
ン‥‥なに‥?‥
あったかい‥‥
気持ちいい‥‥
冬なのに、花の香りがする‥‥
ンン‥‥柔らかい‥‥
モフモフ‥‥
まるで柔らかなモフモフのハンモックで寝てるみたい‥‥ハッ!?
「‥あ‥‥わわ‥‥」
やっと自分の状況が分かったステラ。
昨夜、白クマさんの背中に縋りついて泣きながら‥‥眠ってしまったらしい。
だけど今の状況はその時のままじゃない。
ステラは白クマさんに横抱きにされて眠っていたのだ。
まさにモフモフのハンモック状態!
白クマさんたら、
白クマさんたらッ!
ステラが目覚めた事に気付いた白クマは、ステラをそっと下ろして、スッと立ち上がる。
そしてクルリと後ろを向くと歩き去っていく。
そう、この白クマさん、二足歩行なのである。
ホラ、ステラ!
早く言わなきゃ!
「‥アッ、あのッ、
ありがとう!‥あの、
えと、白クマさん!」
あまりにも必死な様子に、白クマが振り返る。
するとステラはやっと一番言いたい事が口から飛び出した。
「‥‥大好き!」
輝くような笑顔。
金色の瞳からキラキラ輝きながら銀色の涙が流れている。
それは昨夜の悲しい涙と違い、喜びに溢れた涙!
ロイヤルパープルの瞳を見開いて固まってしまう白クマ。
昨夜、いきなり美しい少女に抱きしめられて固まってしまった時と同じ様に。
ステラはそんな白クマに近付くと、
チュッ
キスをした。
大好きだから。
一生に一人の友達として。
ズザザザザザボフッ!
凄い勢いで後ずさりし、背中から茂みに突っ込んだ白クマはそのまま茂みの中に消えて行く。
「‥アッ、ゴメン、
もうしないから‥‥
あぁ、行っちゃった。
‥‥また来るね!
また遊んでね!
またね!」
返事は無かったけど、その夜会いに行ったら、ガサガサと茂みの中から出て来てくれた。
何かを警戒する様に一定の距離を保つ白クマさん。
近付こうとすれば逃げるので、ステラは諦めて草の上に座る。
すると白クマもステラと背中合わせに座る。
「‥‥くふっ、
気持ちいい‥‥」
ステラは頭と背中を白クマさんの大きな背中に預けてご満悦。
重いだろうからと姿勢を戻すと、白クマさんがツンツンと背中を押し付けて来る。
(? 寄りかかっていいのかな?)
ステラがまた頭と背中を白クマさんの背中に預けるとツンツンが止む。
っくふふふふふっ
ステラはそのままの姿勢で時折頭を左右にゴロゴロ動かしてモフモフを堪能しながら、ディングの謎の言い掛かりなど、日々の色々を話す。
毎日のこの時間があったから、ステラは潰れずに済んだのだ。
大好きが居るという事は、生きる力になるのだ!
そんな風に数か月を過ごし、最近では白クマさんがステラの話に『ガウ』と相槌を打ってくれるようになった。
最初の頃は人間の言葉が分からなかったのかもね?なんてステラは思う。
そんなある日――
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