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第一章
14 ステラの可愛い『ツン様』
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「白クマさん、
白クマさ~ん!
ねぇ、出て来て、
白クマさんってば!
お~~~い?」
公爵邸の森の中。
髪をガチガチに固めていた泥を洗い落としてもらい、肉襦袢付きドレスを脱いで、すっかり軽くなったステラが森の中で必死に白クマに呼びかけている。
ガサッ、
ガサガサッ
「いた!
白クマさ~~~‥‥
ふぎゃっ!」
木の陰から出て来た白クマに抱きつこうとしてサッと避けられてしまうステラ。
白クマさんは『ツン』なのだ。
『デレ』が殆ど無い、『ツン』多すぎのつれない白クマさんなのだ。
だけど本当は凄く優しいのだ!
ステラがディングと婚約したのは6才の時。
ステラは元々隣国の伯爵令嬢で、旅行で立ち寄った12才のディングに見初められて婚約となったらしい。
自分は子供過ぎて覚えていないけど、外国とは言え公爵令息との婚約に両親は大喜びだったという。
ただ‥‥
ステラが9才の時、ステラの母親が亡くなった。
そしてその一年後に新しい義母が弟を産んだ。
10才のステラは家の中に居場所が無いと感じる様になってしまった。
そこで、ディング公爵邸の別邸に住んで、ティスリー王国の言葉や習慣、ディング公爵家の事を学んで欲しいというかねてよりの打診に応じる事にした。
‥‥誰にも止めてもらえなかった。
『居場所が無い』と感じていたのはその通りだったのだと、それで分かった。
いや、もっと前から分かっていた。
分かり切っていた‥‥
白クマさ~ん!
ねぇ、出て来て、
白クマさんってば!
お~~~い?」
公爵邸の森の中。
髪をガチガチに固めていた泥を洗い落としてもらい、肉襦袢付きドレスを脱いで、すっかり軽くなったステラが森の中で必死に白クマに呼びかけている。
ガサッ、
ガサガサッ
「いた!
白クマさ~~~‥‥
ふぎゃっ!」
木の陰から出て来た白クマに抱きつこうとしてサッと避けられてしまうステラ。
白クマさんは『ツン』なのだ。
『デレ』が殆ど無い、『ツン』多すぎのつれない白クマさんなのだ。
だけど本当は凄く優しいのだ!
ステラがディングと婚約したのは6才の時。
ステラは元々隣国の伯爵令嬢で、旅行で立ち寄った12才のディングに見初められて婚約となったらしい。
自分は子供過ぎて覚えていないけど、外国とは言え公爵令息との婚約に両親は大喜びだったという。
ただ‥‥
ステラが9才の時、ステラの母親が亡くなった。
そしてその一年後に新しい義母が弟を産んだ。
10才のステラは家の中に居場所が無いと感じる様になってしまった。
そこで、ディング公爵邸の別邸に住んで、ティスリー王国の言葉や習慣、ディング公爵家の事を学んで欲しいというかねてよりの打診に応じる事にした。
‥‥誰にも止めてもらえなかった。
『居場所が無い』と感じていたのはその通りだったのだと、それで分かった。
いや、もっと前から分かっていた。
分かり切っていた‥‥
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