42 / 46
42.研究棟にて
しおりを挟む
“ フェムト研究センター ”内には、地下通路が張り巡らされていて、叔父とごく一部の者だけが知っているという。 どういうカラクリか分からないが、地上を車で約5分かかった城から病院までも、叔父は1分もかからず移動して来たらしい。
その通路を使って研究棟へ移動する。
「えぇ~~~っ!? 病院からあっという間に・・・こんな便利な通路があったなんて・・・」
カンデラ君が驚きの声を上げる。 ・・カンデラ君はこの通路を知らなかったのか。 ・・では他に誰がこの通路を使っているのだろうか。 いや、使っていたのだろうか・・かな?
「もしかして地下通路は研究センター内だけではなく、例えばビット村とも繋がっているのですか?」
そう訊いてみると、叔父が苦虫を噛み潰したような顔をしてフゥと溜息をつき、
「まったく・・・ 愛しの探偵は、どんどん推理を進めてしまう。 ・・あぁそうだ。 彼の為に整備した。 彼はその通路を使って村と研究センターを行き来していたのだ。 時間も大幅に短縮できるし、面倒な入シティ手続きも端折れる。」
「それに記録が残らない。 存在しないはずの人間が、シティが管理するカメラに写っていては変ですからね・・・叔父上、何故ユニの生存記録を消したのです?」
「・・何の事だ? 生存記録を消す? シティが管理するデータを改ざんするなど、出来るはずないだろう? ・・カンデラ君、ユニから何か聞いているか?」
・・やはり叔父ではなかったか・・データの書き換えをする必要が無いなら、叔父がユニを殺したのではない。 カンデラ君に移植されているユニの命星を守ろうとロボット警備員に向かって行った必死さも本物だった。 叔父はユニを殺していない。
では何故ユニは死んだのだ?!
「・・ケルビン様、僕に訊かないで下さい。 ユニさんが僕に話してくれたのは、研究の事だけです。 ・・・僕だって、知らなかったんですから・・・まさか、ユニさんの命星が僕に移植されるなんて・・・」
そう言って俯くカンデラ君。 叔父も俯き、
「・・・全てを知っているのはユニだけだ・・・」 と言う。
「ユニは何故死んだんですか? 誰かに殺されたわけではないでしょうね? 3年前、一体何があったんですか!? ここで、何か事故でもあったんですか!? 何で・・・ハァッ・・ハァッ・・」
苦しい。 頭の中で勝手に進む推理・・違う、そんなはず無い、あってはならない
「・・何でユニの命星が俺の体内に・・ハァッ・・俺に移植されているんだ!?」
「モ、モル・・! 落ち着け、ほら、とにかく座って・・・」
叔父に言われ俺は適当にその辺にある椅子に座る。
ここは・・・こじんまりとした部屋に5組ほどの机と椅子・・何種類かの機器。
何故か懐かしさを感じる・・・
「この部屋は、ユニさんの研究室でした。 ・・今はユニさんの研究を引き継いだ僕が使っています。 ・・・モルさんが今、何気なく選んだ椅子はユニさんのお気に入りでした・・・」
目尻に涙を滲ませたカンデラ君が少し震えながら教えてくれる。 ・・・え!?
「・・ユニの研究室!? どういうことだ? ユニは研究対象だったんじゃないのか? 研究する側だった!? ユニはここで何の研究をして・・・ハッ!・・ユニは・・ユニは命星移植の研究をしていたのか!?」
その通路を使って研究棟へ移動する。
「えぇ~~~っ!? 病院からあっという間に・・・こんな便利な通路があったなんて・・・」
カンデラ君が驚きの声を上げる。 ・・カンデラ君はこの通路を知らなかったのか。 ・・では他に誰がこの通路を使っているのだろうか。 いや、使っていたのだろうか・・かな?
「もしかして地下通路は研究センター内だけではなく、例えばビット村とも繋がっているのですか?」
そう訊いてみると、叔父が苦虫を噛み潰したような顔をしてフゥと溜息をつき、
「まったく・・・ 愛しの探偵は、どんどん推理を進めてしまう。 ・・あぁそうだ。 彼の為に整備した。 彼はその通路を使って村と研究センターを行き来していたのだ。 時間も大幅に短縮できるし、面倒な入シティ手続きも端折れる。」
「それに記録が残らない。 存在しないはずの人間が、シティが管理するカメラに写っていては変ですからね・・・叔父上、何故ユニの生存記録を消したのです?」
「・・何の事だ? 生存記録を消す? シティが管理するデータを改ざんするなど、出来るはずないだろう? ・・カンデラ君、ユニから何か聞いているか?」
・・やはり叔父ではなかったか・・データの書き換えをする必要が無いなら、叔父がユニを殺したのではない。 カンデラ君に移植されているユニの命星を守ろうとロボット警備員に向かって行った必死さも本物だった。 叔父はユニを殺していない。
では何故ユニは死んだのだ?!
「・・ケルビン様、僕に訊かないで下さい。 ユニさんが僕に話してくれたのは、研究の事だけです。 ・・・僕だって、知らなかったんですから・・・まさか、ユニさんの命星が僕に移植されるなんて・・・」
そう言って俯くカンデラ君。 叔父も俯き、
「・・・全てを知っているのはユニだけだ・・・」 と言う。
「ユニは何故死んだんですか? 誰かに殺されたわけではないでしょうね? 3年前、一体何があったんですか!? ここで、何か事故でもあったんですか!? 何で・・・ハァッ・・ハァッ・・」
苦しい。 頭の中で勝手に進む推理・・違う、そんなはず無い、あってはならない
「・・何でユニの命星が俺の体内に・・ハァッ・・俺に移植されているんだ!?」
「モ、モル・・! 落ち着け、ほら、とにかく座って・・・」
叔父に言われ俺は適当にその辺にある椅子に座る。
ここは・・・こじんまりとした部屋に5組ほどの机と椅子・・何種類かの機器。
何故か懐かしさを感じる・・・
「この部屋は、ユニさんの研究室でした。 ・・今はユニさんの研究を引き継いだ僕が使っています。 ・・・モルさんが今、何気なく選んだ椅子はユニさんのお気に入りでした・・・」
目尻に涙を滲ませたカンデラ君が少し震えながら教えてくれる。 ・・・え!?
「・・ユニの研究室!? どういうことだ? ユニは研究対象だったんじゃないのか? 研究する側だった!? ユニはここで何の研究をして・・・ハッ!・・ユニは・・ユニは命星移植の研究をしていたのか!?」
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる