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82 解毒!
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(熱い、苦しい――
『クスリ』って――
何で桧木先輩…
体かなりマズい――
僕、もうダメかも…)
桧木にコッソリ飲まされた怪しげな『クスリ』のせいで体の痙攣が止まらないユウトは死を意識する。
苦しくて目を開けていられないユウトの耳は、桧木が誰か――『博士』に電話で助けを求めている様子が聞こえて来る。
話している内容は、どうやら謝って致死量の『クスリ』をスポドリに混ぜ、それをユウトが飲んでしまったという――
(致死量…やっぱり…
苦‥もうダメ‥ハッ)
≪ザッザッザッ‥‥≫
ユウトの耳が足音を捉えた!
≪ドンッ≫
これはナイトが3階のこの部屋のドアを開ける音!
「「ユウトッ!?」」
(二人の声――あぁ、
生きたい…!
もっと二人と一緒に居たい!――あ!?)
体が浮く感覚に抱き上げられたのだと気付くユウト。
痙攣は治まらないが、心がホッとして――
「ユウト!
ユウト聞こえるかッ」
「――はッ!?」
ユウトは強く呼びかけられて意識が戻る。
どうやら気絶していた様だと気付く。
「ユウト!
これを飲めば解毒出来るそうです!
さぁ、飲んで!」
そう言われてユウトが何とか目を開けると。
ビーカーに入った青色と赤色の2種類の液体を差し出されている。
「…ハァ、ハァ…?」
「3秒毎に交互に飲んで下さい!
さ、まずは赤い方を」
ユウトの口に赤い液体が入ったビーカーの注ぎ口が当てられる。
何とか飲もうとするが
「ウッゴホッコォッ‥
ダメ‥入っ‥かな‥」
体が拒絶反応を起こしている様でユウトの意思に反して口に入れる事さえ出来ない。
「飲めない様だ!
他に方法はッ!?」
「そうだ!
点滴とか――」
「胃に直接入れなきゃダメっす!
何とか飲んでもらうしかないっす!」
(ナイトの声、フィカスさんの声…と、聞いた事無い声――『博士』かな?)
「‥ハッ!?‥ンッ‥
ンンッッ!?ゴクッ」
突然、柔らかいものが唇を覆うようにして…!?
気付くと何かを飲み込んでいた!?
「よしッ!飲んだ!
3、2、1、次は――」
「青い液体は俺が飲ませる!」
訳が分からないユウトの耳に弾む様なフィカスの声、次いで低く唸る様なナイトの声が聞こえて――
「ァンッ!?‥ッッ‥
ゴクッ」
「おお!すごいっす!
口移しっすね!
次は僕が飲ませるっす‥ヒッ!?」
「「ふざけるな!」」
(く‥口移し!?あ)
「頑張って…行くよ」
「ゥンッ‥ンン‥
ゴクン‥」
「偉いぞ…もう少しだ
ホラ…開けて」
「‥ァ‥ン‥ゴクン」
解毒が進み体が楽になって行くほどにハッキリと認識するユウト。
フィカスに赤い液体を、ナイトに青い液体を飲まされている。
フィカスに赤い液体を、ナイトに青い液体を飲まされている!
(大事な事なので二度言う)
交互に。
口移しで!
!?!
口移し!?
待っ‥
あ‥ぁ、もう…
もう~~~~~~~
~~~~~~‥ばか。
『クスリ』って――
何で桧木先輩…
体かなりマズい――
僕、もうダメかも…)
桧木にコッソリ飲まされた怪しげな『クスリ』のせいで体の痙攣が止まらないユウトは死を意識する。
苦しくて目を開けていられないユウトの耳は、桧木が誰か――『博士』に電話で助けを求めている様子が聞こえて来る。
話している内容は、どうやら謝って致死量の『クスリ』をスポドリに混ぜ、それをユウトが飲んでしまったという――
(致死量…やっぱり…
苦‥もうダメ‥ハッ)
≪ザッザッザッ‥‥≫
ユウトの耳が足音を捉えた!
≪ドンッ≫
これはナイトが3階のこの部屋のドアを開ける音!
「「ユウトッ!?」」
(二人の声――あぁ、
生きたい…!
もっと二人と一緒に居たい!――あ!?)
体が浮く感覚に抱き上げられたのだと気付くユウト。
痙攣は治まらないが、心がホッとして――
「ユウト!
ユウト聞こえるかッ」
「――はッ!?」
ユウトは強く呼びかけられて意識が戻る。
どうやら気絶していた様だと気付く。
「ユウト!
これを飲めば解毒出来るそうです!
さぁ、飲んで!」
そう言われてユウトが何とか目を開けると。
ビーカーに入った青色と赤色の2種類の液体を差し出されている。
「…ハァ、ハァ…?」
「3秒毎に交互に飲んで下さい!
さ、まずは赤い方を」
ユウトの口に赤い液体が入ったビーカーの注ぎ口が当てられる。
何とか飲もうとするが
「ウッゴホッコォッ‥
ダメ‥入っ‥かな‥」
体が拒絶反応を起こしている様でユウトの意思に反して口に入れる事さえ出来ない。
「飲めない様だ!
他に方法はッ!?」
「そうだ!
点滴とか――」
「胃に直接入れなきゃダメっす!
何とか飲んでもらうしかないっす!」
(ナイトの声、フィカスさんの声…と、聞いた事無い声――『博士』かな?)
「‥ハッ!?‥ンッ‥
ンンッッ!?ゴクッ」
突然、柔らかいものが唇を覆うようにして…!?
気付くと何かを飲み込んでいた!?
「よしッ!飲んだ!
3、2、1、次は――」
「青い液体は俺が飲ませる!」
訳が分からないユウトの耳に弾む様なフィカスの声、次いで低く唸る様なナイトの声が聞こえて――
「ァンッ!?‥ッッ‥
ゴクッ」
「おお!すごいっす!
口移しっすね!
次は僕が飲ませるっす‥ヒッ!?」
「「ふざけるな!」」
(く‥口移し!?あ)
「頑張って…行くよ」
「ゥンッ‥ンン‥
ゴクン‥」
「偉いぞ…もう少しだ
ホラ…開けて」
「‥ァ‥ン‥ゴクン」
解毒が進み体が楽になって行くほどにハッキリと認識するユウト。
フィカスに赤い液体を、ナイトに青い液体を飲まされている。
フィカスに赤い液体を、ナイトに青い液体を飲まされている!
(大事な事なので二度言う)
交互に。
口移しで!
!?!
口移し!?
待っ‥
あ‥ぁ、もう…
もう~~~~~~~
~~~~~~‥ばか。
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