122 / 217
第二章
11 メイド達の狂乱 その4
しおりを挟む
ここは王都の西のはずれに建つエリダヌス伯爵の西の屋敷。
旦那様の意向で屋敷は機能重視のシンプルな造り。
華美な装飾などは一切無いのだけれど‥‥
美しい三人が連れ立って歩く姿は周りの景色までも変えてしまう‥‥
眩しッ‥!
あぁッ、眩いわ、ここはどこ?
お三方が放つ美のオーラのキラキラが空間を満たし浄化していく‥‥
あのお三方の周りだけまるでお伽話の天上界の荘厳な宮殿のよう‥‥
そして三人にお茶を出したゆるフワ系メイドの信じられない証言。
「精霊王子様がグイグイ来た、ですってぇ!?」
「微笑んで手を握ってくれた、ですってぇ!?」
「まさか、あんた夢でも見たんじゃないの!?」
「『アル様』っていうのよ‥‥名前で呼んでと言われたわ‥‥」
メラッ‥‥‥
メイド達の、嫉妬心に火が点る。
「で、でも、彼は美しいけど、恋の相手としてはどうかしら?
恋愛対象としてなら、旦那様や黒髪の貴公子様‥‥」
「ところがね、彼、黙っていれば性別不明の美神の様だけど‥‥
ちゃんと男の子なの‥‥しかもかなり慣れてる‥‥
私だって丸っきり初心ってわけじゃないもの‥‥
フフッ‥‥分かるわ‥‥はァ~~‥蕩けたァ‥‥」
ギギギ、ギャップだとぉッ!?
メラメラメラ~~~~ッ
メイド達の、嫉妬の炎が燃え上がる!
旦那様の意向で屋敷は機能重視のシンプルな造り。
華美な装飾などは一切無いのだけれど‥‥
美しい三人が連れ立って歩く姿は周りの景色までも変えてしまう‥‥
眩しッ‥!
あぁッ、眩いわ、ここはどこ?
お三方が放つ美のオーラのキラキラが空間を満たし浄化していく‥‥
あのお三方の周りだけまるでお伽話の天上界の荘厳な宮殿のよう‥‥
そして三人にお茶を出したゆるフワ系メイドの信じられない証言。
「精霊王子様がグイグイ来た、ですってぇ!?」
「微笑んで手を握ってくれた、ですってぇ!?」
「まさか、あんた夢でも見たんじゃないの!?」
「『アル様』っていうのよ‥‥名前で呼んでと言われたわ‥‥」
メラッ‥‥‥
メイド達の、嫉妬心に火が点る。
「で、でも、彼は美しいけど、恋の相手としてはどうかしら?
恋愛対象としてなら、旦那様や黒髪の貴公子様‥‥」
「ところがね、彼、黙っていれば性別不明の美神の様だけど‥‥
ちゃんと男の子なの‥‥しかもかなり慣れてる‥‥
私だって丸っきり初心ってわけじゃないもの‥‥
フフッ‥‥分かるわ‥‥はァ~~‥蕩けたァ‥‥」
ギギギ、ギャップだとぉッ!?
メラメラメラ~~~~ッ
メイド達の、嫉妬の炎が燃え上がる!
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
薬師は語る、その・・・
香野ジャスミン
BL
微かに香る薬草の匂い、息が乱れ、体の奥が熱くなる。人は死が近づくとこのようになるのだと、頭のどこかで理解しそのまま、身体の力は抜け、もう、なにもできなくなっていました。
目を閉じ、かすかに聞こえる兄の声、母の声、
そして多くの民の怒号。
最後に映るものが美しいものであったなら、最後に聞こえるものが、心を動かす音ならば・・・
私の人生は幸せだったのかもしれません。※「ムーンライトノベルズ」で公開中
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる