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シリウス・エリダヌス
13 20年前の事件の終結
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西宮の王妃の侍女、護衛騎士達。
彼等は無表情の仮面の下で怒りに打ち震えている。
何という、恐ろしい事を!
母親が自分の子‥‥しかもまだ1才の子を手に掛けたとは!(未遂ではあっても)
赤い髪に金色の瞳‥‥眩しい程国王陛下の血を受け継いでいらっしゃる御子を!
恐ろしい、おぞましい事だ!
なぜ西宮の王妃は罪に問われる事無く、自由にしていられるのだ!?
国王陛下は、ご存じ無いのか!?
実はご存じ無いのだ。
20年前、隣国へ向けて逃げるシリウス達を保護した現王の側近。
彼は西宮の王妃に懸想していた。
なので、彼女が起こした決して許されない殺人未遂を握りつぶした。
だが。
国王は、自分が王太子時代に起こった我が子の殺人未遂事件を知る事となる。
西宮の王妃の侍女と護衛騎士によって。
今回も事件は表に出る事は無かった。
ただ、西宮の王妃と国王の側近の一人が、王宮から姿を消した。
どこへ消え、どうなったのかは誰も知らない。
それと、エリダヌス伯爵の使用人3名に大きな褒美が与えられた。
伯爵の元乳母とその夫(庭師)、彼等の息子(従者)。
彼等は一生遊んで暮らせるだけの金貨をもらった。
だが仕事をやめる気はサラサラ無いという。
一生、エリダヌス伯爵に仕えると誓い、無表情なエリダヌス伯爵を苦笑させた。
エリダヌス伯爵にとっては家族に近いこの3人。
彼等もまた、エリダヌス伯爵を心底愛し、その幸せを願っている。
そして彼等は主の幸せを願うあまり ―――
――― やらかす。
彼等は無表情の仮面の下で怒りに打ち震えている。
何という、恐ろしい事を!
母親が自分の子‥‥しかもまだ1才の子を手に掛けたとは!(未遂ではあっても)
赤い髪に金色の瞳‥‥眩しい程国王陛下の血を受け継いでいらっしゃる御子を!
恐ろしい、おぞましい事だ!
なぜ西宮の王妃は罪に問われる事無く、自由にしていられるのだ!?
国王陛下は、ご存じ無いのか!?
実はご存じ無いのだ。
20年前、隣国へ向けて逃げるシリウス達を保護した現王の側近。
彼は西宮の王妃に懸想していた。
なので、彼女が起こした決して許されない殺人未遂を握りつぶした。
だが。
国王は、自分が王太子時代に起こった我が子の殺人未遂事件を知る事となる。
西宮の王妃の侍女と護衛騎士によって。
今回も事件は表に出る事は無かった。
ただ、西宮の王妃と国王の側近の一人が、王宮から姿を消した。
どこへ消え、どうなったのかは誰も知らない。
それと、エリダヌス伯爵の使用人3名に大きな褒美が与えられた。
伯爵の元乳母とその夫(庭師)、彼等の息子(従者)。
彼等は一生遊んで暮らせるだけの金貨をもらった。
だが仕事をやめる気はサラサラ無いという。
一生、エリダヌス伯爵に仕えると誓い、無表情なエリダヌス伯爵を苦笑させた。
エリダヌス伯爵にとっては家族に近いこの3人。
彼等もまた、エリダヌス伯爵を心底愛し、その幸せを願っている。
そして彼等は主の幸せを願うあまり ―――
――― やらかす。
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