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デネブ・プロキオン

16 孫モード!

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私、プロキオン公爵、デネブ・プロキオンは祖父の待つ部屋へと入室する。

目的は、命乞いである。



この部屋は前にも来た事がある。

ごく近しい人のみを通す小さな応接室。

小さな‥‥とはいえ一般的には広い部屋の中。

ソファに腰かける祖父に向かい歩を進める。



好感度爆上げモード・オフ。

孫モード・オン!

面影エフェクト(憧れの亡き姉)同時展開。


「‥‥デネブか。
どうした?
確か海上で処分を待っているはず‥‥ハッ!?」


面影エフェクト(憧れの亡き姉)2倍展開。

謎風(風量・微風)オン。


謎風により私の髪がごく自然にそよぐ。


「‥‥ッ!?
ね、姉さまッ!?」


私が跪く前に、祖父が思わずという感じで駆け寄って来る。

‥‥ああ、少年が言った通り僅かに足を引きずっている。


「いつもながらご心配をおかけしてしまい、心苦しい限りです。
陛下‥‥いえ、お祖父様‥‥」


「!? デ、デネブ?
今までは私が何度頼んでも祖父とは呼んでくれなかったのにッ‥‥?」


孫モード・3倍強化。

謎プリズム効果(柔・微)通常展開。


「‥‥これが今生のお別れになるやもしれませんから。
母上にさえ見限られた私に愛を注いで下さったお祖父様。
最後に一目でもお会い出来たらとご迷惑も顧みず、馳せ参じてしまいました」


「‥‥バカな、迷惑な事などあるものか!
私は、孫の中でデネブが一番可愛い‥‥ハッ!?」


面影エフェクト(憧れの亡き姉)・3方向スポットライト強調。

降光(祝福)常時展開。

謎プリズム効果(輝き・柔)1/fゆらぎ展開。


「‥‥あぁ‥‥デネブ、愛しい孫よ。
お前は本当に私の姉さまによく似ている‥‥
その神がかり的な美しさも、身に纏う神聖な輝きも。
そして私を見つめる優しく美しい赤い瞳も‥‥」


「お祖父様、ありがとうございます。
大伯母様に似ていると言って頂いて光栄の限りです。

‥‥お祖父様?
足が‥‥
足を痛めていらっしゃるのですね?」
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