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52.結果発表~~~!

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「・・・吉田君、早めに確認して良かった・・結果発表・・です。」
吉田君のベッドの上で全裸正座中の俺は、魂が抜けたように結果発表を宣言する。


「あれん・・! 欲しい! あれん!!」


「ムリです。 俺達は、物理的に不成立です・・・」


「・・??! 何!? いや、認めない! 俺はあれんが男だからって、萎えたりしない! 見れば分かるだろ!? ちゃんと見てるか!? ちゃんと見てくれ!!」


「・・ッ、見たよッ! 見たからッッ!!」
吉田君の下半身の側で真っ白に燃え尽きていた俺は、ダダダッとベッド上を四つん這いで上半身まで移動し、吉田君の顔を覗き込むようにして、


「吉田君、S? ドS!? ・・あんな怪物を俺にぶち込むつもりだったの!?
正気? いや、無理! 俺、流血沙汰は絶対無理! ・・もうね、女性と付き合った方がいいよ? アレ入る男、そうそう居ないよ!?」と、一気に言う。


「・・あれん・・本気で言ってるのか?」


吉田君がショックを隠せない顔をしている。 Me, too.


「・・うん。 残念だけど・・・」


「あれん、俺はあきらめたくない! 何事もあきらめた所で、終わりなんだ。 自分で負けを認めるまでは、負けた事にはならない! 第一、一度も挑戦せずに、闘う前にあきらめるなんて、そんな生き方をしたくないんだ!」


「よ、吉田君・・」


「・・頼む、一度でいい、俺にチャンスをくれ! 挑戦もせずあきらめる事なんて俺には出来ない・・あれん・・君もそうだろう?」


真剣な瞳、真摯な態度、心に刺さる言葉・・・ソレを言っているのは、パジャマのシャツはだけさせられ、ズボンとパンツをずり下げられ、普段は最も隠す場所と状態をモロ出しにしている男である。 聞いてる俺も全裸である。

話が入ってこない・・・


いや、言ってる事は分かる。 とりあえず、試しに1回やらせろ、と言っている。
それは、気持ちは分かる。 だけど、長くて太い・・つまりデカい巨男根を見ると、イエスとは言えない。 俺には愛が足りないのかもしれない。


それよりも・・・


「あのさ、そう言えば何かウヤムヤなうちに、何か勝手に役割が決まっちゃってたけど、ソレを改めればいいだけじゃない?」


「・・・・・・ん?」


「だからさ、そのパープルのモノを俺に突っ込むより、俺のを吉田君に突っ込む方が、よっぽど安心・安全に出来るはず! ね、ナイスでしょ!?」


「な・・!? あれんのピンクのモノを俺に!?」


「そう! 思い出せば俺が年上なんだし、ソレが自然な事だよね!」
そう言えばそうだった・・・何で俺忘れていたんだ・・・


「いや、既に説明済みのはずだが、あれんは月上ですらない! 大体、年齢には左右されない! ・・あぁ、あれん、落ち着いてくれ! あれんはその、ピンク色のエロい肉棒を、俺に突っ込めるのか!?」


「・・え? ・・ウン、出来るでしょ? いや、考えた事ないけど・・・あれ?」


そう言えば俺はザ・未経験。 女性とだって経験ない。 その・・具体的に想像した事無いけど・・・え? 難しいのかな・・世の大人の多くの人が出来るんだから、そんなに心配無い・・・いやいや、ただでさえ未知な事なのに、男相手・・うあぁっ、今、自分の中で、メチャメチャハードル上がった!!


だ、だけど、そのパープルの巨根を受け入れるのも・・ムリだよね・・っていうか、何でずっとその状態をキープしてるの? まさか、いつもその状態なの?


色々と複雑な疑問を胸に、吉田君を見る。 吉田君は俺を舐めまわす様に見ている。・・・え!? 


「・・よ、吉田君!! 真面目に考えてる!?」 


「・・はっ・・」 ツ・・・と王の口端からヨダレがひと筋流れる。


俺は不織布のおしぼりで口周りをキレイに拭いてあげ、服を着始める。


「まっ・・待て! あれん! 待ってくれ! もう少し見せ・・うぅ、」


!? あれ!? 吉田君が手足を動かそうともがき出す。 無理でしょ?


「ダメだよ! 怪我しちゃうじゃん!? ちょっ・・大人しく・・」


「うぅ~~~~っ、うぅ~~~~っ、ッ、うぅ~~~~っっ・・オイ! デカい3人! 高田、大島、小川! 拘束紐を解け! 今すぐだ!! ・・ムグッ・・」


「し、静かに! 暴れないで! 落ち着いてよ!! 吉田君!?」


両手で吉田君の口を押さえ、必死になだめようとするも――釣り上げられたばかりのイキのいい魚がビチビチと暴れるが如く、紐に拘束されながらもベッドの上で暴れている。 こ、これじゃあ、怪我をしてしまう・・・! 更に――


「今すぐ解けば弟子にしてやる! 風奏破を教えてやる・・」


ヤバい!! ゴリラズが動きそうな事言い出した! 怪我させたくないから、口を押さえる手にそれほど力を入れられないのをいい事に、簡単に振りほどいて叫び続ける吉田君・・く、狂った!? どーする!? どー・・


「拘束紐を解け・・ウッ・・」


よ、良かった・・やっと黙ってくれた・・暴れるのもやめてくれた・・
ホッとして吉田君の唇を塞いでいた唇を離す。


「・・バカ・・怪我しちゃうだろ? いや、色々俺が悪いよね、ごめん。」


そう言いながら吉田君の髪を撫でる。 生まれたばかりの様な眼で俺を見つめる吉田君。 何て美しい男なんだろう・・ 何て困った男なんだろう・・


「・・もっと」 ゾクゾクする掠れたバリトンイケボがキスを強請ねだる。


「・・大丈夫? どこか痛い所、ない?」 俺は一番痛いであろう両腕をさすってあげる。 キメの細かい美しい肌。 キモチイイ・・


「あれん、もっと・・!」 焦れて強まる語気。 モゾモゾと動き出すカラダ。


また暴れるのを防ぐためではなく、魅力に負けて求められるまま唇を重ねる。
吉田君の唇は、お腹を空かせた赤ん坊がおっぱいに吸い付く様に吸い付いて来る。
そしてすぐに舌を強請って来る。 やさしく応じる。 

「・・ンンッッ・・」

深くて、甘い、恋人同士のキス・・・
しばらくしてから、微笑みながら唇を離すと、真っ直ぐに俺の眼を見ながら、ハッキリとした口調で吉田君が言う。



「あれんじゃなきゃ嫌だ。」
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