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5 皇帝は求婚を無かったことにされる
107 気付かされた気持ち
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「安心してくれ、穿いてきた!」
皇帝の自室で待つソルの元へ、大急ぎで着替えた皇帝が続きの隣室から駈け込んで来る。
先程までのラフな室内着ではなく、コート、ウエストコート、ブリーチズの三つ揃い。
カッチリと改まった服装に乱れた銀髪が妙に色っぽい。
実はこの部屋へ来る前、ソルも客室に戻り着替えた…
その間皇帝は客室の前でマントに身を包んだとはいえ下半身丸出しのまま待っていた…
『逃げたりしないから』とソルが誓っても『待つ。離れない』と言って聞かなかったのだ…
子供か…
大急ぎで着替えたソルと自室へ行き、お茶を楽しんでいる(フリの)ソルを残して、ダッシュで隣室へ駆け込み最速で着替えて来たのだ…
「待たせて済まない」
忙しくそう言いながら、ソルが敬意を示す為ソファから立ち上がる前に向かいのソファに座り、座ってから『‥あ、座っていいか?』と聞く。
「勿論ですわ…あなた様のお部屋、ソファです」
そう言いながら茶器から紅茶を注ぎ皇帝の前へ置けばグッと一気に飲み干す。
お代わりを注げばまたグッと。
3杯立て続けに飲んでフゥと息を吐き。
「ありがとう。
喉が渇いていた様だ。
美味かった。
落ち着いた‥ゴフッ」
「(あまり落ち着いた様には見えませんが…)
ええ。
そんなに待っていませんわ。
御着替えが速くて驚きました」
「うん…君が消えてしまわないか不安で急いだ」
「わたくしの方から話し合いをお願いしたのですもの…
お断りもせずに消えるはずありませんわ」
「うん…疑っているのではない。
ただ不安なのだ」
「―――‥」
視線を外すことのない銀眼の眩しさに思わず目を伏せるソル。
皇帝は何を考えているか読めない表情のまま言葉を続ける。
「ソル姫は4公女とすっかり仲良くなったのだな。
皆がソル姫の為に一生懸命だった…」
「はい…年齢を気にせず友達になってくださったのです…
その寛大さ、やさしい思いやりとお心遣い、とても嬉しく感謝しております」
「年齢…同世代にしか見えなかったが、そうか…」
「あら‥」
「あ、いや本音だぞ!
昨夜の失言を取り戻そうとしているわけではないぞ!
昨夜は君がいつまでも弟と抱き合っているから苛ついたのだ」
「弟ですのに‥」
「誰だって駄目だ。
ハート公女とも駄目だ」
「えぇッ!?
女性ですのに!」
「駄目だ。
妬く」
「―――‥」
相変わらず読めない表情――所謂『無表情』のまま銀眼だけはやたら熱い。
ソルは『そんなに見つめ続けるのは失礼ですわ』と抗議するが『うん…ごめん』と言って視線を外さない皇帝にソワソワとしてしまう。
「あの、では、ええと…話し合いと言うか」
(どうしよう、考えがまるでまとまらない)
「俺はソル姫と結婚したい。
ソル姫が問題だと思う事は全て俺が蹴散らす――その気持ちは変わらない。
必要ならイチモツだって切り落と‥」
「駄目ですったら!
そんな事したら、い痛いではないですか!」
「君と居られるなら痛くても構わない」
「わたくしが構います!‥陛下が痛いのは絶対嫌です!」
「‥ふっ‥
君がそう言うのか?」
「‥え‥?」
僅かに目を伏せた皇帝…睫毛が淡い影を落として銀眼はソルが見た事のない憂いを帯びる。
「君が誘拐されたと知った時の激しい絶望
この30年、君の消息がまるで掴めなかった日々の鈍い絶望
そしてやっと見つかった君が俺から逃げようとする灼ける様な絶望
絶望の痛みでこの胸は張り裂けそうに痛い…
ソル姫、俺の心は痛みでのたうち回っているんだ」
「‥ッ‥陛下‥」
(陛下は記憶を失くしたわたくしよりもずっと残酷な日々を過ごされてきた…)
その事に気付かされたソルは改めて皇帝をジッと見つめる。
(この美しい人が自身を傷つけてでもわたくしと共に生きたいと仰っている…
それは一体どんな心の働きなの…?)
「‥イチモツを切り落とせば陛下は男ではなくなるのでは?
陛下とわたくしは友達になるという事?
それは結婚ではないのでは?」
頼りなげな声の調子はそのままソルの心を映しているよう。
対して静かだけど力強い声が答える。
「イチモツがあろうとなかろうと俺は俺だ。
君を押し倒したい衝動は無くなるだろうが、君に触れたい気持ちは変わるまい…
君を見つめたい気持ちも、君と話したい気持ちも、君と居たい気持ちも――
君とずっと一緒に生きていきたい…
その想いは何も変わらない自信がある。
男と女が子供を産み育てる――それだけが結婚じゃないだろう。
大切な人と一緒に居る、共に生きていく…
ただ、それだけ。
そんな結婚も悪くないと俺は思っている」
ポロッ
「‥え‥」
ポロポロポロポロ‥‥
「えッ?いや‥え?」
「‥お気になさらないで‥泣いているわけではありません‥
ただ涙が出ているだけです‥ひっく‥」
「え‥いや、それを泣くというのでは‥」
「男性としての形が変わってしまってもいいと仰るのね‥」
「――ああ。
君と一緒に居られるなら」
「何て馬鹿な御方…」
「恋する男は馬鹿な生き物になってしまう様だ」
「‥ひっく‥そんな眼で見ないで‥わたくし泣いてません‥ただ、ただ嬉しくて‥
すっ…救われて‥ッ」
『一緒に居る、共に生きていく…ただ、それだけ』でいいと言ってくれた皇帝に救いを感じた――
ああ、つまりわたくしは――
自分は年齢的にきっと子を生せない――
それにより非難されることよりも、そのこと自体がこんなにも辛く自分を縛っていたのだと気付かされたソル。
「‥本当にいいのですか?‥こ、子供が出来なくても‥」
「最初からいいと言ってる――信じられないならやはりイチモツを切り落とし‥」
「それは絶対駄目ですってば!!!」
「ソル姫…ン、」
ソファの皇帝の対面に座るその人――間髪入れず『駄目』と言うその人は真っ赤な顔でキラキラ輝く金の瞳からポロポロ涙を零しながらちょっと怒った眼をしている――
こんなにも可愛い生き物がいたのかとイチモツが反応してしまう皇帝である…
皇帝の自室で待つソルの元へ、大急ぎで着替えた皇帝が続きの隣室から駈け込んで来る。
先程までのラフな室内着ではなく、コート、ウエストコート、ブリーチズの三つ揃い。
カッチリと改まった服装に乱れた銀髪が妙に色っぽい。
実はこの部屋へ来る前、ソルも客室に戻り着替えた…
その間皇帝は客室の前でマントに身を包んだとはいえ下半身丸出しのまま待っていた…
『逃げたりしないから』とソルが誓っても『待つ。離れない』と言って聞かなかったのだ…
子供か…
大急ぎで着替えたソルと自室へ行き、お茶を楽しんでいる(フリの)ソルを残して、ダッシュで隣室へ駆け込み最速で着替えて来たのだ…
「待たせて済まない」
忙しくそう言いながら、ソルが敬意を示す為ソファから立ち上がる前に向かいのソファに座り、座ってから『‥あ、座っていいか?』と聞く。
「勿論ですわ…あなた様のお部屋、ソファです」
そう言いながら茶器から紅茶を注ぎ皇帝の前へ置けばグッと一気に飲み干す。
お代わりを注げばまたグッと。
3杯立て続けに飲んでフゥと息を吐き。
「ありがとう。
喉が渇いていた様だ。
美味かった。
落ち着いた‥ゴフッ」
「(あまり落ち着いた様には見えませんが…)
ええ。
そんなに待っていませんわ。
御着替えが速くて驚きました」
「うん…君が消えてしまわないか不安で急いだ」
「わたくしの方から話し合いをお願いしたのですもの…
お断りもせずに消えるはずありませんわ」
「うん…疑っているのではない。
ただ不安なのだ」
「―――‥」
視線を外すことのない銀眼の眩しさに思わず目を伏せるソル。
皇帝は何を考えているか読めない表情のまま言葉を続ける。
「ソル姫は4公女とすっかり仲良くなったのだな。
皆がソル姫の為に一生懸命だった…」
「はい…年齢を気にせず友達になってくださったのです…
その寛大さ、やさしい思いやりとお心遣い、とても嬉しく感謝しております」
「年齢…同世代にしか見えなかったが、そうか…」
「あら‥」
「あ、いや本音だぞ!
昨夜の失言を取り戻そうとしているわけではないぞ!
昨夜は君がいつまでも弟と抱き合っているから苛ついたのだ」
「弟ですのに‥」
「誰だって駄目だ。
ハート公女とも駄目だ」
「えぇッ!?
女性ですのに!」
「駄目だ。
妬く」
「―――‥」
相変わらず読めない表情――所謂『無表情』のまま銀眼だけはやたら熱い。
ソルは『そんなに見つめ続けるのは失礼ですわ』と抗議するが『うん…ごめん』と言って視線を外さない皇帝にソワソワとしてしまう。
「あの、では、ええと…話し合いと言うか」
(どうしよう、考えがまるでまとまらない)
「俺はソル姫と結婚したい。
ソル姫が問題だと思う事は全て俺が蹴散らす――その気持ちは変わらない。
必要ならイチモツだって切り落と‥」
「駄目ですったら!
そんな事したら、い痛いではないですか!」
「君と居られるなら痛くても構わない」
「わたくしが構います!‥陛下が痛いのは絶対嫌です!」
「‥ふっ‥
君がそう言うのか?」
「‥え‥?」
僅かに目を伏せた皇帝…睫毛が淡い影を落として銀眼はソルが見た事のない憂いを帯びる。
「君が誘拐されたと知った時の激しい絶望
この30年、君の消息がまるで掴めなかった日々の鈍い絶望
そしてやっと見つかった君が俺から逃げようとする灼ける様な絶望
絶望の痛みでこの胸は張り裂けそうに痛い…
ソル姫、俺の心は痛みでのたうち回っているんだ」
「‥ッ‥陛下‥」
(陛下は記憶を失くしたわたくしよりもずっと残酷な日々を過ごされてきた…)
その事に気付かされたソルは改めて皇帝をジッと見つめる。
(この美しい人が自身を傷つけてでもわたくしと共に生きたいと仰っている…
それは一体どんな心の働きなの…?)
「‥イチモツを切り落とせば陛下は男ではなくなるのでは?
陛下とわたくしは友達になるという事?
それは結婚ではないのでは?」
頼りなげな声の調子はそのままソルの心を映しているよう。
対して静かだけど力強い声が答える。
「イチモツがあろうとなかろうと俺は俺だ。
君を押し倒したい衝動は無くなるだろうが、君に触れたい気持ちは変わるまい…
君を見つめたい気持ちも、君と話したい気持ちも、君と居たい気持ちも――
君とずっと一緒に生きていきたい…
その想いは何も変わらない自信がある。
男と女が子供を産み育てる――それだけが結婚じゃないだろう。
大切な人と一緒に居る、共に生きていく…
ただ、それだけ。
そんな結婚も悪くないと俺は思っている」
ポロッ
「‥え‥」
ポロポロポロポロ‥‥
「えッ?いや‥え?」
「‥お気になさらないで‥泣いているわけではありません‥
ただ涙が出ているだけです‥ひっく‥」
「え‥いや、それを泣くというのでは‥」
「男性としての形が変わってしまってもいいと仰るのね‥」
「――ああ。
君と一緒に居られるなら」
「何て馬鹿な御方…」
「恋する男は馬鹿な生き物になってしまう様だ」
「‥ひっく‥そんな眼で見ないで‥わたくし泣いてません‥ただ、ただ嬉しくて‥
すっ…救われて‥ッ」
『一緒に居る、共に生きていく…ただ、それだけ』でいいと言ってくれた皇帝に救いを感じた――
ああ、つまりわたくしは――
自分は年齢的にきっと子を生せない――
それにより非難されることよりも、そのこと自体がこんなにも辛く自分を縛っていたのだと気付かされたソル。
「‥本当にいいのですか?‥こ、子供が出来なくても‥」
「最初からいいと言ってる――信じられないならやはりイチモツを切り落とし‥」
「それは絶対駄目ですってば!!!」
「ソル姫…ン、」
ソファの皇帝の対面に座るその人――間髪入れず『駄目』と言うその人は真っ赤な顔でキラキラ輝く金の瞳からポロポロ涙を零しながらちょっと怒った眼をしている――
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