104 / 117
5 皇帝は求婚を無かったことにされる
103 皇帝陛下を守れ!
しおりを挟む
『光の神殿』とは――
カード宮殿の最深部――湖の真ん中の小島に在る知る人ぞ知る皇帝家の神殿。
世界的に人々が信じる唯一神とは別に、皇帝を神としたここだけの特別な神殿である。
古代人が建造したというその神殿は、古代より不思議な力と神殿騎士(神官の中から選ばれ訓練を積んだ騎士)に守られ続けて来た。
カード皇帝家と神官、そして皇帝が許した一部の者だけが入ることを許される特別な神殿である。
今、その神聖な場所が大騒ぎになっている。
「お止めくださいッ皇帝陛下ッッ
ああッ皇帝陛下がご乱心だッ」
悲痛な声で叫ぶのは皇帝の側近である。
彼は側近の中でも唯一『光の神殿』に入ることを許されている側近で、それでも入るには1ヶ月以上前に申請し許可を得なければならないのだが、今は非常時という事で特別にここに居るのである。
「放せッ!
俺の邪魔をするなッ」
「カード皇帝陛下、とにかく落ち着いてください!
くッ‥何という力だ!
この私でも、もう持ち堪えられそうもない‥
誰か早く!
早く姉上をここへ!」
カード皇帝の両手首を掴み、皇帝が凶行に走るのを必死に止めているのはジョーカー王――ソルの弟、イグニスである。
床にはやはり皇帝を止めようとしてぶん投げられ、気絶している神殿騎士たちがゴロゴロ倒れている。
「今捜しております!
お部屋にもどこにもいらっしゃらないそうで‥
ですが、もし見つかっても入殿が許されていない王女殿下がこちらへ入ることは不可能です‥」
蒼白になった神官長が声を絞る様にして答える。
「‥ッ、この非常時に何を言っている!?
許すの何のと言ってる場合ではないだろう!?」
「い、いえ、『見えざる力』が働くのです!
皇帝家でない者が神殿に入るには儀式を執り行い神殿に『皇帝家が許した者』であることを伝え、神殿が認めてやっと入る権利を得るのです。
それでも毎回入る度に事前申請し許可を得る必要があるのです。
私達の意志は関係なく、儀式を経ていない者は『見えざる力』に弾かれて入れないのです!」
『光の神殿』は白い円柱状の古代鉱物の柱と分厚いガラスで構成されている。
だが、そのガラスはただのガラスではない。
古代人の魔力で何重にも封印が掛けられた特別なガラスなのである。
そのガラスが壁から床から高い天井に至るまで敷き詰められている。
白い柱は物理的にガラスを支えるのと同時にガラスに掛けられた封印を保つ働きをしている。
このガラスと柱により『見えざる力』が発動し、外部からの侵入を完全に防ぐ。
「だが、私は入れたぞ!?」
「それは多分、私と一緒に入ったからだと思う…」
イグニスと神官長の緊迫したやり取りにテネブラエ公も加わる。
こんな非常時でもテネブラエ公の声はどこかおっとりとしており、少しだけ緊張感が削がれる心地がする。
それに…
昨夜、皇帝に腕を落とされてしまったテネブラエ公の様子は悲壮感に溢れていた。
血だらけで、長い蟄居生活により髪も髭もボーボー。
手負いの山賊のボスの様な有様だった。
だが、髪を整え髭を剃り体に合う服を身に着けた姿は驚くほど若くさすがの美貌も健在で黙って立っているだけで尊い空気を放っている。
ちなみに、カード宮殿にはまだテネブラエ公の部屋がそのまま残されており、クローゼットもキチンと管理されていた為、服にはまるで困らないのだ。
そんな昨夜とは別人の様な男にイグニスは異父兄の面影を見る。
優しかった5才年上の異父兄は別れて間もなく亡くなっていたことを数時間前にソルから聞かされた。
覚悟していたこととはいえ喪失感は大きい。
肩を落とすイグニスに寝る前にソルが身体回復の魔法をかけてくれた。
体の疲労と共にソルに会えた喜びで泣きはらした目もすっかり回復したのに、いままた赤い眼をしているのは異父兄を偲んでのこと。
イグニスは不思議な思いを抱えつつテネブラエ公に提案する。
「でしたら、神殿入り口にテネブラエ公が待機して、姉上が来たらまた一緒に入ってくだされば良いのでは?」
「ジョーカー王…そうか、なるほ‥」
「いえ、恐らく無理です…ジョーカー王陛下がお入りになれたのは本当に奇跡で、神殿はもうへまをしないでしょう。
となれば、ソル王女殿下にもテネブラエ公にも大変な危険が伴います――‥い、命の危険があるのです!」
震えながら訴える神官長に『ではどうすれば良いのだ』とイグニスが顔を顰める。
その時!
「放せ!‥俺は正気だし落ち着いている!‥考えに考えた結果こうすると決めたのだッ」
バッ!
「‥くッ‥」
とうとう皇帝はイグニスを振り切り、ずっと手に握っていた短刀を自身に向け振り下ろ‥
≪どこ?…ルー様≫
〈カッッッッッ‥〉
―――‥ッ!?―――
一瞬、全てが止まり‥
ガッ…シャー‥ン!!
――次の瞬間、『光の神殿』を覆うガラスが粉々に吹き飛び――
『ルー様』とは俺の事だな…
ぼんやりとそんな事を思う皇帝の前に金色の光が現れ、皇帝を始めその場にいる全員がその眩しさに目を閉じる。
「‥ッ!?‥え!?」
「‥ここはどこ!?」
「一体何が‥キャッ」
目を閉じた彼らがここに居るはずのない人々の声に驚き目を開くと――
カード宮殿の最深部――湖の真ん中の小島に在る知る人ぞ知る皇帝家の神殿。
世界的に人々が信じる唯一神とは別に、皇帝を神としたここだけの特別な神殿である。
古代人が建造したというその神殿は、古代より不思議な力と神殿騎士(神官の中から選ばれ訓練を積んだ騎士)に守られ続けて来た。
カード皇帝家と神官、そして皇帝が許した一部の者だけが入ることを許される特別な神殿である。
今、その神聖な場所が大騒ぎになっている。
「お止めくださいッ皇帝陛下ッッ
ああッ皇帝陛下がご乱心だッ」
悲痛な声で叫ぶのは皇帝の側近である。
彼は側近の中でも唯一『光の神殿』に入ることを許されている側近で、それでも入るには1ヶ月以上前に申請し許可を得なければならないのだが、今は非常時という事で特別にここに居るのである。
「放せッ!
俺の邪魔をするなッ」
「カード皇帝陛下、とにかく落ち着いてください!
くッ‥何という力だ!
この私でも、もう持ち堪えられそうもない‥
誰か早く!
早く姉上をここへ!」
カード皇帝の両手首を掴み、皇帝が凶行に走るのを必死に止めているのはジョーカー王――ソルの弟、イグニスである。
床にはやはり皇帝を止めようとしてぶん投げられ、気絶している神殿騎士たちがゴロゴロ倒れている。
「今捜しております!
お部屋にもどこにもいらっしゃらないそうで‥
ですが、もし見つかっても入殿が許されていない王女殿下がこちらへ入ることは不可能です‥」
蒼白になった神官長が声を絞る様にして答える。
「‥ッ、この非常時に何を言っている!?
許すの何のと言ってる場合ではないだろう!?」
「い、いえ、『見えざる力』が働くのです!
皇帝家でない者が神殿に入るには儀式を執り行い神殿に『皇帝家が許した者』であることを伝え、神殿が認めてやっと入る権利を得るのです。
それでも毎回入る度に事前申請し許可を得る必要があるのです。
私達の意志は関係なく、儀式を経ていない者は『見えざる力』に弾かれて入れないのです!」
『光の神殿』は白い円柱状の古代鉱物の柱と分厚いガラスで構成されている。
だが、そのガラスはただのガラスではない。
古代人の魔力で何重にも封印が掛けられた特別なガラスなのである。
そのガラスが壁から床から高い天井に至るまで敷き詰められている。
白い柱は物理的にガラスを支えるのと同時にガラスに掛けられた封印を保つ働きをしている。
このガラスと柱により『見えざる力』が発動し、外部からの侵入を完全に防ぐ。
「だが、私は入れたぞ!?」
「それは多分、私と一緒に入ったからだと思う…」
イグニスと神官長の緊迫したやり取りにテネブラエ公も加わる。
こんな非常時でもテネブラエ公の声はどこかおっとりとしており、少しだけ緊張感が削がれる心地がする。
それに…
昨夜、皇帝に腕を落とされてしまったテネブラエ公の様子は悲壮感に溢れていた。
血だらけで、長い蟄居生活により髪も髭もボーボー。
手負いの山賊のボスの様な有様だった。
だが、髪を整え髭を剃り体に合う服を身に着けた姿は驚くほど若くさすがの美貌も健在で黙って立っているだけで尊い空気を放っている。
ちなみに、カード宮殿にはまだテネブラエ公の部屋がそのまま残されており、クローゼットもキチンと管理されていた為、服にはまるで困らないのだ。
そんな昨夜とは別人の様な男にイグニスは異父兄の面影を見る。
優しかった5才年上の異父兄は別れて間もなく亡くなっていたことを数時間前にソルから聞かされた。
覚悟していたこととはいえ喪失感は大きい。
肩を落とすイグニスに寝る前にソルが身体回復の魔法をかけてくれた。
体の疲労と共にソルに会えた喜びで泣きはらした目もすっかり回復したのに、いままた赤い眼をしているのは異父兄を偲んでのこと。
イグニスは不思議な思いを抱えつつテネブラエ公に提案する。
「でしたら、神殿入り口にテネブラエ公が待機して、姉上が来たらまた一緒に入ってくだされば良いのでは?」
「ジョーカー王…そうか、なるほ‥」
「いえ、恐らく無理です…ジョーカー王陛下がお入りになれたのは本当に奇跡で、神殿はもうへまをしないでしょう。
となれば、ソル王女殿下にもテネブラエ公にも大変な危険が伴います――‥い、命の危険があるのです!」
震えながら訴える神官長に『ではどうすれば良いのだ』とイグニスが顔を顰める。
その時!
「放せ!‥俺は正気だし落ち着いている!‥考えに考えた結果こうすると決めたのだッ」
バッ!
「‥くッ‥」
とうとう皇帝はイグニスを振り切り、ずっと手に握っていた短刀を自身に向け振り下ろ‥
≪どこ?…ルー様≫
〈カッッッッッ‥〉
―――‥ッ!?―――
一瞬、全てが止まり‥
ガッ…シャー‥ン!!
――次の瞬間、『光の神殿』を覆うガラスが粉々に吹き飛び――
『ルー様』とは俺の事だな…
ぼんやりとそんな事を思う皇帝の前に金色の光が現れ、皇帝を始めその場にいる全員がその眩しさに目を閉じる。
「‥ッ!?‥え!?」
「‥ここはどこ!?」
「一体何が‥キャッ」
目を閉じた彼らがここに居るはずのない人々の声に驚き目を開くと――
11
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!
友坂 悠
恋愛
あなたのことはもう忘れることにします。
探さないでください。
そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。
政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。
しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。
それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。
よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。
泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。
もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。
全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。
そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる