93 / 117
4 戦い
92 テネブラエ公、別れと覚悟
しおりを挟む
赤い‥‥全てが‥‥
頭に強い衝撃‥‥
床…に倒れて?‥はッ
そうだ‥テネブラエ公が足を私の頭に振り下ろしたのだ…
スート王はここへ来て自分がテネブラエ公を見誤っていた事に気付く。
見目だけは麗しく威厳に満ちているがその中身は繊細で心の弱い見掛け倒しの男――
ではなかったのか?
「‥父上‥」
「剣が使えないからな…だがこの男は私にやらせてくれ。
アクワ姫、皇后、息子、ジョーカー王…私利私欲の為に尊い命を奪いルーメンの命を狙い続け、ソル姫には口にするのもおぞましい暴力を企てていた――私も操られそれに加担してきたッ」
区別がつかないほどそっくりな声の親子の会話に、スート王は我に返り、我に返った事でパニックになる。
「ッ、ま、待ってくれ!…そうだ…新ジョーカー王国が攻めてくるぞッ!…ヒャハッ、新ジョーカー王に伝えてやったんだ、カード皇帝が新ジョーカー王の命を狙っていると!…そ、そのカード皇帝は宮殿で花嫁探しをするから隙だらけになると…新ジョーカー王が攻めてくる!…のこのこ攻めて来る新ジョーカー王を殺してやるのだ…ヒャハ‥」
「ジョーカー王には親書を送り怪しげな情報に惑わされないようにと注意を促した。
その後、感謝を伝える親書が送られてきた。
まだ会えてはいないがジョーカー王とは良好な関係を築いている」
皇帝の落ち着いた声にスート王は歯ぎしりする。
「クソッ‥そ、そうだ、妃候補の姫を持つ4公国は今君主が不在…留守番の王太子達にも誘いをかけてやった…父を廃し国を獲れと…4公国が力を合わせればカード帝国など倒せると!…も、もうすぐ4公国の跡継ぎ達が連合軍を率いてカード帝国となかなか君主の座を譲らない邪魔な父親を攻め滅ぼしに来‥」
「4公国全ての君主から報告を受けている。
4公国の跡継ぎ達は誘いを受けてすぐに君主である父にその事を話した。
残念だな…誘いに乗る愚か者は一人もいなかったぞ」
再び皇帝の声に自分の企みが全て失敗に終わったことを告げられたスート王はギャアギャアと騒ぎ出す。
「間違ってる!‥私こそが世界の王に相応しいのに!‥おのれ、殺す!‥ジョーカー王もカード皇帝も全員殺してや‥」
〈ガスッ〉
「グブッ‥ウゥ、…」
再びの衝撃の後、話すことが出来なくなったスート王。
もう目も見えない。
何故だ‥
私は侮っていたテネブラエ公に頭を潰されて死ぬのか?
目を伏せる姿…
神々しいと誰からも讃えられたそれはただ自信がなくて目を上げられないだけの情けない男のくせに‥
〈ガスッ〉
『ドゥルケ、そうか、なるほど』
3才児だってもっと疑うところを簡単に騙される愚か者‥
〈ガスッ〉
『私の様な凡人に皇帝など務まるわけがない…』
古代人の力を発現していながら気づきもしない間抜け‥
〈ガスッ〉
私の駒‥
〈ガスッ〉
私が‥唯一‥
〈ガスッ〉
‥心許せた‥友‥
≪裏切ったのはお前だ≫
‥ッ‥
潰れた頭部でもう見ることも聞くことも考えることも出来なくなっていたスート王が最期に感知したのは侮り裏切り続けた親友の声―‥
怒りに満ちたその声に何故か喜びを感じた刹那全てが消えた。
スート王が死んだ。
「――父上、」
「‥ん、うむ」
声を掛けて来た息子に向き直り跪くテネブラエ公。
「私の事はお前がやってくれ」
「‥父上?」
「足を汚す必要はない…剣が使えるだろう」
「父上…俺は知らなかった――父上が騙され操られていた事を…
真実を知った以上、父上を極刑に処する事は出来ません」
「私の立場で騙され操られた事自体が大罪だ――皇太子時代から皇帝時代、そして今回またも――」
「わたくしは『許します』と申し上げました…それは母アクワ妃と父ジョーカー王も許したことを意味します。
大叔父は誰かの助けがなくてもいずれ戦を仕掛けて来たでしょう――時期が少し早まっただけの事です」
「‥ソル姫‥」
「‥ソル姫‥だが、私は自分が許せない」
「わたくしは、テネブラエ公が母と兄の形見の首飾りを大切そうに銜えている姿を見た瞬間、許さずにはいられませんでした――それに…お二人には視えていないのかしら?」
「「え?‥何が?」」
「ステレオすぎる…」
「「…え?」」
「あ、いえ…ほほ…
母と兄が来てますの…
二人ともテネブラエ公が心配であちらの世界から出張して来ている様です」
「何ッ‥アクワ姫と息子が‥」
「俺には何も視えないが‥」
「そうなのですね‥結構ハッキリ視えていますけど‥」
「…皇后は?」
「え?‥あ、来られましたわ…で、でも本当に皇后陛下かしら…わたくしの知っている皇后陛下ではないわ…腕組みして口を尖らせて左足の踵を固定してつま先を上下させてカツカツカツカツ音を立てていらっしゃいますけど…」
「母上だ…間違いない」
「ああ懐かしい…皇后にはよくそうやって叱られたのだ…『しっかりしろ』と…
‥あ、む、息子に謝りたい…気付いてもやれずに悲しい思いをさせてしまった…あの頃は何故か何も目に入らなかった――ああ…操られていたのだな…3人皆に謝りたい…私にもその姿が視えればいいのに…」
「父上…姿が視えなくても母上には速攻謝った方が良いかと‥」
「‥はッ!‥そ、そうだな!‥いや、皆に、皆に謝る!‥すまなかった!」
不思議でどこかほのぼのとした会話を繰り広げるソル、皇帝、テネブラエ公だが。
「‥た、大変ですッ!‥ジョーカー王がッ‥」
男が慌てた様子で駈け込んで来てその会話は中断されることとなる。
頭に強い衝撃‥‥
床…に倒れて?‥はッ
そうだ‥テネブラエ公が足を私の頭に振り下ろしたのだ…
スート王はここへ来て自分がテネブラエ公を見誤っていた事に気付く。
見目だけは麗しく威厳に満ちているがその中身は繊細で心の弱い見掛け倒しの男――
ではなかったのか?
「‥父上‥」
「剣が使えないからな…だがこの男は私にやらせてくれ。
アクワ姫、皇后、息子、ジョーカー王…私利私欲の為に尊い命を奪いルーメンの命を狙い続け、ソル姫には口にするのもおぞましい暴力を企てていた――私も操られそれに加担してきたッ」
区別がつかないほどそっくりな声の親子の会話に、スート王は我に返り、我に返った事でパニックになる。
「ッ、ま、待ってくれ!…そうだ…新ジョーカー王国が攻めてくるぞッ!…ヒャハッ、新ジョーカー王に伝えてやったんだ、カード皇帝が新ジョーカー王の命を狙っていると!…そ、そのカード皇帝は宮殿で花嫁探しをするから隙だらけになると…新ジョーカー王が攻めてくる!…のこのこ攻めて来る新ジョーカー王を殺してやるのだ…ヒャハ‥」
「ジョーカー王には親書を送り怪しげな情報に惑わされないようにと注意を促した。
その後、感謝を伝える親書が送られてきた。
まだ会えてはいないがジョーカー王とは良好な関係を築いている」
皇帝の落ち着いた声にスート王は歯ぎしりする。
「クソッ‥そ、そうだ、妃候補の姫を持つ4公国は今君主が不在…留守番の王太子達にも誘いをかけてやった…父を廃し国を獲れと…4公国が力を合わせればカード帝国など倒せると!…も、もうすぐ4公国の跡継ぎ達が連合軍を率いてカード帝国となかなか君主の座を譲らない邪魔な父親を攻め滅ぼしに来‥」
「4公国全ての君主から報告を受けている。
4公国の跡継ぎ達は誘いを受けてすぐに君主である父にその事を話した。
残念だな…誘いに乗る愚か者は一人もいなかったぞ」
再び皇帝の声に自分の企みが全て失敗に終わったことを告げられたスート王はギャアギャアと騒ぎ出す。
「間違ってる!‥私こそが世界の王に相応しいのに!‥おのれ、殺す!‥ジョーカー王もカード皇帝も全員殺してや‥」
〈ガスッ〉
「グブッ‥ウゥ、…」
再びの衝撃の後、話すことが出来なくなったスート王。
もう目も見えない。
何故だ‥
私は侮っていたテネブラエ公に頭を潰されて死ぬのか?
目を伏せる姿…
神々しいと誰からも讃えられたそれはただ自信がなくて目を上げられないだけの情けない男のくせに‥
〈ガスッ〉
『ドゥルケ、そうか、なるほど』
3才児だってもっと疑うところを簡単に騙される愚か者‥
〈ガスッ〉
『私の様な凡人に皇帝など務まるわけがない…』
古代人の力を発現していながら気づきもしない間抜け‥
〈ガスッ〉
私の駒‥
〈ガスッ〉
私が‥唯一‥
〈ガスッ〉
‥心許せた‥友‥
≪裏切ったのはお前だ≫
‥ッ‥
潰れた頭部でもう見ることも聞くことも考えることも出来なくなっていたスート王が最期に感知したのは侮り裏切り続けた親友の声―‥
怒りに満ちたその声に何故か喜びを感じた刹那全てが消えた。
スート王が死んだ。
「――父上、」
「‥ん、うむ」
声を掛けて来た息子に向き直り跪くテネブラエ公。
「私の事はお前がやってくれ」
「‥父上?」
「足を汚す必要はない…剣が使えるだろう」
「父上…俺は知らなかった――父上が騙され操られていた事を…
真実を知った以上、父上を極刑に処する事は出来ません」
「私の立場で騙され操られた事自体が大罪だ――皇太子時代から皇帝時代、そして今回またも――」
「わたくしは『許します』と申し上げました…それは母アクワ妃と父ジョーカー王も許したことを意味します。
大叔父は誰かの助けがなくてもいずれ戦を仕掛けて来たでしょう――時期が少し早まっただけの事です」
「‥ソル姫‥」
「‥ソル姫‥だが、私は自分が許せない」
「わたくしは、テネブラエ公が母と兄の形見の首飾りを大切そうに銜えている姿を見た瞬間、許さずにはいられませんでした――それに…お二人には視えていないのかしら?」
「「え?‥何が?」」
「ステレオすぎる…」
「「…え?」」
「あ、いえ…ほほ…
母と兄が来てますの…
二人ともテネブラエ公が心配であちらの世界から出張して来ている様です」
「何ッ‥アクワ姫と息子が‥」
「俺には何も視えないが‥」
「そうなのですね‥結構ハッキリ視えていますけど‥」
「…皇后は?」
「え?‥あ、来られましたわ…で、でも本当に皇后陛下かしら…わたくしの知っている皇后陛下ではないわ…腕組みして口を尖らせて左足の踵を固定してつま先を上下させてカツカツカツカツ音を立てていらっしゃいますけど…」
「母上だ…間違いない」
「ああ懐かしい…皇后にはよくそうやって叱られたのだ…『しっかりしろ』と…
‥あ、む、息子に謝りたい…気付いてもやれずに悲しい思いをさせてしまった…あの頃は何故か何も目に入らなかった――ああ…操られていたのだな…3人皆に謝りたい…私にもその姿が視えればいいのに…」
「父上…姿が視えなくても母上には速攻謝った方が良いかと‥」
「‥はッ!‥そ、そうだな!‥いや、皆に、皆に謝る!‥すまなかった!」
不思議でどこかほのぼのとした会話を繰り広げるソル、皇帝、テネブラエ公だが。
「‥た、大変ですッ!‥ジョーカー王がッ‥」
男が慌てた様子で駈け込んで来てその会話は中断されることとなる。
11
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】 私を忌み嫌って義妹を贔屓したいのなら、家を出て行くのでお好きにしてください
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。
義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。
外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。
彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。
「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」
――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる