20 / 155
第一章
1の20 おい、通訳達?
しおりを挟む
うん?
ラメールの港で、出港準備が整うのを待っているのだが。
‥‥王城の方からぎゃあぎゃあと煩い一団がやって来る。
あれは‥‥
残念王家か?
【お待ち下さいッ!
やっぱり納得出来ませんッ!
せっかく美しく魅力的なこの私がお連れ下さいと申し出ているのに、どうして醜いシレーヌなどを連れて行くのですかぁッ!?】
「シレーヌ!
戻って来なさい!
愛人が嫌なら側妃にしてあげるから!」
「父上!
シレーヌを娶るのは私です!
さぁ、私の許へおいで!
可愛い私のシレーヌ!」
残念第二王女はボニート王国語で私に、その他の残念王家はラメール王国語でシレーヌ姫に何か‥‥多分戻る様に言っているのだろう。
‥‥やはり刎ねるか?
【そちらの王女殿下!
シレーヌ姫は大変美しく、実に魅力的ですぞ!】
【ラメール王国の‥‥
いいえ、あなたの美的感覚は捻じれている様ですが、一般的にシレーヌ姫は誰が見ても神秘的な超絶美少女ですぞ!】
【ラメールの国王陛下と王太子殿下に聞いてごらんなさい!
何故、異常にシレーヌ姫に執着するのか!】
‥‥私はまだ何も言っていないのに、通訳が勝手に通訳し出したな‥‥
【大体、誰がシレーヌ姫を醜いなどと有り得ない嘘を言っているのですか?】
【大方、美し過ぎるシレーヌ姫に嫉妬したあなたを宥める為にあなたの周りの侍女などが言っているだけでしょう?
有りがち過ぎて吐きそうですな!】
【あなただってそれが嘘だと気付いているクセに、大声で言い散らかす事で本当にしようとしているのがバレバレですぞ?】
【傍から見てどれだけ見苦しいか、いい加減気付いたらいかがです?】
何やら畳み掛けている。
通訳達、ノリノリじゃないか‥‥
残念王家達は絶句して赤くなったり青くなったりしている。
どうやら適切な事を言っている様だ。
放っとこう。
ラメールの港で、出港準備が整うのを待っているのだが。
‥‥王城の方からぎゃあぎゃあと煩い一団がやって来る。
あれは‥‥
残念王家か?
【お待ち下さいッ!
やっぱり納得出来ませんッ!
せっかく美しく魅力的なこの私がお連れ下さいと申し出ているのに、どうして醜いシレーヌなどを連れて行くのですかぁッ!?】
「シレーヌ!
戻って来なさい!
愛人が嫌なら側妃にしてあげるから!」
「父上!
シレーヌを娶るのは私です!
さぁ、私の許へおいで!
可愛い私のシレーヌ!」
残念第二王女はボニート王国語で私に、その他の残念王家はラメール王国語でシレーヌ姫に何か‥‥多分戻る様に言っているのだろう。
‥‥やはり刎ねるか?
【そちらの王女殿下!
シレーヌ姫は大変美しく、実に魅力的ですぞ!】
【ラメール王国の‥‥
いいえ、あなたの美的感覚は捻じれている様ですが、一般的にシレーヌ姫は誰が見ても神秘的な超絶美少女ですぞ!】
【ラメールの国王陛下と王太子殿下に聞いてごらんなさい!
何故、異常にシレーヌ姫に執着するのか!】
‥‥私はまだ何も言っていないのに、通訳が勝手に通訳し出したな‥‥
【大体、誰がシレーヌ姫を醜いなどと有り得ない嘘を言っているのですか?】
【大方、美し過ぎるシレーヌ姫に嫉妬したあなたを宥める為にあなたの周りの侍女などが言っているだけでしょう?
有りがち過ぎて吐きそうですな!】
【あなただってそれが嘘だと気付いているクセに、大声で言い散らかす事で本当にしようとしているのがバレバレですぞ?】
【傍から見てどれだけ見苦しいか、いい加減気付いたらいかがです?】
何やら畳み掛けている。
通訳達、ノリノリじゃないか‥‥
残念王家達は絶句して赤くなったり青くなったりしている。
どうやら適切な事を言っている様だ。
放っとこう。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう
さこの
恋愛
「真実の愛を見つけた」
殿下にそう告げられる
「応援いたします」
だって真実の愛ですのよ?
見つける方が奇跡です!
婚約破棄の書類ご用意いたします。
わたくしはお先にサインをしました、殿下こちらにフルネームでお書き下さいね。
さぁ早く!わたくしは真実の愛の前では霞んでしまうような存在…身を引きます!
なぜ婚約破棄後の元婚約者殿が、こんなに美しく写るのか…
私の真実の愛とは誠の愛であったのか…
気の迷いであったのでは…
葛藤するが、すでに時遅し…
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる