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第4話 〜アスフェル魔法学院〜

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「友達感覚で接してくれとは言ったが…」
そう言って、ニ本ふたりしょうじょに頭を悩ませていた
あるじ様~、ふふっ」
ぬし様~、ぬし様~」
「こんなにべったり懐くなんてね…」
と、メイが困り顔でこぼす
「わ、私だって、だって…」
と、リーヤは何やら妬いているらしい
「あれ~、お二人は剣である私達にやいているのですか?」
すると、メイの頭に怒りが走ったのがわかった
「あ、あのねぇ…」
「ま、まぁまぁ、それはさておき、あとどれくらいなんだ?」
俺達は、夏休みが終わる前に学園に行くことにした
なんでも、挨拶をしに行かないとまずいらしい
「街までは、あと3、40分くらいです」
「アスフェルの街か、どんなところなんだ?」
「そうですね、賑やかなところですよ」
「そうねぇ、とにかくいい街よ」

     ■■■■

「着きました、ここがアスフェル王朝第一都市です!」
「おお、すげぇ!!」
本当に賑やかなところだった、異世界らしいきれいな
街並み、行き交う獣人や人間たち、祭り事でもしているかの様だった。
「でも…ここまで賑やかなのも鬱陶しいな…」
「まぁまぁそう言わずに、学院まで案内するね」
すると、両脇で俺の腕を掴んでいたニ人が、
「ねぇねぇ、ぬし様!あれは何ですか?」
「ねぇ!あるじ様!あれは何!?」
初めて出会った時には想像もつかない少女っぷりを見せていた。
「んー、なんだろうなあれ、俺も気になるな」
「ん?ああ、あれですか、あれはですね」
「学院に行くまで結構時間掛かりそ…」

     ■■■■

「ほら~、あんまりゆっくりしすぎるから、遅くなったじゃない!」
「し、仕方ないじゃないですか!三人の街案内するのも、私達の役目ですし!」
「それは、後からでもいいでしょ!?」
「う…」
確かにそうだった、あまりにもこの街が魅力的すぎてすっかり夢中になっていた
「す、すまん、俺らが…」
あるじ様は何も悪くありません!」
「私達が悪いんです…」
そう、ふぶきとイーナが俺を庇ってくれた
「おいメイ!こんなに可愛い二人を責めるのか!?お前どうにかしてるぞ!?」
「うっ……ふ、二人を出されちゃ、何も言えなくなるじゃない!!」
そんな会話をしているうちに学院の目の前まで着いていた
「ここが、私達が通ってる、アスフェル魔法学院です」
「すごいな…」
まさに、異世界…漫画でみたような、そんな見た目をしている、それにものすごく広い…
「日本の大学の2倍くらいはあるな…」
「さ、学院長に挨拶しに行くわよ」
そうして、校舎に入り、学院長室を目指す。
「すごく広い…」
「これが学校…」
と、俺の後ろにしがみついている、ふぶきとイーナが感無量という言葉が最も似合う顔で周りをキョロキョロしていた
「さ、ここよ」
思わず固唾を飲む、どうやら学院長室まで来たらしいがそれにしても広すぎる、学院長室までおよそ5分は掛かった。
そうして恐る恐る扉を開ける。
そして、目の前に学院長が…………………いなかった。
「え…?」
「来るって言った時間通りですよね…?」
「学院長…また…」
「どういうことだ…?」
と言うと、メイが困り顔で
「学院長は、とにかく時間にルーズなの…」
「えぇ…」
どんな学院長なんだろうか…
   
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