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行先
旅の終わりからはじまる
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転送後、四人は転送塔にたどり着いた。
周囲は、塔の白い壁に囲まれていた。背後には白い柱がある。白い壁は、一か所だけ縦に細長い隙間があった。人一人がやっととおれそうな隙間の先に、眩しい緑色の光があふれていた。
セウラザを先頭に、一人ずつ、隙間をとおっていく。
一番背が低く、線のほそいフィノアだけが、特に苦も無く、隙間をとおりぬけた。
≪外殻≫という名が付いているらしい大草原を見て、ラトスは懐かしい気持ちになった。
夢の世界に来てそれほど経っていないが、この草原だけは、見ていると妙に気持ちが落ち着いた。時々強い風が吹きつけるが、それもまた心地いい。
「おかえりー!」
上空から、子供のような声が聞こえた。ペルゥだ。
頭上に浮いている岩山の上から降りてきたのだろうか。落ちてきているのかと思うほどの速度で、白い猫のような獣が飛びこんできた。あまりの速さにラトスは身を引いたが、メリーはペルゥを受け止めようと駆けだしていく。
「ただいまー!」
四人の頭上で減速したペルゥを、メリーは両腕をあげてつかんだ。ペルゥの真っ白な三つの尻尾が、跳ねるように動いている。メリーは胸元に抱き寄せて、小さなペルゥの身体に頬ずりした。
「……あれは、猫? ですか? ……喋ってますけど」
突然現れたペルゥとはしゃいでいるメリーを見て、フィノアはこぼすように小さく言った。
「あれが、腕輪の声の、ペルゥだ」
「……あれが、ペルゥ」
訝し気な表情をして、フィノアは白い猫のような獣を見ていた。
さすがに、メリーのようにはいかないか。そう思っていたが、フィノアはゆっくりとメリーのところまで歩いていった。そして、そっとのぞくようにペルゥの姿を見た。
「……可愛いわ」
のぞきこんできた少女に、ペルゥは手をふる。それを見て、フィノアはわずかに口の端をあげた。
「君が、王女様だね!」
「そうよ。あなたが、ペルゥという子ね」
「そう!」
「……ねえ、メリー。この子。連れて帰りたいわ」
真剣な表情で、フィノアは言った。思いもしなかった言葉に、ペルゥは目を丸くする。抱きかかえていたメリーも目を丸くした。その発想はなかったと、言わんばかりだ。
「嬉しいけど、ボクたちはこの世界から出られないんだ」
「どうしてですか?」
「決まりというか……、夢の世界の住人には、制限がかかってるんだ」
珍しく困った顔をして、ペルゥは説明をした。茶化そうとする様子もない。
個人の夢の世界にも、ペルゥは行けないのだ。夢の世界の住人には、意外と厳しい制限があるのかもしれない。
「そう……残念だわ」
本気で連れて帰りたかったのだろうか。フィノアは消沈して、肩を落とした。
「ペルゥ。確認したいのだが」
肩を落とすフィノアを横目に、ラトスはペルゥに声をかけた。
「なーに?」
「≪現を覗く間≫とやらで、元の世界に戻れるのか?」
「んー。そうだね。そのはずだよ」
「そのはず、というのは、ずいぶん適当だな。違うかもしれないのか?」
「ううん。そのはずなんだけど、今まであそこから帰っていったのは、一人しかいなくて」
そう言いながらペルゥは、メリーの胸元からはなれて、ふわりと浮かびあがった。メリーの頭より高く浮かんで、辺りを見回す。なにを探しているのだろうかと思ったが、やがて小さな前足をなにかに向けて伸ばした。ペルゥが差した方向に目を向けると、広い草原にぽかりと小さな穴が開いているのが見えた。石室に繋がる転送石、白い柱がある洞窟の入り口だろうか。
「一人……?」
小さな穴を見ながら、ラトスは首をかしげて言った。
「そうだよ。ずいぶん前だけどね。あの部屋に、変な石があるでしょ? 光ってるやつ」
「あるな」
テラズの宝石のことだろう。夢の世界では、あの石に名前が付いていないのだろうか。
「あの石が、転送石のはずだよ」
「あれが、転送石だって?」
ラトスは驚いて、高く浮かんでいるペルゥを見あげた。
あの宝石が転送石ということは、現の世界にあるテラズの宝石も転送石だということだろうか。とすれば、森の沼で光っていた不思議な砂粒も、テラズの宝石ということになるのか。言われてみれば、あの不思議な砂粒もテラズの宝石に似た光り方をしていた気がした。転送という方法で夢の世界に来たのは予想していたが、まさか、テラズの宝石を利用したとは思いもしなかった。
「そういうことだったのか」
ある程度合点がいって、ラトスは深くうなずいた。
ペルゥが言う、ただ一人現の世界に帰ったという人間は、おそらくはるか昔のテラズだろう。魔法が使えたというのも、おとぎ話ではないのかもしれない。現の世界に帰っても、そのまま魔法が使えるようになっていたのだろう。
だが、謎も生まれる。
なぜ、夢の世界にある転送の力が、現の世界に及んでいるのだろうか。ペルゥが以前に説明したとおりだとすると、テラズの宝石は元々ひとつだったということになる。そのひとつをふたつに分けなければ、転送の力は使えないはずだ。
誰かが、あえて、ふたつに分けたはずだ。
テラズが分けたのか。それ以前の誰かか。しかも、これほどのことをなぜ現の人間は知らないのか。まるで、誰にも知られないように隠してきたかのようだ。
「……考えても、仕方ないか」
ラトスは小さく呟いた。ペルゥが、何か言った? と聞いてきたが、ラトスは頭を横にふっておいた。
ラングシーブとして今後も生きていくなら、調べがいがあることだったろう。だが、ラトスの旅はもう終わる。フィノアとメリーは、城の中の人間だ。気軽に調べられる立場ではないし、今後は外出すら困難になるに違いない。余計なことを言って心を騒がせたところで、この先、何の発展もないだろう。
死ぬ前に、ミッドにでも話してみようか。
あれこれと考えながら、ラトスは後ろをふり返った。フィノアとメリーが、ラトスを見ていた。難しい顔をして黙って考えこんでいたので、終わるのを待っていたのだ。彼女たちの後ろにいたセウラザは、ラトスがふり返ると、そろそろ行くかとたずねてきた。
「ああ。行こう」
ラトスは言って、草原にぽかりと開いた小さな穴に向かって歩きだした。
これまでのことをミッドに話したら、あの男は信じるだろうか。それとも、大声で笑い飛ばすだろうか。ミッドの大きな身体が、大きくゆれながら大声で笑うのを想像して、ラトスは苦笑いをした。
信じるはずもない。
だが、良い冥途の土産ができた。それだけで、良い気もした。
周囲は、塔の白い壁に囲まれていた。背後には白い柱がある。白い壁は、一か所だけ縦に細長い隙間があった。人一人がやっととおれそうな隙間の先に、眩しい緑色の光があふれていた。
セウラザを先頭に、一人ずつ、隙間をとおっていく。
一番背が低く、線のほそいフィノアだけが、特に苦も無く、隙間をとおりぬけた。
≪外殻≫という名が付いているらしい大草原を見て、ラトスは懐かしい気持ちになった。
夢の世界に来てそれほど経っていないが、この草原だけは、見ていると妙に気持ちが落ち着いた。時々強い風が吹きつけるが、それもまた心地いい。
「おかえりー!」
上空から、子供のような声が聞こえた。ペルゥだ。
頭上に浮いている岩山の上から降りてきたのだろうか。落ちてきているのかと思うほどの速度で、白い猫のような獣が飛びこんできた。あまりの速さにラトスは身を引いたが、メリーはペルゥを受け止めようと駆けだしていく。
「ただいまー!」
四人の頭上で減速したペルゥを、メリーは両腕をあげてつかんだ。ペルゥの真っ白な三つの尻尾が、跳ねるように動いている。メリーは胸元に抱き寄せて、小さなペルゥの身体に頬ずりした。
「……あれは、猫? ですか? ……喋ってますけど」
突然現れたペルゥとはしゃいでいるメリーを見て、フィノアはこぼすように小さく言った。
「あれが、腕輪の声の、ペルゥだ」
「……あれが、ペルゥ」
訝し気な表情をして、フィノアは白い猫のような獣を見ていた。
さすがに、メリーのようにはいかないか。そう思っていたが、フィノアはゆっくりとメリーのところまで歩いていった。そして、そっとのぞくようにペルゥの姿を見た。
「……可愛いわ」
のぞきこんできた少女に、ペルゥは手をふる。それを見て、フィノアはわずかに口の端をあげた。
「君が、王女様だね!」
「そうよ。あなたが、ペルゥという子ね」
「そう!」
「……ねえ、メリー。この子。連れて帰りたいわ」
真剣な表情で、フィノアは言った。思いもしなかった言葉に、ペルゥは目を丸くする。抱きかかえていたメリーも目を丸くした。その発想はなかったと、言わんばかりだ。
「嬉しいけど、ボクたちはこの世界から出られないんだ」
「どうしてですか?」
「決まりというか……、夢の世界の住人には、制限がかかってるんだ」
珍しく困った顔をして、ペルゥは説明をした。茶化そうとする様子もない。
個人の夢の世界にも、ペルゥは行けないのだ。夢の世界の住人には、意外と厳しい制限があるのかもしれない。
「そう……残念だわ」
本気で連れて帰りたかったのだろうか。フィノアは消沈して、肩を落とした。
「ペルゥ。確認したいのだが」
肩を落とすフィノアを横目に、ラトスはペルゥに声をかけた。
「なーに?」
「≪現を覗く間≫とやらで、元の世界に戻れるのか?」
「んー。そうだね。そのはずだよ」
「そのはず、というのは、ずいぶん適当だな。違うかもしれないのか?」
「ううん。そのはずなんだけど、今まであそこから帰っていったのは、一人しかいなくて」
そう言いながらペルゥは、メリーの胸元からはなれて、ふわりと浮かびあがった。メリーの頭より高く浮かんで、辺りを見回す。なにを探しているのだろうかと思ったが、やがて小さな前足をなにかに向けて伸ばした。ペルゥが差した方向に目を向けると、広い草原にぽかりと小さな穴が開いているのが見えた。石室に繋がる転送石、白い柱がある洞窟の入り口だろうか。
「一人……?」
小さな穴を見ながら、ラトスは首をかしげて言った。
「そうだよ。ずいぶん前だけどね。あの部屋に、変な石があるでしょ? 光ってるやつ」
「あるな」
テラズの宝石のことだろう。夢の世界では、あの石に名前が付いていないのだろうか。
「あの石が、転送石のはずだよ」
「あれが、転送石だって?」
ラトスは驚いて、高く浮かんでいるペルゥを見あげた。
あの宝石が転送石ということは、現の世界にあるテラズの宝石も転送石だということだろうか。とすれば、森の沼で光っていた不思議な砂粒も、テラズの宝石ということになるのか。言われてみれば、あの不思議な砂粒もテラズの宝石に似た光り方をしていた気がした。転送という方法で夢の世界に来たのは予想していたが、まさか、テラズの宝石を利用したとは思いもしなかった。
「そういうことだったのか」
ある程度合点がいって、ラトスは深くうなずいた。
ペルゥが言う、ただ一人現の世界に帰ったという人間は、おそらくはるか昔のテラズだろう。魔法が使えたというのも、おとぎ話ではないのかもしれない。現の世界に帰っても、そのまま魔法が使えるようになっていたのだろう。
だが、謎も生まれる。
なぜ、夢の世界にある転送の力が、現の世界に及んでいるのだろうか。ペルゥが以前に説明したとおりだとすると、テラズの宝石は元々ひとつだったということになる。そのひとつをふたつに分けなければ、転送の力は使えないはずだ。
誰かが、あえて、ふたつに分けたはずだ。
テラズが分けたのか。それ以前の誰かか。しかも、これほどのことをなぜ現の人間は知らないのか。まるで、誰にも知られないように隠してきたかのようだ。
「……考えても、仕方ないか」
ラトスは小さく呟いた。ペルゥが、何か言った? と聞いてきたが、ラトスは頭を横にふっておいた。
ラングシーブとして今後も生きていくなら、調べがいがあることだったろう。だが、ラトスの旅はもう終わる。フィノアとメリーは、城の中の人間だ。気軽に調べられる立場ではないし、今後は外出すら困難になるに違いない。余計なことを言って心を騒がせたところで、この先、何の発展もないだろう。
死ぬ前に、ミッドにでも話してみようか。
あれこれと考えながら、ラトスは後ろをふり返った。フィノアとメリーが、ラトスを見ていた。難しい顔をして黙って考えこんでいたので、終わるのを待っていたのだ。彼女たちの後ろにいたセウラザは、ラトスがふり返ると、そろそろ行くかとたずねてきた。
「ああ。行こう」
ラトスは言って、草原にぽかりと開いた小さな穴に向かって歩きだした。
これまでのことをミッドに話したら、あの男は信じるだろうか。それとも、大声で笑い飛ばすだろうか。ミッドの大きな身体が、大きくゆれながら大声で笑うのを想像して、ラトスは苦笑いをした。
信じるはずもない。
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