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フィノア
フィノアの意思からはじまる
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薄暗い、長い階段を下りていくと、階下には淡い光がたたずんでいた。
一階の大玄関には、大きな窓がいくつもならんでいる。そこからは、外の光がわずかに入ってきていた。階下には、ふたつの人影が見えた。
どちらも男性のようだったが、一人は騎士のようだった。身に着けている甲冑は大きく破損していたが、立派な甲冑を着てきたであろうことは見て取れた。立ち振る舞いも静かで凛としていた。
もう一人はというと、頭の先から靴の先まで、みすぼらしい恰好の男だった。
ざんばらの長い黒髪は整えられておらず、肩まで垂れ下がっていた。衣服は、黒と灰色が混ざったような布で作られていて、少なくとも城に勤めている人間ではないことだけは分かった。
階段を下りていくと、隣にいたメリーは階下にいる二人に手をふりながら声をかけた。
「もう、動けるのか」
騎士のような男がフィノアの姿を階下から見上げて、静かに言った。
この声は聞き覚えがあると、フィノアは思った。騎士のような男をしばらく見て、自身の記憶から探しだそうとする。しかし結局、誰なのかは分からなかった。
「あなたは?」
階段を下りる足を止めて、フィノアは姿勢を正してたずねた。背筋を伸ばした瞬間、少しだけ背中に痛みが走った。
「私は、隣にいる男のセウラザだ」
「……セウラザ?」
「そうだ。君を救出するために同行した」
セウラザと名乗った騎士のような男は、淡々と説明しながら、隣にいるみすぼらしい姿の男を手のひらで指した。
フィノアはセウラザという言葉を聞いて、銀髪の少女のことを思い出した。あのセウラザとは、似ても似つかない。しばらくセウラザの姿を見ていると、心がざわついて苦しくなっていくのを感じた。フィノアは胸を片手でおさえながら、目線をみすぼらしい男に向けた。
みすぼらしい男は、セウラザにうながされて顔をあげると、フィノアとメリーの姿を見た。彼の顔には大きな傷があり、目は鈍い光をたたえていた。
「……ラトスだ」
ラトスと名乗ったみすぼらしい男は、小さく頭を下げて、短く自己紹介した。その声色は粗野で、セウラザと同様に聞き覚えのある声だった。
「ちょっと! ラトスさん!」
フィノアの隣に立っていたメリーが突然声をあげた。
よく知っている明るくて優しい声色ではない。大きな声をあげたメリーに、フィノアは驚いた。言葉遣いも、少し雑だ。どうしたのだろうと思っているうちに、メリーは階段をとんとんと降りて行く。そして、ラトスの顔を指差しながら少し怒ったような声をつづけた。
「なんだ」
「なんだ、じゃないです! 王女殿下ですよ! 分かってます?」
「分かってるが?」
「いいえ。分かってないです。いいですか? 王女殿下は、女の子です」
「そうだな」
「女の子なんです」
「そうだな」
だからなんだと言わんばかりに、ラトスはメリーの顔を見て、淡々と応えつづけた。
彼の言葉が癇に障ったのか、メリーは両手を上下にふりながらうなりだした。全然分かってくれないと叫びだしたかと思うと、すぐそばにいたセウラザに泣きついた。ラトスさんを何とかしてくださいとわめきだす。
階段で足を止めたまま三人を見下ろしていたフィノアは、とても驚いていた。
大きな声をあげることはあっても、品のない声をあげるメリーを見たのは初めてだったのだ。しかも貴族ではない者と対等に話をしている。ラトスというみすぼらしい恰好をした男は、ほとんど浮浪者の姿だ。
「……メリー?」
急に心配になって、フィノアは階下で大声をあげているメリーに声をかけた。
「ああっ、ごめんなさい。フィノア。……こちらは、私と一緒に来てくださった、ラトスさんです」
フィノアの声が聞こえると、メリーはあわてて直立し、手のひらでラトスのほうを指した。
「ラトス……さん、ですね」
「はい。ラトスさんのおかげで、ここまで来ることが出来たのです」
そう言うとメリーは、少しだけ困った顔をして、一人ではダメだったかもと言い加えた。
確かにメリーは、お世辞にも賢いとは言えないとフィノアは思った。迷子になったらそのままずっと迷子になりっぱなしになるし、最終的には迷子になったことも忘れる人間だ。人の助けなしにここまで来れるとは思っていなかったが、まさか、こんな一般人以下の身分に見える者と一緒に来るとは思わなかった。
「私は、フィノア=エル=エイスザードです。よく来てくれました。……ええっと」
フィノアはあえて仰々しく自己紹介をした。
貴族ではない者と接してきたことはいくらでもあった。しかし、メリーの言動に驚いてしまったのと、予想を下回る身なりをした男が目の前にいることで、どのように対応すればいいのか分からなくなったのだ。
「ラトス=クロニスだ」
ラトスは即答した。
二人が自己紹介しただけで、周囲の空気は張りつめる。メリーは目を丸くして、ラトスとフィノアの顔を交互に見た。
「クロニス、さんですね」
「そうだ」
「感謝いたします。クロニスさん。メリーを助けてくれて」
フィノアは階段を下りながら言うと、そわそわとしているメリーに手を向けてみせた。少女の手を見てメリーは落ち着きを取りもどす。半歩退いて頭を下げた。
「ただ助けたわけじゃない。メリーさんがいなくても、ここまで来ただろうからな」
「そうなのですか? それは、どうして?」
「俺は、依頼を受けている。城の奴にな。あんたを連れて帰ってこいって言われてるのさ」
「……依頼、ですか? 城外の方に?」
「そうだ」
ラトスはうなずきながら、懐から金貨を取りだしてみせた。それは、大臣から依頼を正式に受けた時にもらった前金の半分だった。
「なるほど。本当のようですね」
金貨は、一般の身分の者が気軽に持ち歩くものではないことは、フィノアでもよく分かっていた。そして、王女の捜索依頼が本当に城外へでているのだとすれば、有力なものにだけ秘密裏にでているはずだとも推測できた。秘密裏に依頼をだしているとしたら、大量の銀貨を前金として持たせるより、数枚の金貨をわたしたほうが目立たないだろう。
ラトス=クロニスと名乗った男は、それをよく分かっていて、金貨を見せつけたのだ。
「依頼の内容は、私を連れ帰ること。ですか?」
「そうだ」
「断ったら?」
「断るだって?」
ラトスはにらみつけるようにしてフィノアを見た。思いもしない言葉だったのだろう。ラトスのそばにいたメリーも驚き、目を丸くしてフィノアの顔を見ていた。
「私は、私の目的を持って、ここにいます」
負けじと、フィノアもラトスをにらむようにして強い口調で言った。
フィノアにも目的はある。
父がなぜ変わってしまったのか。どうすれば元の優しい父に、偉大で誰もが尊敬する王にもどるのかを知りたくて、ここまで来たのだ。
フィノアをこの世界に誘ったのは、占い師らしき男だった。彼はフィノアとメリーに、手のひらより小さい紙を手渡して、望むとおりに行動するようにと助言してくれた。その言葉を受けて、霧の中にあったフィノアの思考は、力強い指針を得たと感じた。
フィノアは、占い師らしき男に助言に従って森の奥まで行った。教えられたとおりに行動し、紙に書かれている言葉を読んだ。今にして思えばおかしなことだが、その時は妙な行動を取ることに大きな疑問は抱かなかった。
占い師らしき男が、どことなく現実離れしていたからか。
手渡された紙に不思議な魅力を感じたからか。
フィノアには、妙な確信が心に満ちていた。ただ、それをすれば道が開ける。そう思いこんでいた。そして、道は開いたのだ。
占い師らしき男は、望めば手にとどく、そう言っていた。
フィノアは望んだ。この道から、父の変貌の真実を探りだしたいと。
たどり着いた場所は、不思議な世界だった。これは天から与えられた機会だと、フィノアは思った。
いつの間にか一人になってしまったが、フィノアは進んできた。歩きに歩いた先で、この不思議な世界が、夢の世界だと知った時、フィノアはひとつの方法を思いついた。
自分自身の夢の世界があるのなら、父の夢の世界もあるはずだ。その世界を調べればいいのではと。
父の世界には、父の記憶があるに違いない。父がなにを考えていたのか、今は何を考えているのかも知ることができるはずだ。そして、優しかった父の姿も、父の夢の世界のどこかにあるはずだ。
それを知ることが、今の、フィノアの全てだった。
帰れと言われて、ただ帰るわけにはいかない。
フィノアは、ラトスの顔を見据えて、ほそい身体を力強く伸ばしてみせた。
一階の大玄関には、大きな窓がいくつもならんでいる。そこからは、外の光がわずかに入ってきていた。階下には、ふたつの人影が見えた。
どちらも男性のようだったが、一人は騎士のようだった。身に着けている甲冑は大きく破損していたが、立派な甲冑を着てきたであろうことは見て取れた。立ち振る舞いも静かで凛としていた。
もう一人はというと、頭の先から靴の先まで、みすぼらしい恰好の男だった。
ざんばらの長い黒髪は整えられておらず、肩まで垂れ下がっていた。衣服は、黒と灰色が混ざったような布で作られていて、少なくとも城に勤めている人間ではないことだけは分かった。
階段を下りていくと、隣にいたメリーは階下にいる二人に手をふりながら声をかけた。
「もう、動けるのか」
騎士のような男がフィノアの姿を階下から見上げて、静かに言った。
この声は聞き覚えがあると、フィノアは思った。騎士のような男をしばらく見て、自身の記憶から探しだそうとする。しかし結局、誰なのかは分からなかった。
「あなたは?」
階段を下りる足を止めて、フィノアは姿勢を正してたずねた。背筋を伸ばした瞬間、少しだけ背中に痛みが走った。
「私は、隣にいる男のセウラザだ」
「……セウラザ?」
「そうだ。君を救出するために同行した」
セウラザと名乗った騎士のような男は、淡々と説明しながら、隣にいるみすぼらしい姿の男を手のひらで指した。
フィノアはセウラザという言葉を聞いて、銀髪の少女のことを思い出した。あのセウラザとは、似ても似つかない。しばらくセウラザの姿を見ていると、心がざわついて苦しくなっていくのを感じた。フィノアは胸を片手でおさえながら、目線をみすぼらしい男に向けた。
みすぼらしい男は、セウラザにうながされて顔をあげると、フィノアとメリーの姿を見た。彼の顔には大きな傷があり、目は鈍い光をたたえていた。
「……ラトスだ」
ラトスと名乗ったみすぼらしい男は、小さく頭を下げて、短く自己紹介した。その声色は粗野で、セウラザと同様に聞き覚えのある声だった。
「ちょっと! ラトスさん!」
フィノアの隣に立っていたメリーが突然声をあげた。
よく知っている明るくて優しい声色ではない。大きな声をあげたメリーに、フィノアは驚いた。言葉遣いも、少し雑だ。どうしたのだろうと思っているうちに、メリーは階段をとんとんと降りて行く。そして、ラトスの顔を指差しながら少し怒ったような声をつづけた。
「なんだ」
「なんだ、じゃないです! 王女殿下ですよ! 分かってます?」
「分かってるが?」
「いいえ。分かってないです。いいですか? 王女殿下は、女の子です」
「そうだな」
「女の子なんです」
「そうだな」
だからなんだと言わんばかりに、ラトスはメリーの顔を見て、淡々と応えつづけた。
彼の言葉が癇に障ったのか、メリーは両手を上下にふりながらうなりだした。全然分かってくれないと叫びだしたかと思うと、すぐそばにいたセウラザに泣きついた。ラトスさんを何とかしてくださいとわめきだす。
階段で足を止めたまま三人を見下ろしていたフィノアは、とても驚いていた。
大きな声をあげることはあっても、品のない声をあげるメリーを見たのは初めてだったのだ。しかも貴族ではない者と対等に話をしている。ラトスというみすぼらしい恰好をした男は、ほとんど浮浪者の姿だ。
「……メリー?」
急に心配になって、フィノアは階下で大声をあげているメリーに声をかけた。
「ああっ、ごめんなさい。フィノア。……こちらは、私と一緒に来てくださった、ラトスさんです」
フィノアの声が聞こえると、メリーはあわてて直立し、手のひらでラトスのほうを指した。
「ラトス……さん、ですね」
「はい。ラトスさんのおかげで、ここまで来ることが出来たのです」
そう言うとメリーは、少しだけ困った顔をして、一人ではダメだったかもと言い加えた。
確かにメリーは、お世辞にも賢いとは言えないとフィノアは思った。迷子になったらそのままずっと迷子になりっぱなしになるし、最終的には迷子になったことも忘れる人間だ。人の助けなしにここまで来れるとは思っていなかったが、まさか、こんな一般人以下の身分に見える者と一緒に来るとは思わなかった。
「私は、フィノア=エル=エイスザードです。よく来てくれました。……ええっと」
フィノアはあえて仰々しく自己紹介をした。
貴族ではない者と接してきたことはいくらでもあった。しかし、メリーの言動に驚いてしまったのと、予想を下回る身なりをした男が目の前にいることで、どのように対応すればいいのか分からなくなったのだ。
「ラトス=クロニスだ」
ラトスは即答した。
二人が自己紹介しただけで、周囲の空気は張りつめる。メリーは目を丸くして、ラトスとフィノアの顔を交互に見た。
「クロニス、さんですね」
「そうだ」
「感謝いたします。クロニスさん。メリーを助けてくれて」
フィノアは階段を下りながら言うと、そわそわとしているメリーに手を向けてみせた。少女の手を見てメリーは落ち着きを取りもどす。半歩退いて頭を下げた。
「ただ助けたわけじゃない。メリーさんがいなくても、ここまで来ただろうからな」
「そうなのですか? それは、どうして?」
「俺は、依頼を受けている。城の奴にな。あんたを連れて帰ってこいって言われてるのさ」
「……依頼、ですか? 城外の方に?」
「そうだ」
ラトスはうなずきながら、懐から金貨を取りだしてみせた。それは、大臣から依頼を正式に受けた時にもらった前金の半分だった。
「なるほど。本当のようですね」
金貨は、一般の身分の者が気軽に持ち歩くものではないことは、フィノアでもよく分かっていた。そして、王女の捜索依頼が本当に城外へでているのだとすれば、有力なものにだけ秘密裏にでているはずだとも推測できた。秘密裏に依頼をだしているとしたら、大量の銀貨を前金として持たせるより、数枚の金貨をわたしたほうが目立たないだろう。
ラトス=クロニスと名乗った男は、それをよく分かっていて、金貨を見せつけたのだ。
「依頼の内容は、私を連れ帰ること。ですか?」
「そうだ」
「断ったら?」
「断るだって?」
ラトスはにらみつけるようにしてフィノアを見た。思いもしない言葉だったのだろう。ラトスのそばにいたメリーも驚き、目を丸くしてフィノアの顔を見ていた。
「私は、私の目的を持って、ここにいます」
負けじと、フィノアもラトスをにらむようにして強い口調で言った。
フィノアにも目的はある。
父がなぜ変わってしまったのか。どうすれば元の優しい父に、偉大で誰もが尊敬する王にもどるのかを知りたくて、ここまで来たのだ。
フィノアをこの世界に誘ったのは、占い師らしき男だった。彼はフィノアとメリーに、手のひらより小さい紙を手渡して、望むとおりに行動するようにと助言してくれた。その言葉を受けて、霧の中にあったフィノアの思考は、力強い指針を得たと感じた。
フィノアは、占い師らしき男に助言に従って森の奥まで行った。教えられたとおりに行動し、紙に書かれている言葉を読んだ。今にして思えばおかしなことだが、その時は妙な行動を取ることに大きな疑問は抱かなかった。
占い師らしき男が、どことなく現実離れしていたからか。
手渡された紙に不思議な魅力を感じたからか。
フィノアには、妙な確信が心に満ちていた。ただ、それをすれば道が開ける。そう思いこんでいた。そして、道は開いたのだ。
占い師らしき男は、望めば手にとどく、そう言っていた。
フィノアは望んだ。この道から、父の変貌の真実を探りだしたいと。
たどり着いた場所は、不思議な世界だった。これは天から与えられた機会だと、フィノアは思った。
いつの間にか一人になってしまったが、フィノアは進んできた。歩きに歩いた先で、この不思議な世界が、夢の世界だと知った時、フィノアはひとつの方法を思いついた。
自分自身の夢の世界があるのなら、父の夢の世界もあるはずだ。その世界を調べればいいのではと。
父の世界には、父の記憶があるに違いない。父がなにを考えていたのか、今は何を考えているのかも知ることができるはずだ。そして、優しかった父の姿も、父の夢の世界のどこかにあるはずだ。
それを知ることが、今の、フィノアの全てだった。
帰れと言われて、ただ帰るわけにはいかない。
フィノアは、ラトスの顔を見据えて、ほそい身体を力強く伸ばしてみせた。
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