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影
再び森からはじまる
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≪影≫
視界から白い光が消えていく。
最初に目に入ったのは、少し色褪せた緑色の何かだった。
よく見ると、それは木の葉だった。
色褪せた緑色の木の葉は、ゆらりと風にゆれていた。
ラトスは、木の葉から少しずつ視線をずらす。ゆれる木の葉の先に、木々が並んでいる。それらはすべて、色褪せて見えた。
色褪せた世界は、いつもの景色だ。ここは、普通の、深い森の中なのだろう。
少し前までいた、鮮やかな緑色の草原は、どこにも見当たらない。草原で出会ったペルゥは、草原の上に浮いている岩山に転送されると言っていた。だが、岩山の上にいるような気はしない。
むしろ、見慣れた世界にもどってきたのではないか。ラトスは、辺りを見回しながら、そう思った。
ペルゥは、早く元の世界に帰ってほしかったようだった。もしかすると、あの獣の口車に乗せられてしまったのかもしれない。巧みに、不思議な世界から追い出されたのだとしても、あり得ないことではないように思えた。
隣にはメリーが立っていた。
彼女もまた辺りを見回して、少し険しい表情をしていた。
「気味の悪い、森ですね」
メリーはそう言いながら、半歩、ラトスに近付いた。
確かに森の中は静かで、人の気配も、獣の気配もしなかった。草と土の匂いが混ざった森の独特な香りもしない。森の形をした何か別のものの中に放り出されたような気分だった。
「そうだな」
「転送石は、えっと……あ、後ろにありますね」
二人の後ろには、白い柱が立っていた。
柱は草原の転送塔の中で見たものと同じような形で、同じくらいの大きさだった。ラトスが確かめるよりも先に、メリーが白い転送石に手をふれて、身体をビクリとふるわせた。「向こう側」の景色が見えたのだろう。転送してここに来たのは間違いないようだった。
「少し変ですけど」
白い転送石から手を放すと、メリーは森の奥をのぞくように見ながら、沼があった森に似ていますねと言った。彼女の言葉を受けて、ラトスはもう一度森を見てみたが、言われてみるとそう見えなくはなかった。
本当に元の世界に戻されたのだろうか。
「変というのは、何でだ?」
「何でって、うーん?」
ラトスの問いに、メリーは困った顔をする。
口元を手で押さえながら左右を見回したり、空を見上げたりした。
見上げた空はずいぶん曇っていて、嵐が来る前のように、よどんで渦巻いていた。分厚い雲が一方向に、風で激しく流れているだけではない。あらゆる方向から雲が流れてきていて、ぶつかり合って、混ざりあっていた。
「曇って、暗いから……?」
「確かに暗いな」
「木も草も、何だか……元気がなさそうです」
足元に生えた草を見下ろしながら、ぽつりとメリーは言った。その草はラトスから見ると、ただの色褪せた草だったので、元気がないかどうかは見分けがつかなかった。メリーの目にはどのように見えているのか聞こうとしたが、少し考えて、やめた。
しかし、木も草も元気がないというのはラトスも同意するところだった。
森全体から生きている気配がしないのだ。二人で会話している間もずっと、二人だけの気配しかしなかった。張りぼてのようなこの森は違和感に満ちていた。だが、具体的にどこにどのような違和感があるのかが分からなかった。目の前にある作り物のような木も、さわってみると生きていて、本物の木と何も変わらないように感じた。地面の土も草も、革靴の底から感じるかぎりは、偽物とは思えなかった。
「ラトスさん。あれ! 見てください!」
ラトスが土を蹴りながら考えているところに、メリーの声が少しはなれたところから聞こえてきた。声が聞こえた方向に向きなおると、彼女はだいぶはなれたところまで歩いていて、そこから森の奥を指差していた。
「何かあったのか?」
「あそこに! あれです! 見えますか?」
メリーが指差している角度は、森の奥というより、森の先の空のようだった。
ラトスは彼女に近付いて、指差している方向を見てみた。そこからは他よりも枝葉の数が少なく、森の奥のさらに遠くのほうまで見とおすことができた。
「あれは……城壁、か?」
「ですよね!」
木々の狭間から見えたそれは、少しかすんでいたが城壁のようだった。
二人がいる場所からは、だいぶはなれている。だが、途中に障害となるものなどがなければ、たどり着けない距離ではないように見えた。
「あれって、エイスの城壁ではないですか?」
「エイスの? まさか」
「でも、あんなに立派な城壁。他にはないと思います」
メリーの言葉にラトスは否定したものの、心の中では深くうなずいた。
確かにエイスの国の城壁は、他の国とは比べようもない。高く、厚く、遠目から見ても壮大なものだ。見間違うことは、まず無いと言っていい。
だが、今二人が見ている城壁は、それ以上にも見えた。
城壁の手前にあるはずの木は、ずいぶんと低く見える。あれでは、記憶にあるエイスの城壁よりも二倍、いや三倍の高さはあるだろう。
「行ってみれば分かりますよ!」
そう言ったメリーの声は、少し明るかった。
この旅の目的は、まだ果たしていない。今エイスにもどっても、何の意味もない。だが、あまりにも不思議なことが立てつづけに起こりすぎたのだ。メリーにとって、目の前にある少しなつかしい光景は、安心感をいだくことができるものなのだろう。
彼女の声に、多少あきれる気持ちはあった。だが、ラトス自身も、かすかにほっとする景色だった。
「そうだな。行ってみよう」
「はい!」
元気のいい声が、森にひびく。
獣や、鳥の鳴き声もずっと聞こえないので、メリーの大きな声はよくひびいた。やがて溶けるように、彼女の声は、森の中に消えていった。
ラトスは、メリーの大声に困った顔をしてみせると、城壁が見えた方角に顔を向けた。
森の中を歩けば歩くほどに、ラトスは妙な感覚におそわれた。
初めて歩いた場所のはずなのだが、どこか見覚えがある気がしたのだ。だが、どこで見た景色なのかは分からなかった。見覚えがある風景を越えると、その先にも、やはり見覚えがある風景が広がっていた。
ラトスは不思議に思って、この辺りに見覚えがあるかどうかメリーに聞いてみた。以前一緒に歩いた森の中と、同じ景色があるかもしれないと思ったからだ。しかし、メリーは分からないと答えた。
「子供のころに来たとか。そういうのではないですか?」
辺りを見回しながら考えているラトスの顔をのぞきこみながら、メリーは言った。
「そうだろうか」
「きっとそうですよ。エイスも近いみたいですし」
「……そうだな」
メリーが指差す先の城壁を見ながら、ラトスは小さく息をついた。
エイスの城壁らしきものには、だいぶ近付いていた。城壁のてっぺんは、少しずつ顔を上げる角度になっている。だが、木々の狭間から見える城壁までは、速く歩いてもまだ十数分はかかる距離に思えた。それほどはなれているのに見上げるということは、その高さはやはり普通ではない。
「すごいですね。こんなに立派でしたっけ……?」
メリーは、二人が進む先に見える、苔むした古い倒木に軽々と飛び乗ってから、少し顔を上げて言った。
「いや。メリーさんが、あんな立派な城壁は、エイス以外にないと言ったんだが……」
「あれ? そうでしたっけ?」
「そうだぞ、っと……!」
メリーが飛び乗った古い倒木にラトスも飛び乗ろうと試みたが、それは思いのほか高かった。一度手をかけないと、登れそうにない。メリーはずいぶんと身軽なのだなと内心思いながら、仕方なく倒木に手をかけて、腕の力で身体を持ちあげようとした。大丈夫ですか? と上からメリーが声をかけてくる。ラトスは彼女を見上げながら片眉だけ上げると、腕に力を入れながらいきおいをつけて倒木に飛び乗った。
「あそこに門が見えるな」
倒木の上に立ったラトスは、枝葉の隙間から見える城壁を指差して言った。そこには確かに城壁の切れ目があって、門らしきものが見えた。
「ありますね!」
「門の造形は……やはり、エイスのものだな」
ラトスは門らしきものを目をほそめながら見て、小さく言った。
国の門は、国の出入り口であるから、どの国も特徴のある造りをしているものだ。高い城壁を持たない国でも、門だけは威厳あるものにしていることもある。エイスは城壁も城門も古い造りをそのまま利用していたが、色褪せないように長年しっかりと整備されていた。それだけに、エイスの門を見間違えることはない。
「帰ってきたのですね」
「帰ってきてしまった、と言うべきだろう」
「あ、はい。そうでした……」
まだ王女を見つけたわけではないのだ。
今エイスに戻っても、報告できることはほとんどない。
城門をくぐっても、城には行かずにどこかで情報の整理をして、今後のことを決めるだけにしたほうがいいだろう。あの占い師がまだ城下街にいれば、もう一度ちゃんと話を聞くのも良いかもしれない。
「まあ、少し休むのも良いだろうさ」
ラトスは大げさに両手を上げて見せると、メリーは困った顔をして小さくうなずいた。
そして二人は、古い倒木から飛び降りて、先ほど見えた門に向けて歩き出した。
しばらく進むと、街道らしき開かれたところが見えてきた。森の中を歩くのに飽きはじめていた二人は、足早に森をぬけて、街道に出た。街道はいくらか整備されていて、地面はしっかりと押し固められていた。凸凹と歩きづらい森の中から脱出できたことが嬉しかったのか、メリーは身体を大きく伸ばして、深呼吸をした。
視界から白い光が消えていく。
最初に目に入ったのは、少し色褪せた緑色の何かだった。
よく見ると、それは木の葉だった。
色褪せた緑色の木の葉は、ゆらりと風にゆれていた。
ラトスは、木の葉から少しずつ視線をずらす。ゆれる木の葉の先に、木々が並んでいる。それらはすべて、色褪せて見えた。
色褪せた世界は、いつもの景色だ。ここは、普通の、深い森の中なのだろう。
少し前までいた、鮮やかな緑色の草原は、どこにも見当たらない。草原で出会ったペルゥは、草原の上に浮いている岩山に転送されると言っていた。だが、岩山の上にいるような気はしない。
むしろ、見慣れた世界にもどってきたのではないか。ラトスは、辺りを見回しながら、そう思った。
ペルゥは、早く元の世界に帰ってほしかったようだった。もしかすると、あの獣の口車に乗せられてしまったのかもしれない。巧みに、不思議な世界から追い出されたのだとしても、あり得ないことではないように思えた。
隣にはメリーが立っていた。
彼女もまた辺りを見回して、少し険しい表情をしていた。
「気味の悪い、森ですね」
メリーはそう言いながら、半歩、ラトスに近付いた。
確かに森の中は静かで、人の気配も、獣の気配もしなかった。草と土の匂いが混ざった森の独特な香りもしない。森の形をした何か別のものの中に放り出されたような気分だった。
「そうだな」
「転送石は、えっと……あ、後ろにありますね」
二人の後ろには、白い柱が立っていた。
柱は草原の転送塔の中で見たものと同じような形で、同じくらいの大きさだった。ラトスが確かめるよりも先に、メリーが白い転送石に手をふれて、身体をビクリとふるわせた。「向こう側」の景色が見えたのだろう。転送してここに来たのは間違いないようだった。
「少し変ですけど」
白い転送石から手を放すと、メリーは森の奥をのぞくように見ながら、沼があった森に似ていますねと言った。彼女の言葉を受けて、ラトスはもう一度森を見てみたが、言われてみるとそう見えなくはなかった。
本当に元の世界に戻されたのだろうか。
「変というのは、何でだ?」
「何でって、うーん?」
ラトスの問いに、メリーは困った顔をする。
口元を手で押さえながら左右を見回したり、空を見上げたりした。
見上げた空はずいぶん曇っていて、嵐が来る前のように、よどんで渦巻いていた。分厚い雲が一方向に、風で激しく流れているだけではない。あらゆる方向から雲が流れてきていて、ぶつかり合って、混ざりあっていた。
「曇って、暗いから……?」
「確かに暗いな」
「木も草も、何だか……元気がなさそうです」
足元に生えた草を見下ろしながら、ぽつりとメリーは言った。その草はラトスから見ると、ただの色褪せた草だったので、元気がないかどうかは見分けがつかなかった。メリーの目にはどのように見えているのか聞こうとしたが、少し考えて、やめた。
しかし、木も草も元気がないというのはラトスも同意するところだった。
森全体から生きている気配がしないのだ。二人で会話している間もずっと、二人だけの気配しかしなかった。張りぼてのようなこの森は違和感に満ちていた。だが、具体的にどこにどのような違和感があるのかが分からなかった。目の前にある作り物のような木も、さわってみると生きていて、本物の木と何も変わらないように感じた。地面の土も草も、革靴の底から感じるかぎりは、偽物とは思えなかった。
「ラトスさん。あれ! 見てください!」
ラトスが土を蹴りながら考えているところに、メリーの声が少しはなれたところから聞こえてきた。声が聞こえた方向に向きなおると、彼女はだいぶはなれたところまで歩いていて、そこから森の奥を指差していた。
「何かあったのか?」
「あそこに! あれです! 見えますか?」
メリーが指差している角度は、森の奥というより、森の先の空のようだった。
ラトスは彼女に近付いて、指差している方向を見てみた。そこからは他よりも枝葉の数が少なく、森の奥のさらに遠くのほうまで見とおすことができた。
「あれは……城壁、か?」
「ですよね!」
木々の狭間から見えたそれは、少しかすんでいたが城壁のようだった。
二人がいる場所からは、だいぶはなれている。だが、途中に障害となるものなどがなければ、たどり着けない距離ではないように見えた。
「あれって、エイスの城壁ではないですか?」
「エイスの? まさか」
「でも、あんなに立派な城壁。他にはないと思います」
メリーの言葉にラトスは否定したものの、心の中では深くうなずいた。
確かにエイスの国の城壁は、他の国とは比べようもない。高く、厚く、遠目から見ても壮大なものだ。見間違うことは、まず無いと言っていい。
だが、今二人が見ている城壁は、それ以上にも見えた。
城壁の手前にあるはずの木は、ずいぶんと低く見える。あれでは、記憶にあるエイスの城壁よりも二倍、いや三倍の高さはあるだろう。
「行ってみれば分かりますよ!」
そう言ったメリーの声は、少し明るかった。
この旅の目的は、まだ果たしていない。今エイスにもどっても、何の意味もない。だが、あまりにも不思議なことが立てつづけに起こりすぎたのだ。メリーにとって、目の前にある少しなつかしい光景は、安心感をいだくことができるものなのだろう。
彼女の声に、多少あきれる気持ちはあった。だが、ラトス自身も、かすかにほっとする景色だった。
「そうだな。行ってみよう」
「はい!」
元気のいい声が、森にひびく。
獣や、鳥の鳴き声もずっと聞こえないので、メリーの大きな声はよくひびいた。やがて溶けるように、彼女の声は、森の中に消えていった。
ラトスは、メリーの大声に困った顔をしてみせると、城壁が見えた方角に顔を向けた。
森の中を歩けば歩くほどに、ラトスは妙な感覚におそわれた。
初めて歩いた場所のはずなのだが、どこか見覚えがある気がしたのだ。だが、どこで見た景色なのかは分からなかった。見覚えがある風景を越えると、その先にも、やはり見覚えがある風景が広がっていた。
ラトスは不思議に思って、この辺りに見覚えがあるかどうかメリーに聞いてみた。以前一緒に歩いた森の中と、同じ景色があるかもしれないと思ったからだ。しかし、メリーは分からないと答えた。
「子供のころに来たとか。そういうのではないですか?」
辺りを見回しながら考えているラトスの顔をのぞきこみながら、メリーは言った。
「そうだろうか」
「きっとそうですよ。エイスも近いみたいですし」
「……そうだな」
メリーが指差す先の城壁を見ながら、ラトスは小さく息をついた。
エイスの城壁らしきものには、だいぶ近付いていた。城壁のてっぺんは、少しずつ顔を上げる角度になっている。だが、木々の狭間から見える城壁までは、速く歩いてもまだ十数分はかかる距離に思えた。それほどはなれているのに見上げるということは、その高さはやはり普通ではない。
「すごいですね。こんなに立派でしたっけ……?」
メリーは、二人が進む先に見える、苔むした古い倒木に軽々と飛び乗ってから、少し顔を上げて言った。
「いや。メリーさんが、あんな立派な城壁は、エイス以外にないと言ったんだが……」
「あれ? そうでしたっけ?」
「そうだぞ、っと……!」
メリーが飛び乗った古い倒木にラトスも飛び乗ろうと試みたが、それは思いのほか高かった。一度手をかけないと、登れそうにない。メリーはずいぶんと身軽なのだなと内心思いながら、仕方なく倒木に手をかけて、腕の力で身体を持ちあげようとした。大丈夫ですか? と上からメリーが声をかけてくる。ラトスは彼女を見上げながら片眉だけ上げると、腕に力を入れながらいきおいをつけて倒木に飛び乗った。
「あそこに門が見えるな」
倒木の上に立ったラトスは、枝葉の隙間から見える城壁を指差して言った。そこには確かに城壁の切れ目があって、門らしきものが見えた。
「ありますね!」
「門の造形は……やはり、エイスのものだな」
ラトスは門らしきものを目をほそめながら見て、小さく言った。
国の門は、国の出入り口であるから、どの国も特徴のある造りをしているものだ。高い城壁を持たない国でも、門だけは威厳あるものにしていることもある。エイスは城壁も城門も古い造りをそのまま利用していたが、色褪せないように長年しっかりと整備されていた。それだけに、エイスの門を見間違えることはない。
「帰ってきたのですね」
「帰ってきてしまった、と言うべきだろう」
「あ、はい。そうでした……」
まだ王女を見つけたわけではないのだ。
今エイスに戻っても、報告できることはほとんどない。
城門をくぐっても、城には行かずにどこかで情報の整理をして、今後のことを決めるだけにしたほうがいいだろう。あの占い師がまだ城下街にいれば、もう一度ちゃんと話を聞くのも良いかもしれない。
「まあ、少し休むのも良いだろうさ」
ラトスは大げさに両手を上げて見せると、メリーは困った顔をして小さくうなずいた。
そして二人は、古い倒木から飛び降りて、先ほど見えた門に向けて歩き出した。
しばらく進むと、街道らしき開かれたところが見えてきた。森の中を歩くのに飽きはじめていた二人は、足早に森をぬけて、街道に出た。街道はいくらか整備されていて、地面はしっかりと押し固められていた。凸凹と歩きづらい森の中から脱出できたことが嬉しかったのか、メリーは身体を大きく伸ばして、深呼吸をした。
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