白の世界

*花*

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3話 如月兄弟仲直り大作戦《前編》

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プルルル…プルルル…
「…ん?」
早朝の静かな部屋に鳴り響くスマホの着信音。俺は、デジタル時計に目をやった。午前2時。
「誰だよ…こんな朝早く…」
まだ外は、薄暗く、鳥の鳴き声すら聞こえてこない。俺は、ぐっと伸びをしてから、スマホを手に取った。明かりが眩しい。そして俺は、しかめっ面をしながら急いで番号を確認した。が、
「誰だ…?この番号」
遊でもふわでもない。知らない人の番号だった。とりあえず俺は、電話に出た。けど、もう切れていて、ツー… ツー…という音が鳴っていた。

…結局、二度寝してしまった。今の時間は、7時。
「誰だったんだ… あの電話…」
あの電話は、1回鳴ったきり、もう来なかった。多分、詐欺とかではないだろう。確信は持てないが。いつもなら、6時半頃に起きて、支度をして、約7時くらいに家を出ている。これじゃ、まずい。
「っ…あの電話のせいで… 間に合うか…?」
俺は、急いで下に降り、朝食を食べ、速攻家を出た。母に行ってきますの言葉もかけずに出た。色々と急いでいたせいで、学校に行く前にもう疲れていた。俺は、いつもふわが来る方向を見た。
「まだ、いないな…」
よし と俺は、いなかったことを確認して
、少し早歩きでいつもの道を歩いた。景色が少し早く通り過ぎていく。
「遅く起きるって、あんまり得することないな…」
俺が歩いていると、ふわの姿が見えてきた。俺は、手を振ってみると、ふわも気づいたのか、大きく手をブンブン振ってきた。けど、近づいて思ったが、いつものふわと違うところあると感じた。俺は、歩くスピードを緩め、ふわに
「おはよう」と声をかけた。すると、ふわは、ゆっくりと口を開いて、
「おはよう…なのじゃ…」とぼそぼそと言った。やっぱりだ。いつものふわと違う。いつもなら、 おはようなのじゃー! と大きな声で言ってくれる。そうだ、今のふわには、『元気』がないのだ。あの無邪気なところも、笑顔なところも、今日は、一切見えない。逆にどこか悲しそうで暗く見える。どうしたのか心配になり、声をかけようとしたが、やっぱりやめた。俺とふわは、しばらく無言のまま歩いた。ふわは、少しうつむき加減でとぼとぼと歩いていた。こんな暗い雰囲気は、嫌だったから、俺が「あのさ」と声をかけようとした時だった。
「最低なのじゃ…」
とふわの口から低い声が出た。そして、ふわは、立ち止まり、
「うわぁぁぁん!!」
と大声で叫んで、ボロボロと涙を流した。周りを歩いていた人達もこっちをチラチラ見ながら、歩いていた。電線に止まっていた鳥達もバサバサッと次々に飛んでいった。
「お、おい…どうしたんだよ…?って、あ…」
俺達は、いつの間にか遊の家の前に着いていた。ガチャッとドアの開く音がして、遊がぬっと出てきた。そして、こっちを見て、ニコッと笑って、
「君達…?」
と冷たく言った。遊は、静かに怒っているように見えた。
「ゆ、遊…これには、事情があってな…」
「…何があったのかな?」

俺は、今日あったことを全部話した。電話のことやふわのことを。遊は、うんうんと頷きながらちゃんと話を聞いてくれた。こいつは、ころころ表情を変えながら、話すことは上手いが、話を聞くのも上手い。俺は、安心して話終えると、遊は、「うーん…」と唸っていた。ふわは、鼻をすすりながら、ずっと黙って俺達をチラチラ見ながら、突っ立っていた。また、沈黙が始まった。俺は、この雰囲気が嫌だったから「とりあえず、行こうよ」と2人に言った。

そして、ようやく女子の黄色い声が聞こえてくる、校門まで来た。遊も何も話さないせいで、学校までは無言でやって来た。
「遊くーん!!♡」
「きゃぁぁぁ!!♡」
遊は、少し苦笑いをしてから、またコロッと表情を変え、周りの女子達に「おはよう」と爽やかに言った。そしてまた女子達は、歓声をもっと上げた。俺は、ふわを横目でチラッと見た。ふわは、何かを言いたげに、モジモジしながら、下を向いていた。いつもなら、言いたいことがあれば、スパッと言うやつだが、今日は、違った。見たとこのないふわの姿に、俺は、
「…何か、言いたいことがあるのか?」
と顔色をうかがうように言った。
そう言った後、外に放送が鳴り響いた。
「至急、3年B組東雲夢羽さんは、生徒会室までお越しください。 繰り返します。至急、3年B組東雲夢羽さんは、生徒会室までお越しください」
俺は、唖然としながらその放送を聞いていた。戸惑いながらも俺は、横目で遊を見ると、遊もこっちを見ながら、「行ってこい」と指で合図をしていた。するとふわは、ようやく口を開いて、「いってらっしゃいなのじゃ」と顔を上げ、手を振りながら言った。俺は、「大丈夫なのか」と不安げな顔をしていたのか、ふわは、目の周りや鼻辺りを赤くして、笑顔で「わしは、大丈夫じゃ!」と言った。本当か少し心配だが、至急と言われたので、俺は、走って、真っ先に生徒会室に行った。 

俺は、息を切らしながら生徒会室の前まで行った。『生徒会』と書かれたドアを見るだけで、謎の恐ろしさを感じる。そして、恐る恐るコンコンとノックをして、
「し、失礼します… 入っていいですか?」
と少し震えた声で言った後に、生徒会室から
「はい、どうぞ」
と優しい声が聞こえてきた。「怒られるわけじゃないんだ」と一旦ホッとした。そして、俺は、ドアノブに手をかけ、ドアを開けた。俺は、もう1回「失礼します」と言って、少し頭を下げ、上げた。生徒会長は、俺の方に近づいて、
「いやー、突然呼び出してしまってすまんのう。ちょいと君に頼みたいことがあってな。君、生徒会室は、初めてかな?」
とゆったりとした声で俺に話しかけてきた。誰かと似ているなと思った。俺は、ついつい
「あのー…誰でしたっけ?」
と失礼なことを言ってしまった。しかも、俺の学校の生徒会長に。どうも最近は、夢のことで余計なことは捨て、色々と考えていた。だからといって、人の名前を忘れるとは…
俺が焦っているのを感じ取ったのか、生徒会長は、誰かに似ているような暖かい微笑みで、「まぁ、しょうがない。人は誰しも忘れることがあるだろう」
と言った。
そして、「軽く自己紹介をしようかね」とこれもまたゆったりとした口調で言った。そして、生徒会長は、俺にふかふかで高級そうな長い椅子を勧めた。俺は「ありがとうございます」と縮まりながら言った。「そんなに緊張しなくてもいいよ」と笑いながら言って、俺の向かいに座った。
「僕の名前は、如月きさらぎ陽向ひなたと言う。いつも妹がお世話になってるね」
と暖かい笑顔で言った。
あぁと思い出した。周りからも結構人気のある会長だ。性格は、おじいちゃんって感じはするが、やるべき事はしっかりやって、仕事にも責任を持って取り組んでいる。
「やっぱりですか。誰かに似てるなー…って思ってて」
そして、俺は、会長をマジマジと見ていた。少し印象に残ったところがあった。それは、目だった。赤色で何処か深みのあるような感じだった。カラコンではないと思う。目は、少しタレ目でいつも笑って過ごしていそう。逆に怒るのか…?でも、全体的に見ると優しそうなお兄さんって感じがする。髪は、白色で下の方で結んでいた。が、俺よりは、とても長く綺麗な艶のある髪で、腰くらいまでの長さだった。けど、なぜ、ふわが髪の色が白ではないかと疑問に思った。夢月も髪が白いのに。俺は、気になってもっとマジマジと見ていた。すると、
「…おやおや、どうしたんだい?そんなに見て」
ふふっ と照れ笑いをして会長は、言った。口調もふわ寄りだが、そこまで癖が強いような感じではなかった。外見はともかく、中身がしっかりしている会長がなにをしでかしたのか… 髪の疑問は、とりあえず後に回すとして、どうして俺が呼ばれたのかを尋ねると
「実は…」
と少し眉間に皺を寄せて、理由を話した。

如月家昨日の夜―
僕は、昨日の夜、風呂上がりに牛乳が飲みたくて、冷蔵庫の中を見た。その時の時間は、8時だった。牛乳パックを手に取ろうとした時、僕は、あるものを見てしまった。
「おぉ…! プリンがある…! しかもあの美味しいお店のやつだぁ…!」
僕は、プリンが大好物で、ほぼ食後のデザートにプリンを食べている。ちなみにあの美味しい店とは、桜葉高校のすぐ側にある、こじんまりとしたケーキ屋さん『カーリー』と言う、プリンがとても美味しいと大好評の店だ。ケーキもとても美味しい。
「気になってたんだよねぇ~… でも…食べてもいいのかな?」
僕は、冷蔵庫のドアを開けっ放しにしたまま、目の前のプリンを食べるか食べないか悩んでいた。
「うーん…どうしようかねぇ~…」
僕は、冷蔵庫のドアを一旦閉めた。
「とりあえず、ソファーに寝っ転がって、考えよう」
妹は、自分の部屋にいるし、両親は、まだ仕事中だ。僕は、1人でソファーを占領していた。
「食べてみたいんだよなぁ~… でも、あのお店に入っていったり、出ていったりするのほとんど女子しか見た時ないんだよなぁ~… 男子1人であのお店に行くのもちょっと… あぁ、でもなぁ~」
僕は、プリンのことを想像しながら、独り言を呟いていた。ずっと考えて、考えていたら、あっという間に9時は過ぎていた。
「う~ん… よし、なかなか決まらないから、一眠りしてから決めるとしよう」
別にここで寝てても大丈夫だろうと考え、少しだけ寝ることにした。

僕は、少し薄暗いところで目は、覚めた。ソファーから起き上がり、今の時間を確認した。今の時間は、午前1時半。僕は、すぐさま冷蔵庫の前に立ち、プリンを食べるか食べないか悩み始めた。こんなにプリンのことを考えているなんて。呪いにでもかかっているかのようにうーん、うーんと唸っていた。
ずっとこうしてても悩みが解消しないと思った僕は、誰かに相談しようとした。が、この時間だ。相手もいるはずがない。ネット上にもこんなくだらない悩みを話せる友達なんていない。僕は、スマホを手に取り、知っている人の電話番号を見てみた。
「東雲…夢羽…?」
最初は、誰だ?と感じたが、すぐに桜葉高校の生徒だと分かった。なんて言ったって、この人は、よくふわと会話をしている時に出てくる名前だからだ。
「でも、なんで東雲君の電話番号が…? 今はそれを置いといて… ダメ元だけど電話をかけてみようかねぇ…」
一応顔も知っているし、ネット上だと会話はしていても、顔が分からないから不安だ。とりあえず行動してみようと思った僕は、東雲君に電話をかけた。少しの間、待ってみたが案の定出なかった。
「こんな早い時間だもんなぁ…  うーむ…」また始まってしまった。頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。
「食べたい…! けど… でも…」
誰が買ってきたものか分からないし、これがもしふわが買ってきたとすれば、完全に怒られるだろう。でも、親だったら普通に許してくれるだろう。ぐるぐると色んな考えが浮かび上がってきていた。でも、こっちの気持ちの方が強かった。食べたい。俺は、冷蔵庫のドアを開け、プリンを手に取った。
「…食べてもいいよね…?」
好奇心に負けてしまった。そんな弱い自分は嫌だと思っても、手は動いて、蓋を開けてしまった。バニラエッセンスの香りがふわっと漂った。そしてスプーンを手に取り、1口食べた。
「んん~! 美味しい…!」
とても滑らかで口の中ですうっと溶けるような繊細な味がした。底にあるカラメルもほろ苦くて、甘いプリンとよくマッチしていた。その味にさらに手が止まらなくなり、あっという間にプリンの容器がからになった。食べた後は、満足感、幸福感が僕を満たしていた。けど、後々には少し罪悪感が幸福感を蝕んでいった。

そして、僕は、早朝に食べたプリンの幸福感や罪悪感の入り交じった朝を迎えた。ただいまの時刻は、6時半。さらに一眠りしていたのか分からないが、ソファーの上で寝っ転がっていた。僕は、ソファーに座り直した。
階段から母が降りてきた。母は、「おはよう」と言った後に、「昨日は、ソファーで寝てたよね? 珍しいわねぇ~ それだけ眠かったのかしら?」
と少し笑いながら言っていた。そして、母も降りてきて、最後は、ふわが降りてきた。「おはよー!なのじゃ!」と元気な声で言った。そして、ふわは、何かを思い出したように冷蔵庫の前へ駆け寄った。「プリン~♪ プリン~♪」と言いながら。そのワードを聞いた時、僕は、背筋がゾッとなった。まさか、あのプリンは… と内心思っていた時だった。
「あ! 私のプリンがないのじゃ!!」
やっぱりか。 そう思った後、なんで食べたんだぁぁ と心の中で叫んでいた。
「わしのプリン… 誰が食べたんじゃぁぁ!!」
あまりの大声で母は、ビックリしていて「私は食べてないわよ」と早口で言った。父も「俺も」と母の次に言った。
「てことは…」
ふわは、僕の方を見て、ビシッと指を指して、「お兄ちゃんなのじゃ!?」と力強い声で言った。僕は、正直に答えることにして「はい…」とか細い声で言った。すると、ふわは、頬をぷくーっと膨らませた。そして、大きく息を吸って、「お兄ちゃんの馬鹿ぁぁ!!! あれはわしのプリンだったのにぃぃ!!」とさっきよりも大きい声で言った。全身にビリビリと電流が走ったようだった。今更後悔しても遅い。ふわは、無言のまま朝食を食べ、さっと準備を済ませ、家を出る時だった。僕は、このままではいけないと思い、素早く玄関の方に向かい、ふわに「ごめんな」と言った。やはり僕の予想していたように、この一言では済まされなかった。ふわは、ふんとそっぽを向いて、家のドアを強く閉めた。バタンと言う音が家の中でこだましていた。お母さんは、あっけらかんとしていた。いつの間にか父は、もう玄関にいた。「行ってきます」と言って、家を出ていった。僕もちゃちゃっと朝食を済ませ、「行ってきまーす」と言った。キッチンにいた母は、食器を洗いながら、「気をつけるのよー」と言っていた。

「で…それで、学校に着くまでにふわとどうやったら仲良くなれるのかを考えながら歩いていたんだけど… なかなかいい案がなくてねぇ…」
「は、はぁ…そうなんですか…」
話を聞いてて、何となく内容は掴んだ。俺は、もう1回頭の中で所々整理してたところ、急に会長が大声でこう言った。
「そこで!君に協力してほしいんだよ!僕とふわを仲直りさせてほしいんだ!お願いします!」
「…え?」
会長は、俺の目をマジマジと見て、「お願いします!」ともう1回ハキハキと言った。
「それは… 自分で何とかした方が…」
「いや、僕だけでは、きっと仲直りが出来ないと思うんだ」
「まぁ、全ては、僕が悪いんだけどな」とボソッと言って、言葉を続けた。
「だから…! お願いします…!! あ、では、こういうのはどうかな? この問題を解決できたら、僕が出来る範囲で如月家のことを教えてやろう!」
とキメ顔をして言った。でも、これはチャンスかもしれない。これでなぜ髪が白いのか、後、夢月のことも聞ける。「君なら受けてくれるだろう」と、キラキラと瞳を輝かせていた。俺は、その問題を引き受けることにした。すると会長は、太陽のように明るい笑顔で「ありがとう!」と元気よく言った。こういうところは、とてもふわに似ている。そして、会長と俺は、組織でも組んだかのようにがっしりと握手をした。俺は、ふと思い出した。
「あの… 今は、何時ですか…?」
会長は、腕時計を見て、「今は、9時だよ」と言った。
「それで…俺、授業はどうすれば…」
「あぁ、それは大丈夫。ちゃんと僕が話をしているからね」
ならよかったとホッと一安心つき、「では、失礼しました」とお辞儀をしてから出た。会長は、「ありがとうね。行ってらっしゃい」とニコニコしながら言った。俺は、会釈をして、バタンとドアを閉めた。
「これは、遊にも言った方がいいのかな…」俺は、少し考えながら、教室へと向かった。が、階段の前で1度立ち止まった。自分勝手ながらにこの問題の名前を『如月兄弟仲直り大作戦』と名付けた。俺は、頭の中でどのように解決させるかなどと色々考えていた。グルグルと頭を回転させていたが、でも、第1に思ったのは、『大成功』だった。俺は、「頑張るぞ」と言った後、「上手く行きますように」と願いながら心の中で呟いてから、階段を1歩1歩登って行った。
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