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2日目(火) まったりお話会inまりも2
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……ふぅ、着いた。喉乾いたなぁ……
私は公園の中にあるベンチに座り、ペットボトルのお茶を一口飲んだ。そして私は何故か分からないが、急にブランコに乗りたくなった。
誰も人来ないよね……? よぉし……
私はベンチから離れ、ブランコに座り、少しゆっくりめに漕いだ。淡いピンク色のロングスカートが風に乗り、ふわりと動いた。
あぁ……懐かしいなぁ……私が子供の頃よくブランコに乗ってたっけ。
私は漕ぎがながら、懐かしいなと思い、ふふっ と一人笑った。
そして、私はブランコの漕ぐ勢いを抑え、徐々に停止した。久しぶりにやってみたけど、楽しかったなと思い、また今度暇な時にでもブランコに乗ろうかなと考えた。そして私はちらりと木の方に目をやった。
やっぱり、今日もいてくれた。あの猫。
だが、今回はこっちのことを、くりっとした大きな金色の目でじっと見ていた。私はブランコから降りて、木のそばまで駆けて行った。猫は私のことを見上げるようにして見てから、「にゃー」と呑気に鳴いた。それから、てててと歩いた。私もその後を追った。
喫茶店『まりも』。今日も無事に着くことが出来た。草木が生き生きとしていて、少し風に煽られている。心地いい風だ。ふっと風が止まり、私は喫茶店の中へと入った。
ベルがチリンと鳴り、三人の「いらっしゃいませ」と言う声が店内に響いた。
「おはよう。瀬良ちゃん」
「おはよう、今日はいい天気だね」
「うん、そうだね。明日も晴れてくれないかな?」
「うん、晴れて欲しいね。私、雨降りは嫌いなんだよなぁ~」
「あ!僕もだよ。同じだね」
と私達は、あははと笑い合った。そんな会話をしてから、彗くんは「こちらへどうぞ」と私を席へ案内してくれた。そして、メニュー表も渡された。
「お決まりになったら、お呼びください」
と彗くんは笑顔で言ってから、厨房へ入っていった。
うーん…… どれにしようかなぁ~……
前、初めて来た時はショートケーキを頼んだっけ。じゃあ、今日は……
これにしよう と考えが定まり、私は「すみませーん」と店員さんを呼んだ。すると「はいー、ただいま伺いますー」とカウンターの方から声がした。その人はカウンターから出てきて、私の近くまで来た。
「ご注文はお決まりですか?」
と明るい声と笑顔で言った。夕佳さんだ。私は「ホットのコーヒー一つとフレンチトーストを一つ」と頼んだ。夕佳さんは「かしこまりました」と私にぺこりとお辞儀をし、厨房へ行った。
午前中はしっかり仕事をしよう。それで、午後からはみんなと話せるといいな。
と頭の中で考えた。でも、そもそも午後から話せる時間があるのか気になったが、まずは、仕事に集中しようと窓の外の草木が太陽に照らされ、きらきらと輝いているキレイな景色を眺めて、そう思った。
私は公園の中にあるベンチに座り、ペットボトルのお茶を一口飲んだ。そして私は何故か分からないが、急にブランコに乗りたくなった。
誰も人来ないよね……? よぉし……
私はベンチから離れ、ブランコに座り、少しゆっくりめに漕いだ。淡いピンク色のロングスカートが風に乗り、ふわりと動いた。
あぁ……懐かしいなぁ……私が子供の頃よくブランコに乗ってたっけ。
私は漕ぎがながら、懐かしいなと思い、ふふっ と一人笑った。
そして、私はブランコの漕ぐ勢いを抑え、徐々に停止した。久しぶりにやってみたけど、楽しかったなと思い、また今度暇な時にでもブランコに乗ろうかなと考えた。そして私はちらりと木の方に目をやった。
やっぱり、今日もいてくれた。あの猫。
だが、今回はこっちのことを、くりっとした大きな金色の目でじっと見ていた。私はブランコから降りて、木のそばまで駆けて行った。猫は私のことを見上げるようにして見てから、「にゃー」と呑気に鳴いた。それから、てててと歩いた。私もその後を追った。
喫茶店『まりも』。今日も無事に着くことが出来た。草木が生き生きとしていて、少し風に煽られている。心地いい風だ。ふっと風が止まり、私は喫茶店の中へと入った。
ベルがチリンと鳴り、三人の「いらっしゃいませ」と言う声が店内に響いた。
「おはよう。瀬良ちゃん」
「おはよう、今日はいい天気だね」
「うん、そうだね。明日も晴れてくれないかな?」
「うん、晴れて欲しいね。私、雨降りは嫌いなんだよなぁ~」
「あ!僕もだよ。同じだね」
と私達は、あははと笑い合った。そんな会話をしてから、彗くんは「こちらへどうぞ」と私を席へ案内してくれた。そして、メニュー表も渡された。
「お決まりになったら、お呼びください」
と彗くんは笑顔で言ってから、厨房へ入っていった。
うーん…… どれにしようかなぁ~……
前、初めて来た時はショートケーキを頼んだっけ。じゃあ、今日は……
これにしよう と考えが定まり、私は「すみませーん」と店員さんを呼んだ。すると「はいー、ただいま伺いますー」とカウンターの方から声がした。その人はカウンターから出てきて、私の近くまで来た。
「ご注文はお決まりですか?」
と明るい声と笑顔で言った。夕佳さんだ。私は「ホットのコーヒー一つとフレンチトーストを一つ」と頼んだ。夕佳さんは「かしこまりました」と私にぺこりとお辞儀をし、厨房へ行った。
午前中はしっかり仕事をしよう。それで、午後からはみんなと話せるといいな。
と頭の中で考えた。でも、そもそも午後から話せる時間があるのか気になったが、まずは、仕事に集中しようと窓の外の草木が太陽に照らされ、きらきらと輝いているキレイな景色を眺めて、そう思った。
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