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0日目 私の子供の頃の思い出話6

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そして、猫の後をついていっている内に、いつの間にか公園の大きな木のところに着いていた。

「あっ!猫ちゃん、わたし、そろそろ帰らなきゃ行けないんだ…… じゃあね!!」

わたしは満面の笑みで言った。けれども、やっぱりまだここにいたいなって感じもした。少し寂しい気持ちもあったけど、わたしは元気よく手を大きく振った。猫は「にゃー」と鳴いた。じゃあね って言っているような気がした。

また明日、会えるといいなぁ。

わたしはそう思いながらオレンジ色に染まった空を一回見上げてから、また前を向いて、お家へと歩いて帰っていった。




―という、私の思い出話でした。私には学校の行事や家族との思い出よりもずっと強く鮮明に残っています。

そして、私はお仕事の休みを貰えたので一週間、実家へ帰ります。それは、家族に会いたくて行くのもあるし……あ、後あの人にも会いたいなぁ……
と、色々な目的で行ってきます。
明日の月曜日には、着いてるかな?
楽しみだなぁ。きっと変わってないんだろうなぁ。

あ、今もあの公園あるかな?
あったら散歩がてらに行ってみよう。あのぶち猫ちゃんもいるかな……?あの喫茶店はどうなったのかな……?

色んな楽しみや疑問を抱えて、行ってきます。
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