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第2章 黒い宝石1-12
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しおりを挟む「私は肌が真っ白な女性より、健康的に焼けている肌のほうがすきなんですよ。」
国王ジョージ3世はシオンに色目を使いながら付いてきた。
「お待ちしておりました。国王陛下。」
シオンはそういうとゲットーに
国王ジョージ3世を迎え入れた。
ん、何だ、このにおいは。国王は異様なにおいに戸惑った。
おいそこのもの、これは何だ。
国王は不快さを隠そうともせず問いかけた。
「教会が、黒人奴隷は教会で処分できないのでお前たちが処分しろ
と言われましたが、火葬にしなければならず、困っています。
そのうち伝染病も蔓延し死人も出る始末。」
(((もっとも、この死体は暴動を起こしユダヤ人を殺したのもたちの死体だが。)))
「やはりお前たちが原因か、下流では伝染病で大量に人が死んでいるんだ。」
「せめて、すべての死体を消毒殺菌させてください。
ラッセル公家が責任を持つそうです。」
「もちろんキリスト教徒には手を出しません、黒人奴隷のものだけです。
それともあなたたちがやりますか?」
国王は唖然としながら、怒鳴りつけた。
「すぐに実行せよ。私がすべての責任を負う。」
かくしてすべての黒人奴隷の死体はユダヤ人が管理することとなり、
いつの間にか、ヴァチカンの金は消えていた。
これ以降、黒人奴隷の待遇、浮浪者の待遇は改善され、
都市資本家に対抗するヴァチカンの社会主義はあまり意味を持たなくなった。
一定期間のみではあったが。
「ハイヤーさん、何故パトリシアに真実を伝えたのですか。」
「彼女は知っている。ヴァチカンの搾取を、農民の苦しみを、
「今は誠意を見せるとき、偽りの善は良策ではありません。」
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