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第1章 監獄の住人17-30
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しおりを挟む「時計会社がロンダリングに絡んでいるのは確実
彼らの信用が落ちるだけです。」
「王家の人質と等価か。」
ポツリとギデオンが言った。
「これが、単なる犯罪ならば良いのですが、
規模からして、国家の利害をはらんだ謀略の可能性も
否めません。」
「殿下の力を借りる必要がありそうだな。」
一同が目を合わせる。
「この事件に関しては、ハイヤーハムシェルに全権を与える。
異議のあるものは。」
誰も手を上げなかった。
「はい。」なぜかシオンが手を上げた。
「ああ、全員一致の無効ですか。懐かしいものを見ました。
後ほど王に報告せねば、殿下にお願いしてもよろしいですかな。」
「はい。」
シオンはあふれんばかりの笑顔で答えた。
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