31 / 71
第二章 はじめての仕事、新たな歌
第十四話 行ってきます
しおりを挟む
そうして、ストフさんから叔父のミゲルさん宛に手紙を送り、“会ってやっても良い”という短い返事が届いたのが一週間前のこと。
そこから私は急いで支度を整え、お世話になっていた宿屋のジャンさん一家にも「ストフさんの紹介でしばらく別の街へ行く」と伝え、旅立つことになった。
意外にも大変だったのが、宿屋と食堂の常連さんたちへの説明。今でもほぼ毎日、吟遊詩人で宿屋のおじいさんでもあるバルドさんと一緒に食堂で歌っていたので、いつの間にか私のことを娘のように孫のように可愛がってくださる方が増えていた。
「チヨちゃんの歌が聴けなくなるなんて…」
「うわーーん!誰だ可愛いチヨちゃんを呼びつけた奴は!今日は飲むぞ!」
「…チヨ…そんなあ…」
別れを惜しんでくれる人や、関係なしに理由を付けて飲みたいだけの人、なぜか瞳をうるうるさせてくれる人など、反応は様々だったけれど、異世界転移で突然やってきた私のことをこれほどまでに温かく受け入れてくれた、この街の人やこの宿のお客さんたちに、感謝の気持ちでいっぱいになった。
そんなわけでこの一週間は日々飲めや歌えやのドンチャン騒ぎだった。
いや、盛大に送り出してくれる空気なので言い出せなかったんだけど、ミゲルさんに会ってみて協力を断られる可能性も十分あるから、すぐ戻ってくるかもしれないのに…。いや、こうなった以上は何としてでもミゲルさんを説得して、教えを請うしかないな。
ちなみにシェリーは当初私がひとりで他の街へ行くことをこれでもかというほど心配していたけど、一連の送別会で食堂が大繁盛し、過去最大の月次売り上げを達成して大喜びし、「戻ってきたら歓迎会でまた大儲けできるから良いわ!行ってらっしゃい!」と言われた。
周りの反応が大げさだなとは思ったけれど、地球のようにSNSやメールなんてないこの世界。文字通り一期一会で二度と会えない人なんてザラにいるのだから、出会いや別れは盛大に祝うくらいで丁度良いのかもしれない。
今朝、シェリーとバルドさんはわざわざ乗合馬車乗り場まで見送りにきてくれた。
この世界で最初に知り合ったふたりに見送られると、私もなんだか胸がいっぱいになってしまった。「宿屋を実家だと思っていつでも戻ってきて良い」と言ってくれたふたりの言葉が嬉しすぎて、感極まってちょっと泣いた。
ストフさんにも、昨日挨拶したときに同じようなことを言われた。
「チヨリ……こんなことを言ったら不安にさせてしまうかもしれないけど、私としてはチヨリが叔父上に気に入られたとしても気に入られなかったとしても心配なんだ…。困ったり、辛かったりしたらいつでもこの街に戻ってきて。チヨリの力の実体を知り、制御できるに越したことはないけれど、別に大きな力さえ使おうとしなければ、普通に暮らすことだってできるんだ。決して無理だけはしないでほしい」
出会ったときは彫刻のように真っ白を通り越して真っ青で、死神のような顔をしていたストフさんは、今では健康を取り戻し、兵士の訓練にも加わるようになって日焼けをしたこともあり、見違えるほどに生き生きとした表情をしている。
そして私は、ポーラさんが子どもたちのお世話をできるようになったことで、ストフさんちにおける私の役割が不要になってしまったことも薄々感じていた。
「ストフさん、その…本当にいろいろとありがとうございました。ストフさんのお宅で働かせてもらえて、金銭的な意味でもすごく助かりましたけど、それ以上に、子どもたちやウルフ、もちろんストフさんとポーラさんとも、一緒に過ごせる時間がとても楽しかったです。たくさんこの国のことや言葉なんかも教えてもらって、私の力も気味悪がらずに受け入れてくれて、それに叔父様まで紹介していただいて…」
言葉では言い尽くせないほどお世話になった。ストフさん一家とのお別れに涙が出そうになるのを必死でこらえながら喋ると、ストフさんが慌てた声で遮った。
「ちょ、ちょ、ちょちょっと待って、チヨリ!何か勘違いしてない!?」
「……?」
思わず涙目で見上げると、ストフさんは綺麗な青い目をパチパチと瞬かせ、驚いたような困ったような顔をしている。
「私たちはチヨリとこれでお別れだなんて思ってないよ?もちろん、叔父上のところでいろいろ勉強した上で、チヨリが他の街へ行きたいとか、他にやりたいことができたとか、そういうことなら仕方ないんだけど…私たちとしては、いつでも戻ってきてほしいし、この街に戻ってきてくれるなら、また子どもたちの遊び相手になってほしい」
ストフさんはここまで一気に言うと、感極まったように私の両手をそっと取って、真剣な瞳で私を見つめながら言う。
「…それに、私だってチヨリにここにいてほし…」
「チヨーーー!!!!」
ストフさんが何か言いかけたんだけど、その瞬間にブレントがすごい勢いで走ってきて私に泣きながらタックルをかましたので聞き逃した。突進してきたブレントをなんとか両手で抱き留めたので、ストフさんの手は自然とそのまま離れた。
さっきまでお昼寝していたはずなのに、いつの間に起きていたんだろう。
「ブレント!?どうしたの?なんで泣いてるの?」
「うあーーーーん!!チヨ、ひっく、どっか行っちゃうんでしょ!?ママみたいに、いなくなっちゃ、うんで、しょ?やーだーーーーー!!」
ブレントは大きなクリクリの瞳に涙をいっぱいに溜めて、ガシッと私の膝にしがみついた。どうやら私たちの会話を聞いて目を覚ましたようだ。
そしてその声を聞いて起きてきたルチアとエミールもすごい勢いで突進してきた。
「チー!!ヤーーーー!!んあーーーーーーーーー!!」
「チヨ、ぼくたち、きらいなの…?だから行っちゃうの…?うう、うーーーーーー」
いつもわんぱくでいちばん手を焼いてきたブレントが、まさか私とのお別れで泣き出すなんて思いもしなかったのですごく驚いた。
ルチアはたぶんよく分かってないけど、兄のブレントにつられて泣き出し、長男エミールも弟妹につられて涙目になってしまっている。
「ああ、もう!ちがうよ!すぐに帰って来るからねっ!!」
私は困りつつも、なんだか胸の奥がポカポカ温かい気持ちになって、めいっぱい腕を広げて子どもたちを抱きしめた。
この子たちは、こんなにも私のことを慕ってくれている。それに、まだお母さんを亡くしたばかりで、慣れた大人がいなくなってしまうのはとても淋しくて心細いんだと思う。
「うーーー、みんな泣かないでよーーー!」
今思えば歌でもうたって落ち着かせたら良かったんだけど、気持ちが高ぶりすぎて私まで子どもたちと一緒に泣いてしまった。ストフさんが綺麗な白いハンカチを渡してくれたので遠慮なく使わせてもらった。
「うう、ス、ストフしゃん…」
「うん、何かなチヨリ?」
顔は涙でぐしゃぐしゃだし、言葉もかんじゃったしで恥ずかしいことこの上ないんだけど、ストフさんは温かな笑顔で返事をしてくれた。
「わ、わたし、本当に、ここに戻ってきても良いですか?また、働かせてもらえますか?」
「ああ、もちろん。こちらからお願いしたいくらいだよ。チヨリの帰りをみんなで待ってる」
ストフさんの優しい言葉で、私はさらに涙が止まらなくなったのだった。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
乗合馬車は、相も変わらずガタゴトと大きな音を立てながら進んでいる。
この世界で出会った大切な人たちとのお別れを思い出しているうちに、また涙が出そうになってきたけれど、タイミングよく目的の街が見えてきたので気を引き締める。
訳も分からず異世界転移した私を、あの街で出会った人たちは本当に優しく温かく受け入れてくれた。胸を張ってみんなの元へ帰るためにも、まずはなんとしてもストフさんの叔父様に認めてもらわねば!
========================
<あとがき>
いつもお読みいただきありがとうございます。
これにて第二章の本編完結です。
宿屋のシェリー視点の閑話を四話挟んでから、第三章へと続きます。
第三章は能力修行編となります。引き続きお読みいただけたら幸いです!
そこから私は急いで支度を整え、お世話になっていた宿屋のジャンさん一家にも「ストフさんの紹介でしばらく別の街へ行く」と伝え、旅立つことになった。
意外にも大変だったのが、宿屋と食堂の常連さんたちへの説明。今でもほぼ毎日、吟遊詩人で宿屋のおじいさんでもあるバルドさんと一緒に食堂で歌っていたので、いつの間にか私のことを娘のように孫のように可愛がってくださる方が増えていた。
「チヨちゃんの歌が聴けなくなるなんて…」
「うわーーん!誰だ可愛いチヨちゃんを呼びつけた奴は!今日は飲むぞ!」
「…チヨ…そんなあ…」
別れを惜しんでくれる人や、関係なしに理由を付けて飲みたいだけの人、なぜか瞳をうるうるさせてくれる人など、反応は様々だったけれど、異世界転移で突然やってきた私のことをこれほどまでに温かく受け入れてくれた、この街の人やこの宿のお客さんたちに、感謝の気持ちでいっぱいになった。
そんなわけでこの一週間は日々飲めや歌えやのドンチャン騒ぎだった。
いや、盛大に送り出してくれる空気なので言い出せなかったんだけど、ミゲルさんに会ってみて協力を断られる可能性も十分あるから、すぐ戻ってくるかもしれないのに…。いや、こうなった以上は何としてでもミゲルさんを説得して、教えを請うしかないな。
ちなみにシェリーは当初私がひとりで他の街へ行くことをこれでもかというほど心配していたけど、一連の送別会で食堂が大繁盛し、過去最大の月次売り上げを達成して大喜びし、「戻ってきたら歓迎会でまた大儲けできるから良いわ!行ってらっしゃい!」と言われた。
周りの反応が大げさだなとは思ったけれど、地球のようにSNSやメールなんてないこの世界。文字通り一期一会で二度と会えない人なんてザラにいるのだから、出会いや別れは盛大に祝うくらいで丁度良いのかもしれない。
今朝、シェリーとバルドさんはわざわざ乗合馬車乗り場まで見送りにきてくれた。
この世界で最初に知り合ったふたりに見送られると、私もなんだか胸がいっぱいになってしまった。「宿屋を実家だと思っていつでも戻ってきて良い」と言ってくれたふたりの言葉が嬉しすぎて、感極まってちょっと泣いた。
ストフさんにも、昨日挨拶したときに同じようなことを言われた。
「チヨリ……こんなことを言ったら不安にさせてしまうかもしれないけど、私としてはチヨリが叔父上に気に入られたとしても気に入られなかったとしても心配なんだ…。困ったり、辛かったりしたらいつでもこの街に戻ってきて。チヨリの力の実体を知り、制御できるに越したことはないけれど、別に大きな力さえ使おうとしなければ、普通に暮らすことだってできるんだ。決して無理だけはしないでほしい」
出会ったときは彫刻のように真っ白を通り越して真っ青で、死神のような顔をしていたストフさんは、今では健康を取り戻し、兵士の訓練にも加わるようになって日焼けをしたこともあり、見違えるほどに生き生きとした表情をしている。
そして私は、ポーラさんが子どもたちのお世話をできるようになったことで、ストフさんちにおける私の役割が不要になってしまったことも薄々感じていた。
「ストフさん、その…本当にいろいろとありがとうございました。ストフさんのお宅で働かせてもらえて、金銭的な意味でもすごく助かりましたけど、それ以上に、子どもたちやウルフ、もちろんストフさんとポーラさんとも、一緒に過ごせる時間がとても楽しかったです。たくさんこの国のことや言葉なんかも教えてもらって、私の力も気味悪がらずに受け入れてくれて、それに叔父様まで紹介していただいて…」
言葉では言い尽くせないほどお世話になった。ストフさん一家とのお別れに涙が出そうになるのを必死でこらえながら喋ると、ストフさんが慌てた声で遮った。
「ちょ、ちょ、ちょちょっと待って、チヨリ!何か勘違いしてない!?」
「……?」
思わず涙目で見上げると、ストフさんは綺麗な青い目をパチパチと瞬かせ、驚いたような困ったような顔をしている。
「私たちはチヨリとこれでお別れだなんて思ってないよ?もちろん、叔父上のところでいろいろ勉強した上で、チヨリが他の街へ行きたいとか、他にやりたいことができたとか、そういうことなら仕方ないんだけど…私たちとしては、いつでも戻ってきてほしいし、この街に戻ってきてくれるなら、また子どもたちの遊び相手になってほしい」
ストフさんはここまで一気に言うと、感極まったように私の両手をそっと取って、真剣な瞳で私を見つめながら言う。
「…それに、私だってチヨリにここにいてほし…」
「チヨーーー!!!!」
ストフさんが何か言いかけたんだけど、その瞬間にブレントがすごい勢いで走ってきて私に泣きながらタックルをかましたので聞き逃した。突進してきたブレントをなんとか両手で抱き留めたので、ストフさんの手は自然とそのまま離れた。
さっきまでお昼寝していたはずなのに、いつの間に起きていたんだろう。
「ブレント!?どうしたの?なんで泣いてるの?」
「うあーーーーん!!チヨ、ひっく、どっか行っちゃうんでしょ!?ママみたいに、いなくなっちゃ、うんで、しょ?やーだーーーーー!!」
ブレントは大きなクリクリの瞳に涙をいっぱいに溜めて、ガシッと私の膝にしがみついた。どうやら私たちの会話を聞いて目を覚ましたようだ。
そしてその声を聞いて起きてきたルチアとエミールもすごい勢いで突進してきた。
「チー!!ヤーーーー!!んあーーーーーーーーー!!」
「チヨ、ぼくたち、きらいなの…?だから行っちゃうの…?うう、うーーーーーー」
いつもわんぱくでいちばん手を焼いてきたブレントが、まさか私とのお別れで泣き出すなんて思いもしなかったのですごく驚いた。
ルチアはたぶんよく分かってないけど、兄のブレントにつられて泣き出し、長男エミールも弟妹につられて涙目になってしまっている。
「ああ、もう!ちがうよ!すぐに帰って来るからねっ!!」
私は困りつつも、なんだか胸の奥がポカポカ温かい気持ちになって、めいっぱい腕を広げて子どもたちを抱きしめた。
この子たちは、こんなにも私のことを慕ってくれている。それに、まだお母さんを亡くしたばかりで、慣れた大人がいなくなってしまうのはとても淋しくて心細いんだと思う。
「うーーー、みんな泣かないでよーーー!」
今思えば歌でもうたって落ち着かせたら良かったんだけど、気持ちが高ぶりすぎて私まで子どもたちと一緒に泣いてしまった。ストフさんが綺麗な白いハンカチを渡してくれたので遠慮なく使わせてもらった。
「うう、ス、ストフしゃん…」
「うん、何かなチヨリ?」
顔は涙でぐしゃぐしゃだし、言葉もかんじゃったしで恥ずかしいことこの上ないんだけど、ストフさんは温かな笑顔で返事をしてくれた。
「わ、わたし、本当に、ここに戻ってきても良いですか?また、働かせてもらえますか?」
「ああ、もちろん。こちらからお願いしたいくらいだよ。チヨリの帰りをみんなで待ってる」
ストフさんの優しい言葉で、私はさらに涙が止まらなくなったのだった。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
乗合馬車は、相も変わらずガタゴトと大きな音を立てながら進んでいる。
この世界で出会った大切な人たちとのお別れを思い出しているうちに、また涙が出そうになってきたけれど、タイミングよく目的の街が見えてきたので気を引き締める。
訳も分からず異世界転移した私を、あの街で出会った人たちは本当に優しく温かく受け入れてくれた。胸を張ってみんなの元へ帰るためにも、まずはなんとしてもストフさんの叔父様に認めてもらわねば!
========================
<あとがき>
いつもお読みいただきありがとうございます。
これにて第二章の本編完結です。
宿屋のシェリー視点の閑話を四話挟んでから、第三章へと続きます。
第三章は能力修行編となります。引き続きお読みいただけたら幸いです!
1
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる