15 / 71
第一章 最初の街、はじめての歌
閑話 吟遊詩人バルドは黒髪の少女を探す
しおりを挟む
*本編プロローグ第三話と同じ日の出来事です。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
「あ、おじいちゃんお帰りなさい!さっき今日の門番さんから伝言が届いたよ」
今の季節には日課になっている公園でのライブを終えて家に帰ると、ちょうど宿の受付にいた孫娘のシェリーが声をかけてきた。
「ただいま、シェリー。門番から伝言とは珍しいな、なんだって?」
「えっとね、メモしたよ!“黒髪黒目の少女を街に入れた。言葉が通じず、どこから来たかも分からない。この宿を案内したからやってきたら受け入れてやってほしい”って」
「…そうか。で、その少女は来たのかい?」
「それがね、まだ来てないのよ。もう夜になっちゃうし、東門から道を真っ直ぐだから迷うことはないはずなんだけど…。門番さんによると、言葉が通じなかったからうちの看板の絵を書いて説明したらしいんだけど…うまく伝わらなかったのかな…心配ね」
多民族国家であるこの国では、レストランや宿屋、薬屋、肉屋、魚屋など、言葉に詳しくない人間でも分かりやすいように店によって看板のデザインが統一されている。うちの場合は宿屋と食堂が組み合わさったマークだ。決まっているのはマークだけで、その周囲に色をつけたり花を描いたり、はたまた看板の形を工夫することは許されているので、マークは同じでも店ごとにそれなりに個性を出すことができる。
このインスの街で宿屋と食堂が合わさっているのはうちだけなので、看板の絵を見せたなら間違えることはないはずなのだが…
「分かった。悪いが今日は少し遅くまで受付で様子を見てくれるか?明日になっても来ないようなら、わしも少し探してみるとするよ」
「うん、そうだね。この街は治安は良いけど、私より若い女の子らしいから、ひとりで知らない街に来て心細いと思う。言葉も通じないし、お金も持ってないみたいだったって…」
この間二十歳になったばかりのシェリーは、幼い頃からうちの宿屋と食堂の看板娘として働いている。明るく元気が取り柄の娘だが、心根も優しく育ってくれた。自慢の孫娘だ。
「そうか。あとで一応兵舎にも行って報告しておくよ。巡回のときに気にかけてもらえるだろう」
「そうね、それが良いわね。その子が来たら、お姉ちゃんの部屋を使ってもらおうと思うんだけど、どう思う?」
「そうだな。言葉が通じないということだし、おそらく行くところもないんだろう。長くうちで預かることになりそうなら、屋根裏部屋を使ってもらうのが良いだろうな。まあ、一度会ってみないことには何とも言えないし、お前が会ってみてから決めたら良い」
「うん、そうするわ!」
宿を出て兵舎へ報告に向かいながら、自然と目は周囲に黒髪の少女がいないか探してしまう。
黒髪黒目。この世界ではとても珍しい色だ。それにこの国の周辺諸国では共通言語があるため、他の国からやって来て多少の訛りの違いはあっても、言葉がまったく通じないというのは非常に珍しい。
「…まさか、地球から…」
思わず思考が口に出てしまった。もう随分記憶が薄れてしまったが、黒髪黒目というのは、確か東の方の国に多い特徴だったはずだ。そしてもしそうだとしたら、なんとしても力になってやりたい。
わしは十八のときに、なぜかは分からないがこの世界へ飛ばされてきた。言葉は通じない、金もない。そんな状況でたまたま親切な農家で拾ってもらい、この世界の常識や文化を教えてもらうことができた。さらに、その家の次女と恋に落ち、嫁にもらうこともできた。
この国には人の好いのんびりした性格の人間が多いが、普通に考えたらどこから現れたか分からない謎の男を受け入れて、しかも娘をくれてやろうなんて思わないだろう。嫁とその家族は、本当に懐が広かったと、今でも感謝が尽きない。
嫁との結婚を機に、わしは借金をして街に宿屋を建てた。明るく気の利く嫁のおかげで宿は繁盛し、十年もしないうちに借金は返し終え、子宝にも恵まれた。
地球で生きていた頃に趣味だったギターによく似た楽器を見つけ、食堂で歌いながら弾いてみたところ、予想以上に好評で、たくさんの常連客を得ることもできた。
わしのこの世界での人生は、ただただ幸運でしかなかった。人の優しさに救われて生きてきた。
だからこそ、困っている人にはできる限り力になろうと決めたのだ。それが、きっとわしに良くしてくれた人たちへの恩返しにもなると思うから。
これまでもお金を失ってしまった旅人や、魔物の襲撃で故郷を追われた人など、様々な事情を抱えた人をうちの宿で預かってきた。そういう困った状況にある人は、明らかに心身共に疲れ切って、お腹を空かせているものだ。
だからこそ、せめて彼らが元気になるまで、うちの食堂でうまいものを食べて、気持ちの良いベッドで疲れを取ってもらうのだ。そして「よし、ここからまた頑張ろう」という気持ちになったときには、笑顔で見送ってきた。
彼らから滞在費は一切もらわないと決めているが、多くの者がその後も定期的にうちの宿に泊まりにきては、抱えきれないほどたくさんの土産を置いていく。家族を失った若者が新しい家族を連れて泊まりにきてくれると、わしら一家もたまらなく嬉しくなるものだ。
街の門番には、もしも行くところがない様子の者や、困った様子の者が来た場合には、うちの宿屋へ送るように伝えている。そしてこれまで一度もなかったが、わしがとくに長年に渡って念を押し続けてきたのが、「言葉が通じない者が来たら、必ずうちに呼んでくれ」ということだった。
わしがなぜこの世界に飛ばされたのか分からないように、きっとその者はとても不安なはずだから。この世界のどこか遠い国の出身なのか、地球や他の世界から飛ばされてしまったのかは分からないが、その者の気持ちは痛いほど分かるから。
わしが異世界からやってきたというのは、家族だけが知っている。子どもの頃から何度も言い聞かせて育った息子たちと孫娘のシェリーはとくに、困った人がいたら絶対に助けるという精神が刻み込まれていて頼もしく思う。息子たちがその想いを継いでくれるなら、わしがいなくなった後にも、きっと助けられる者がたくさんいるだろう。
今でも、なぜわしはこの世界に来たのだろうとふと思うことはあるが、愛しい家族を見るたびに、わしが生きていく場所は間違いなくここだと感じている。何より、もう亡くなってしまったが、命に代えても惜しくないと思うほど、愛しい嫁と出会うことができた。彼女と出会うためにここに飛ばされたのなら本望だとさえ思えた。
すっかり闇が落ちた空には、数多の星が輝いている。今頃どこかでお腹を空かせて震えているかもしれない黒髪の少女も、この空を見ているだろうか。
少しでも早くその子を見つけて、大丈夫だと言ってやりたい。君がこの街に来たことにも、きっと意味があるのだと。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
「あ、おじいちゃんお帰りなさい!さっき今日の門番さんから伝言が届いたよ」
今の季節には日課になっている公園でのライブを終えて家に帰ると、ちょうど宿の受付にいた孫娘のシェリーが声をかけてきた。
「ただいま、シェリー。門番から伝言とは珍しいな、なんだって?」
「えっとね、メモしたよ!“黒髪黒目の少女を街に入れた。言葉が通じず、どこから来たかも分からない。この宿を案内したからやってきたら受け入れてやってほしい”って」
「…そうか。で、その少女は来たのかい?」
「それがね、まだ来てないのよ。もう夜になっちゃうし、東門から道を真っ直ぐだから迷うことはないはずなんだけど…。門番さんによると、言葉が通じなかったからうちの看板の絵を書いて説明したらしいんだけど…うまく伝わらなかったのかな…心配ね」
多民族国家であるこの国では、レストランや宿屋、薬屋、肉屋、魚屋など、言葉に詳しくない人間でも分かりやすいように店によって看板のデザインが統一されている。うちの場合は宿屋と食堂が組み合わさったマークだ。決まっているのはマークだけで、その周囲に色をつけたり花を描いたり、はたまた看板の形を工夫することは許されているので、マークは同じでも店ごとにそれなりに個性を出すことができる。
このインスの街で宿屋と食堂が合わさっているのはうちだけなので、看板の絵を見せたなら間違えることはないはずなのだが…
「分かった。悪いが今日は少し遅くまで受付で様子を見てくれるか?明日になっても来ないようなら、わしも少し探してみるとするよ」
「うん、そうだね。この街は治安は良いけど、私より若い女の子らしいから、ひとりで知らない街に来て心細いと思う。言葉も通じないし、お金も持ってないみたいだったって…」
この間二十歳になったばかりのシェリーは、幼い頃からうちの宿屋と食堂の看板娘として働いている。明るく元気が取り柄の娘だが、心根も優しく育ってくれた。自慢の孫娘だ。
「そうか。あとで一応兵舎にも行って報告しておくよ。巡回のときに気にかけてもらえるだろう」
「そうね、それが良いわね。その子が来たら、お姉ちゃんの部屋を使ってもらおうと思うんだけど、どう思う?」
「そうだな。言葉が通じないということだし、おそらく行くところもないんだろう。長くうちで預かることになりそうなら、屋根裏部屋を使ってもらうのが良いだろうな。まあ、一度会ってみないことには何とも言えないし、お前が会ってみてから決めたら良い」
「うん、そうするわ!」
宿を出て兵舎へ報告に向かいながら、自然と目は周囲に黒髪の少女がいないか探してしまう。
黒髪黒目。この世界ではとても珍しい色だ。それにこの国の周辺諸国では共通言語があるため、他の国からやって来て多少の訛りの違いはあっても、言葉がまったく通じないというのは非常に珍しい。
「…まさか、地球から…」
思わず思考が口に出てしまった。もう随分記憶が薄れてしまったが、黒髪黒目というのは、確か東の方の国に多い特徴だったはずだ。そしてもしそうだとしたら、なんとしても力になってやりたい。
わしは十八のときに、なぜかは分からないがこの世界へ飛ばされてきた。言葉は通じない、金もない。そんな状況でたまたま親切な農家で拾ってもらい、この世界の常識や文化を教えてもらうことができた。さらに、その家の次女と恋に落ち、嫁にもらうこともできた。
この国には人の好いのんびりした性格の人間が多いが、普通に考えたらどこから現れたか分からない謎の男を受け入れて、しかも娘をくれてやろうなんて思わないだろう。嫁とその家族は、本当に懐が広かったと、今でも感謝が尽きない。
嫁との結婚を機に、わしは借金をして街に宿屋を建てた。明るく気の利く嫁のおかげで宿は繁盛し、十年もしないうちに借金は返し終え、子宝にも恵まれた。
地球で生きていた頃に趣味だったギターによく似た楽器を見つけ、食堂で歌いながら弾いてみたところ、予想以上に好評で、たくさんの常連客を得ることもできた。
わしのこの世界での人生は、ただただ幸運でしかなかった。人の優しさに救われて生きてきた。
だからこそ、困っている人にはできる限り力になろうと決めたのだ。それが、きっとわしに良くしてくれた人たちへの恩返しにもなると思うから。
これまでもお金を失ってしまった旅人や、魔物の襲撃で故郷を追われた人など、様々な事情を抱えた人をうちの宿で預かってきた。そういう困った状況にある人は、明らかに心身共に疲れ切って、お腹を空かせているものだ。
だからこそ、せめて彼らが元気になるまで、うちの食堂でうまいものを食べて、気持ちの良いベッドで疲れを取ってもらうのだ。そして「よし、ここからまた頑張ろう」という気持ちになったときには、笑顔で見送ってきた。
彼らから滞在費は一切もらわないと決めているが、多くの者がその後も定期的にうちの宿に泊まりにきては、抱えきれないほどたくさんの土産を置いていく。家族を失った若者が新しい家族を連れて泊まりにきてくれると、わしら一家もたまらなく嬉しくなるものだ。
街の門番には、もしも行くところがない様子の者や、困った様子の者が来た場合には、うちの宿屋へ送るように伝えている。そしてこれまで一度もなかったが、わしがとくに長年に渡って念を押し続けてきたのが、「言葉が通じない者が来たら、必ずうちに呼んでくれ」ということだった。
わしがなぜこの世界に飛ばされたのか分からないように、きっとその者はとても不安なはずだから。この世界のどこか遠い国の出身なのか、地球や他の世界から飛ばされてしまったのかは分からないが、その者の気持ちは痛いほど分かるから。
わしが異世界からやってきたというのは、家族だけが知っている。子どもの頃から何度も言い聞かせて育った息子たちと孫娘のシェリーはとくに、困った人がいたら絶対に助けるという精神が刻み込まれていて頼もしく思う。息子たちがその想いを継いでくれるなら、わしがいなくなった後にも、きっと助けられる者がたくさんいるだろう。
今でも、なぜわしはこの世界に来たのだろうとふと思うことはあるが、愛しい家族を見るたびに、わしが生きていく場所は間違いなくここだと感じている。何より、もう亡くなってしまったが、命に代えても惜しくないと思うほど、愛しい嫁と出会うことができた。彼女と出会うためにここに飛ばされたのなら本望だとさえ思えた。
すっかり闇が落ちた空には、数多の星が輝いている。今頃どこかでお腹を空かせて震えているかもしれない黒髪の少女も、この空を見ているだろうか。
少しでも早くその子を見つけて、大丈夫だと言ってやりたい。君がこの街に来たことにも、きっと意味があるのだと。
1
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
底辺を生きた者、不老不死になり異世界で過ごす(旧 落ちこぼれニート)
薫
ファンタジー
罪を犯し、空腹で死亡したユウト・サトウは、転生して不老不死になった。
浮遊城の管理者の傍ら、冒険者としても生活をしていくユウト。
突如として空に浮かぶ巨大な島が現れた異世界の人々は混乱し、各国は様々な方法で接触を試みる。
これは、ユウトが人生をやり直し、スローライフを楽しむ物語である。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる