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俺から告白するなんて無理だ。
だけど、津田から告白してもらうにはどうしたらいいんだろう。もどかしい毎日が続く中で、身体だけが順調に開発されている。
夜、いつも通りにベッドで津田と一緒に寝ている時だった。横で動く気配がした。
「……………っ」
正面から首筋にキスをされて、柔らかい舌が鎖骨に沿って這っていく。
………くすぐったいけど、気持ちいい……。
津田はキスや舐めるのが好きなのか、よくこうやって身体のあちこちを丁寧に愛撫してくる。
今度は、耳だ。
軽く甘噛みをされたあとに、ちゅ、ちゅ、とリップ音が耳を刺激した。
「………………っは………」
やばい、声出ちゃう。
吐息が漏れて、慌てて唇を噛んだ。
すると、唇に指が触れて優しくなぞられる。
「可愛い…………耳、弱いんだな」
唇は指でなぞるだけで、キスまではしてこない。いつもそうだ。身体の急所の部分までは触れてこない。
…………それが、とてもつらい。
本人は自制してるつもりなんだろうけど、起きてる俺にとっては拷問に近い。
上の服をまくられて、へそのまわりに唇が触れる。どんどん上にあがってくるけど、胸の突起にまでは到達しない。
ああ、もう、そのまま舐めてよ。頼むから。触られてもないのに、上も下も勃ってるよ……。
それを知ってか知らずか、肌をぺろぺろと舐められ続ける。猫に毛繕いでもされてる気分だ。えっちすぎるけど………。
「………………っあ」
へその穴に舌が触れて、思わず腰を引いた。どこ舐めてるんだ。ぞわぞわする。そんなとこ舐めていいの?
ちゅ、くちゅ、ちゅ………♡
腰が引けないように手で押さえられて、構わずへその穴やその周りを舐められていく。
「…………ぁ……………っふ…………」
………これ、ふつうに乳首やちんこを舐められるよりも変態ちっくな気がするんだけど?
ああー、ぞわぞわする。
…………気持ちいい……………。
変なとこ開発しないで…………。
「こんなとこまで感じるんだ……えろすぎ」
違うんだよ……。津田のせいだから……。
上に移動した津田が、モノを取り出して俺のお腹に当ててからしごきはじめた。
「………あー……挿れたい………」
ぼそっと呟かれた言葉に、お尻の穴がきゅんと疼く。
………俺も挿れてほしい。
男なのにそう思っちゃうのっておかしいのかな。津田に挿れたいとは思わないんだよ……。
「…………っう………」
びゅるっ、びゅるるっ
吐き出された欲がお腹に擦り付けられて、やがてシーツへとポタポタと落ちていく。
「はあ……たかせ、好き、好きだよ……」
……それ、起きてる時に言って……。
◇
俺が素直に伝えられないのには理由がある。
昔から人に『優等生』『真面目』と見られることが多くて、そのイメージからかけ離れた行動や発言をしづらくなっていた。
読書や勉強が趣味だけど、宿題なんてやりたくない時もあるし、濃厚なエロシーンがある本だって大好きだ。津田に夜這いするくらいには性欲があるほうだと思う。
けど、人からはそう見られない。
最初に良い印象を抱かれやすいから、それを崩すことが怖かった。嫌われたくないから。引かれたくないから…………。
きっと、津田も俺を『性に興味なさそうな男』と思っているに違いない。その純粋無垢さに惹かれてる可能性だってある。下手なことを言って、引かれたくはないんだ。
………とはいえ、このままじゃ俺の身体が開発されすぎて暴走してしまいそうで怖かった。
「………あのさ、やっぱり一緒に寝るのやめない?」
放課後になって、部屋に戻ってきた津田にそう話を切り出した。
いったん物理的に距離を置いて、冷静になるためだ。
「…………なんで?」
間を置いて返ってきた声は、いつもより低い。床に座っている俺をじっと見据えてくる。
「その……一人で寝たいなと思って……」
「………だから、なんで?」
曖昧な理由を答えたら、さらに詰められてしまう。それらしい理由をちゃんと考えておくべきだった……。
「…………俺のこと、嫌いになった?」
「えっ?」
「……………最近、よそよそしいから」
津田は寂しそうに言った。日中でも変に意識してしまって、話を聞いてなかったり、目を合わせられない時があった。それで誤解されてしまったのだろう。
「い、いや、そういうわけじゃないけど……」
「じゃあ、なに? 好きな奴でも出来た?」
「…………っ!」
冗談っぽく言われたことに、つい身体が反応してしまう。
「…………は、マジで? 誰?」
俺の前でしゃがんだ津田が首を傾げた。
………君だよ、君。
指をさして言ってやりたいくらいだけど、そこまでの度胸がない。
「………そ、それは言えない………」
「…………ふーん……」
津田の視線が下に落ちていく。
「それって、男?」
「…………まあ、うん……そうだね」
「へー………高瀬って男でも大丈夫なんだ?」
今までその意識はなかったけど、津田相手に勃起してるから、それで間違ってはいないだろう。
「……大丈夫、だと思う」
「………………」
肩に手を乗せられて、首筋に顔が近づいてくる。そして、がぶっと噛みつかれた。
「いたっ! な、なに?」
驚いて声を上げたら、津田に横目で見つめられた。
「男もいけんなら、もっと早くこうすればよかったな」
……………ど、どういうこと?
いきなり噛まれた衝撃で頭が働いていない俺は、津田の言ってる意味がよくわからなかった。
「悪いけど、そいつのこと忘れて。高瀬のこと渡したくない」
「……なにいって……んっ」
唇を塞がれて、隙間から舌が入ってくる。
……何でいきなりキス!?
しかも、ディープのほう………!
誤解されてる気がするし、弁解したいのに口を離してくれない。
「んっ、んう……っ、ん、む………♡」
舌が絡みついて、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられる。気持ちいいけど、苦しい………。息の仕方がわからない。
「はぁ……っ、ちょ、ちょっと、待って………」
唇がやっと離れて、俺は肩でぜえぜえ息をしながらストップをかけた。
「待たない。こっち来て」
腕を引っ張られて、ベッドの上へと強引に押し倒される。
興奮混じりの色気のある顔に見下ろされて、ごくりと息を呑んだ。
………津田ってこんなに強引だったの?
可愛いギャップしかないと思ってたけど………これはこれでグッとくるな………。
「高瀬のこと好きなんだよ………。こんなやり方でごめん。嫌だったら殴っていいから」
呑気なことを考えていたら、切実な声とともにまた唇を塞がれた。
ああ、俺も好きだって言いたいのに……!
言うタイミングを逃した………。
だけど、津田から告白してもらうにはどうしたらいいんだろう。もどかしい毎日が続く中で、身体だけが順調に開発されている。
夜、いつも通りにベッドで津田と一緒に寝ている時だった。横で動く気配がした。
「……………っ」
正面から首筋にキスをされて、柔らかい舌が鎖骨に沿って這っていく。
………くすぐったいけど、気持ちいい……。
津田はキスや舐めるのが好きなのか、よくこうやって身体のあちこちを丁寧に愛撫してくる。
今度は、耳だ。
軽く甘噛みをされたあとに、ちゅ、ちゅ、とリップ音が耳を刺激した。
「………………っは………」
やばい、声出ちゃう。
吐息が漏れて、慌てて唇を噛んだ。
すると、唇に指が触れて優しくなぞられる。
「可愛い…………耳、弱いんだな」
唇は指でなぞるだけで、キスまではしてこない。いつもそうだ。身体の急所の部分までは触れてこない。
…………それが、とてもつらい。
本人は自制してるつもりなんだろうけど、起きてる俺にとっては拷問に近い。
上の服をまくられて、へそのまわりに唇が触れる。どんどん上にあがってくるけど、胸の突起にまでは到達しない。
ああ、もう、そのまま舐めてよ。頼むから。触られてもないのに、上も下も勃ってるよ……。
それを知ってか知らずか、肌をぺろぺろと舐められ続ける。猫に毛繕いでもされてる気分だ。えっちすぎるけど………。
「………………っあ」
へその穴に舌が触れて、思わず腰を引いた。どこ舐めてるんだ。ぞわぞわする。そんなとこ舐めていいの?
ちゅ、くちゅ、ちゅ………♡
腰が引けないように手で押さえられて、構わずへその穴やその周りを舐められていく。
「…………ぁ……………っふ…………」
………これ、ふつうに乳首やちんこを舐められるよりも変態ちっくな気がするんだけど?
ああー、ぞわぞわする。
…………気持ちいい……………。
変なとこ開発しないで…………。
「こんなとこまで感じるんだ……えろすぎ」
違うんだよ……。津田のせいだから……。
上に移動した津田が、モノを取り出して俺のお腹に当ててからしごきはじめた。
「………あー……挿れたい………」
ぼそっと呟かれた言葉に、お尻の穴がきゅんと疼く。
………俺も挿れてほしい。
男なのにそう思っちゃうのっておかしいのかな。津田に挿れたいとは思わないんだよ……。
「…………っう………」
びゅるっ、びゅるるっ
吐き出された欲がお腹に擦り付けられて、やがてシーツへとポタポタと落ちていく。
「はあ……たかせ、好き、好きだよ……」
……それ、起きてる時に言って……。
◇
俺が素直に伝えられないのには理由がある。
昔から人に『優等生』『真面目』と見られることが多くて、そのイメージからかけ離れた行動や発言をしづらくなっていた。
読書や勉強が趣味だけど、宿題なんてやりたくない時もあるし、濃厚なエロシーンがある本だって大好きだ。津田に夜這いするくらいには性欲があるほうだと思う。
けど、人からはそう見られない。
最初に良い印象を抱かれやすいから、それを崩すことが怖かった。嫌われたくないから。引かれたくないから…………。
きっと、津田も俺を『性に興味なさそうな男』と思っているに違いない。その純粋無垢さに惹かれてる可能性だってある。下手なことを言って、引かれたくはないんだ。
………とはいえ、このままじゃ俺の身体が開発されすぎて暴走してしまいそうで怖かった。
「………あのさ、やっぱり一緒に寝るのやめない?」
放課後になって、部屋に戻ってきた津田にそう話を切り出した。
いったん物理的に距離を置いて、冷静になるためだ。
「…………なんで?」
間を置いて返ってきた声は、いつもより低い。床に座っている俺をじっと見据えてくる。
「その……一人で寝たいなと思って……」
「………だから、なんで?」
曖昧な理由を答えたら、さらに詰められてしまう。それらしい理由をちゃんと考えておくべきだった……。
「…………俺のこと、嫌いになった?」
「えっ?」
「……………最近、よそよそしいから」
津田は寂しそうに言った。日中でも変に意識してしまって、話を聞いてなかったり、目を合わせられない時があった。それで誤解されてしまったのだろう。
「い、いや、そういうわけじゃないけど……」
「じゃあ、なに? 好きな奴でも出来た?」
「…………っ!」
冗談っぽく言われたことに、つい身体が反応してしまう。
「…………は、マジで? 誰?」
俺の前でしゃがんだ津田が首を傾げた。
………君だよ、君。
指をさして言ってやりたいくらいだけど、そこまでの度胸がない。
「………そ、それは言えない………」
「…………ふーん……」
津田の視線が下に落ちていく。
「それって、男?」
「…………まあ、うん……そうだね」
「へー………高瀬って男でも大丈夫なんだ?」
今までその意識はなかったけど、津田相手に勃起してるから、それで間違ってはいないだろう。
「……大丈夫、だと思う」
「………………」
肩に手を乗せられて、首筋に顔が近づいてくる。そして、がぶっと噛みつかれた。
「いたっ! な、なに?」
驚いて声を上げたら、津田に横目で見つめられた。
「男もいけんなら、もっと早くこうすればよかったな」
……………ど、どういうこと?
いきなり噛まれた衝撃で頭が働いていない俺は、津田の言ってる意味がよくわからなかった。
「悪いけど、そいつのこと忘れて。高瀬のこと渡したくない」
「……なにいって……んっ」
唇を塞がれて、隙間から舌が入ってくる。
……何でいきなりキス!?
しかも、ディープのほう………!
誤解されてる気がするし、弁解したいのに口を離してくれない。
「んっ、んう……っ、ん、む………♡」
舌が絡みついて、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられる。気持ちいいけど、苦しい………。息の仕方がわからない。
「はぁ……っ、ちょ、ちょっと、待って………」
唇がやっと離れて、俺は肩でぜえぜえ息をしながらストップをかけた。
「待たない。こっち来て」
腕を引っ張られて、ベッドの上へと強引に押し倒される。
興奮混じりの色気のある顔に見下ろされて、ごくりと息を呑んだ。
………津田ってこんなに強引だったの?
可愛いギャップしかないと思ってたけど………これはこれでグッとくるな………。
「高瀬のこと好きなんだよ………。こんなやり方でごめん。嫌だったら殴っていいから」
呑気なことを考えていたら、切実な声とともにまた唇を塞がれた。
ああ、俺も好きだって言いたいのに……!
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