りゅうのキーサとエルフたち

ごまぺん⭐︎

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りゅうのキーサとエルフたち 第三章

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  キーサたちは旅を始めました。
  
  リーナでいろんな町を通りました。
  砂漠の前の大きな町で一人の老人に声をかけられました。
  
  「君たちはこれからどこに行くんだい?」
  「もしかしたら、あの砂漠の前にある山か?」
  するとキーサは、「はい、そうです!」
  町の人は、「そこはとても危険じゃ!!決して行くのではない!」

  リーナは「でも私たちは砂漠にいるドラゴンと約束をしてしまったのです。」
  「3年の間にいろいろなところを旅して、あの砂漠に戻るという約束です。」
  「ほ、ほう、、それなら仕方ない。ワシがあの山の入口まで案内してやろう。」

  すると、老人はキーサとリーナを山の入口へ連れて行きました。
  入口に着くと老人はこう言いました。
  「ここから先はとても危険じゃ。」
  「気をつけて進むがよい。」

  キーサたちは、山に登る途中で催眠術にかかったようになったりもしました。
  底なし沼に落ちて、危うく死にかけたりもしました。
  獣に襲われて、とにかく逃げまくったりもしました。
  キーサたちは山にひそむ獣や罠を避けながらとうとう、山をこえました。
  その時リーナは、
  「キーサ、わたしと結婚してください。」
  キーサはおどろいて言葉が出ませんでした…
  「えっ、ぼくがりゅうだと言う事わすれたの?」
  リーナは、
  「分かっている、でも、ドラゴンの魔法が解けなければ
   エルフのままでいられるんだよ。」
  キーサは、「で、でも…リーナ、あのドラゴンの怖さを知っているのかい?ぼくが住んでいたりゅうの世界でも、地上に                
  落ちたらおしまいだ、なぜってあのドラゴンがいるからって、言われてたんだよ!怖いよ。ぼく。」
  けれどもリーナは言いました。
  「大丈夫!だって、この山道を通って来れたんだもの。勇気のある、かっこいいりゅうだ…いや、かっこいいエルフだ   
  よ!」
  と。
  それでキーサは元気を取り戻しました。
  


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