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一緒
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キットとマキが吸い込まれたのは、クリスタルの囲いの中にある世界でした。
けれども、少し違うところがありました。それは周りの世界です。
クリスタルの囲いの周りは家でした。
「わぁ!ここはどこだろう?」
キットがそう言うと、そこにいた3匹の金魚のうち1匹のオレンジの金魚が振り向きました。
「新入りかい?俺はこの水槽のボス。ララだ。餌は俺が一番最初に食べること。いいな!」
「は、はい」
キットとマキが言いました。
「では、ここにいる水槽の金魚たちを紹介する。こっちへ来い。まずあそこにいる白い金魚は、メスのルル。この水槽の中では3位だ。そしてそこにいる黒と赤のぶちが入った金魚はだんごだ。だんごの性別はよくわからない。自分ではオスと言っている。この水槽の中では、2位だ。では最後にお前たちの名前を紹介してもらう。」
「はい!私の名前はマキです!メスです!」
マキがすぐさま答えた。
すると、ララが笑いながら言った。
「早いなぁ。マキの品種は更紗和金であってるな」
続けて、キットも言いました。
「わ、私の名前はキットです!メスです!」
貴族時代の名残が出て、わたくしと言ってしまった、キットに半分怒りながら、ララは言いました。
「まっ、キットは流金であってるな」
「はい!よろしくお願いします!」
キットは水槽の住人になりました。
けれども、少し違うところがありました。それは周りの世界です。
クリスタルの囲いの周りは家でした。
「わぁ!ここはどこだろう?」
キットがそう言うと、そこにいた3匹の金魚のうち1匹のオレンジの金魚が振り向きました。
「新入りかい?俺はこの水槽のボス。ララだ。餌は俺が一番最初に食べること。いいな!」
「は、はい」
キットとマキが言いました。
「では、ここにいる水槽の金魚たちを紹介する。こっちへ来い。まずあそこにいる白い金魚は、メスのルル。この水槽の中では3位だ。そしてそこにいる黒と赤のぶちが入った金魚はだんごだ。だんごの性別はよくわからない。自分ではオスと言っている。この水槽の中では、2位だ。では最後にお前たちの名前を紹介してもらう。」
「はい!私の名前はマキです!メスです!」
マキがすぐさま答えた。
すると、ララが笑いながら言った。
「早いなぁ。マキの品種は更紗和金であってるな」
続けて、キットも言いました。
「わ、私の名前はキットです!メスです!」
貴族時代の名残が出て、わたくしと言ってしまった、キットに半分怒りながら、ララは言いました。
「まっ、キットは流金であってるな」
「はい!よろしくお願いします!」
キットは水槽の住人になりました。
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