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夢から覚めて
3 夢から目覚めて
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「うん。いい子だ」
アクラムは、そう言って、アウスの頭に触れる。
その時、ちょうど、外から優しい風が布を押し込んで2人の間を吹き抜けた。
「お、お兄さん」
アウスは、その風に乗せられて、口を開くとアウスのことを改めて、綺麗な瞳で見つめた。
「ん? どうした?」
アクラムは、一瞬、戸惑いの表情を見せつつ、すぐに口角をあげアウスのことを見る。
「お兄さんのお、お名前、何? 僕は、アウス」
力強く、アウスは自分の名を言う。
「名前……そういえば、言ってなかったな。俺は、アクラム」
「アクラム?」
「うん。そうだ」
「そっか。アクラム、アクラム」
アウスは、名前を何度も何度も繰り返し呼んだ。
知らなかったことが知れた嬉しさと、名前を呼べることへの嬉しさで何度も繰り返したのだった。
「うん。そうだ。今度から、そう呼んでくれればいいからな」
「うん。わかった」
そうして、2人の生活が始まった。
アクラムは、そう言って、アウスの頭に触れる。
その時、ちょうど、外から優しい風が布を押し込んで2人の間を吹き抜けた。
「お、お兄さん」
アウスは、その風に乗せられて、口を開くとアウスのことを改めて、綺麗な瞳で見つめた。
「ん? どうした?」
アクラムは、一瞬、戸惑いの表情を見せつつ、すぐに口角をあげアウスのことを見る。
「お兄さんのお、お名前、何? 僕は、アウス」
力強く、アウスは自分の名を言う。
「名前……そういえば、言ってなかったな。俺は、アクラム」
「アクラム?」
「うん。そうだ」
「そっか。アクラム、アクラム」
アウスは、名前を何度も何度も繰り返し呼んだ。
知らなかったことが知れた嬉しさと、名前を呼べることへの嬉しさで何度も繰り返したのだった。
「うん。そうだ。今度から、そう呼んでくれればいいからな」
「うん。わかった」
そうして、2人の生活が始まった。
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