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6章
7話 恥ずかしいけれど…
しおりを挟む「……はい」
坊ちゃんの瞳をしっかりと見つめた。
「ありがとう。じゃあ,まず,ベッドに移動しよっか?」
そう言うと,軽々しく僕の身体を持ち上げる。
流石に僕も男なので,重いだろうと毎度思うけれど,簡単にいつのまにか太くなった腕に持ち上げられている。
「歩けます……」
一応,そう言った。それでも、おろしてくれることなんてない。
「うふっ,レオ辛くなったら教えてね」
ニコッと優しい表情なのに,その顔はDomなのだと感じた。
「う,うん……」
そうして,僕は優しくベッドへとおろされる。
「ねぇ,レオ,辛くなったら絶対にセーフワードを言ってね。言わないと僕が困るから」
念押しに言われたけれど,僕は全く持っていうつもりなどなかった。むしろ,今はなんでも坊ちゃんが,いやカイン様のいう命令が欲しいくらいだった。
「わかっておりますから……早く。お願いします」
坊ちゃんの服の裾を掴む。
「知ってる。けど嬉しくて噛み締めたくなってるの。あと,緊張してる。こんな命令言ったことないから……」
「そうですね。僕も少し緊張しております。ほらっ」
坊ちゃんの手をとって自分の胸に手を当てる。
「早くなっているね。一緒」
そう言ってニコッと微笑む。
「ね,レオ,大好き」
もう一度,キスをされて,坊ちゃんの顔色が変化した。
(あ,この顔は……)
「strip」
「ん……はい」
僕は返事をして,蝶ネクタイをシュルッと取り,シャツのボタンを開け始める。
「ありがとう。かわいい」
そう言って,額にキスをされる。
「んっ,恥ずかしい……です」
自分の顔がものすごく赤くなっているのだろうと感じた。
「うん,すごくいやらしい顔になってる。レオがこんな顔するなんて知らなかった」
耳元でわざとらしく呟かれる。
「……っ」
「脱がすの手伝うね。手が震えてる」
そう言って,ズボンにを手をかけられる。
「じ,自分で……脱ぎますからっ」
抵抗はするけど,いとも簡単に脱がさられてしまう。
安心しきっている身体は当たり前だけど力が入らなかった。
「レオ感じてくれているの?」
敏感な部分に触れられてしまう。
すっかり脱がされてしまって,何も隠すものもない。恥ずかしいのに,嫌だと思っていたのに、次の命令を待ってしまう。
「……っ,それは……」
「そっか,なら、present」
ピリッと電気が通ったみたいに身体が自然と動いていく。
昔はこの感覚が嫌で,怖くてたまらなかった。けれど、そんな感覚今はない。
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