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5章
11話 どうすれば…
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目をさますとカーテンの隙間から日の光が入ってきていることがわかり,朝が来たのだと自覚をする。
ため息をつき,ベッドの上で起き上がる。
坊ちゃんに告白された日から今日で1週間。
未だに返事なんてできなくて,旦那様にもどうしたいのか伝えられていない。それに,旦那様が僕に何を求めているのかわからなくて考えてしまう。一応,今までは坊ちゃんの相手になってくれなんて言われていたから。
あれも今思えば,なんで了承してしまったんだろう。
けど旦那様はきっと執事としてだけの僕を求めている。
けど,旦那様のことを了承すると僕は坊ちゃんと一緒にいることになり,坊っちゃんのことを遠ざけることはできなくなってしまう。
(こ,こんなのどうすればいいかなんてわかるわけがない…)
心の中でいくらでも考えられてしまう。想像の中ではいくらでもなんでも広がってしまう。
もう一度ため息をつき,僕は着替えを始める。
クローゼットにはいつものように燕尾服があって,いつものように着替える。いつもと違うの僕だけ。
「おはようございます」
使用人たちの朝の会があって,僕たちは今日の予定について共有をする。もちろん,メアリさんを始めほぼ全ての使用人が集まる。
「では,本日も頑張りましょう」
旦那様の秘書の方がそう言って,仕事が始まった。
僕はこれと言って,最近はやることがないので,メアリさんについてまわっている。
「メアリさん,おはようございます」
「おはようございます。いつになく,浮かない顔ですね」
「わかりますか?」
「わかります。ほんと,無理はしないようにしてください」
メアリさんは僕を心配してそう言ってくれる。けれど,どうにかしないといけないのは僕なので,ほんの少し申し訳なくなる。
「ありがとうございます。メアリさんはいつも僕を助けてくれますよね…」
僕がそう言った瞬間メアリさんが申し訳なさそうに,僕に言った。
「…あの…実は…」
ため息をつき,ベッドの上で起き上がる。
坊ちゃんに告白された日から今日で1週間。
未だに返事なんてできなくて,旦那様にもどうしたいのか伝えられていない。それに,旦那様が僕に何を求めているのかわからなくて考えてしまう。一応,今までは坊ちゃんの相手になってくれなんて言われていたから。
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僕がそう言った瞬間メアリさんが申し訳なさそうに,僕に言った。
「…あの…実は…」
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