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5章
14話 これからも
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「やめて…ください」
「え,嫌…?」
「いや,ではないです」
「なら,いいじゃん。だって,レオいちいち可愛い反応してくれるんだもん」
「そんな,こと,言葉にわざわざしないでください」
「しない方がいい?でも,僕はレオのその顔を見るのは大好きだからな…」
イタズラな笑みを浮かべている。
さっきの不安な顔はどこに消えたんだろうと思う。
「そうですか…」
赤くなっている顔を隠したくて,顔を下げる。
「下げちゃダメ」
無理やり,顔を上げられた。
「恥ずかしいので…」
「ふふっ,ね,なら,キスしてよ。もちろん,命令は使わないよ」
「え…」
一瞬耳を疑った。
「いやだ?」
「いや…では,ない…です。ただ、私からしないといけないですか?」
自分から、自己的にキスをした事は今までなかった。
それよりか無理やりされる方が多かった。
「うん。してくれるなら嬉しい。僕からでも良いけど」
いつもの大人っぽい表情から無邪気な子どものような表情をしている。
「……。わかりました…。目は閉じといてくださいね」
「…うん,わかった…」
坊ちゃんはそういうなり両目を閉じる。
綺麗な顔をしていらっしゃる。僕と違って綺麗な世界で生きてきたんだろうなと改めて思う。
それでも,僕を選んでくれたのだからと恥ずかしいと思いつつ,坊ちゃんに口を近づける。
「ちゅっ,これでいいですか?」
一瞬だけ唇に口付けをして離した。
これ以上は無理そう思って。
「なんで,離すの?」
「そ,それは,なんとなく…」
「なんとなく?」
「その…」
答えづらい。別に初めてしたわけではないから何恥ずかしがってんだよと言われると思ったし,自分すらもそう言っていた。
「Say」
命令を使われて,言いたくもないのに口は動いた。
「はずかしい…というのと自分からするキスが初めてで,その,仕方がわからなかった,という,理由,です」
「ふふっ,仕方ないな」
坊ちゃんの顔が改めて近づいて僕に口付けをした。
「んっ,やめ…」
「ほんと?」
口を離して聞かれる。
「…ん…えっと,その,恥ずかしいです」
「顔真っ赤になってるよ」
「それは坊ちゃんもですよ」
「そうだね。でも,レオの方がやっぱり可愛いと思う」
恥ずかしげもなくよく言えると思う。
「そんな,大人をからかわないでください」
頬にある手から逃げて自分の手で顔を隠した。
「そうだね」
ニコリと微笑んでいて坊ちゃんも可愛いなと思った
「え,嫌…?」
「いや,ではないです」
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「そうですか…」
赤くなっている顔を隠したくて,顔を下げる。
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「恥ずかしいので…」
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「え…」
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