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5章
10話 時間の流れ
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「好きになっても良かったのかな…?」
好きだって気持ちは当たり前のようにあって自覚もしている。でも,レオを困らせたいわけではなかった。
「いいんです。好きになってはいけない相手はいません。それに,レオさんに惚れるのはなんとなく,わかりますから。あ,私はそうではありませんよ」
一応を付け足して,メアリは言う。
「疑ってなんかないよ。メアリはメアリでいるんでしょ?好きな人。さっきの話聞いていたらわかるよ」
「……そうですね。まあ,そんな私からのアドバイスは,ここまできたのだから,押し続けた方がいいと言うことですね」
「押し続ける?」
どうすればいいのかわからなくて聞いた。
「好きって言ったのなら,言い続けた方がいいですよってことです」
「でも,レオには嫌われたくないから…」
レオには嫌な顔悲しい顔そんな顔をさせたくない。だから…。
「嫌われませんよ。きっと…」
「なんで?」
「女の勘です。信じてみてくれてもいいですよ」
「うん。信じるよ。メアリのこと」
この時,勢いで告白してしまってどうすればいいのかなんて分からなかったからそうした。
「坊ちゃん,何かありましたら,おっしゃってくださいね。待ってますから」
「う,うん」
メアリはそれだけを言い残して,勉強をしていた僕の部屋を出ていった。
今日は,レオにまた会えるのかな。そんなことを考えながら,机の問題と睨めっこをする。
昼食の時間が過ぎ,レオが来るのを部屋で待っていると,“コンコン”と言うドアを叩く音が鳴って僕は部屋を開ける。
「レオ,遅い…ってメアリ?なんでメアリなの?」
「レオさん今,坊ちゃんには会えないそうおっしゃっていまして,代わりに私がきました。きっと,昨日のことレオさんなりに引きずっているのかもですね…」
メアリは冷静に分析をしたけれど,僕はそんなことを考えれなかった。だって,レオに嫌われたように思ったから。
「…ねぇ,メアリ,本当の本当に大丈夫だと思う?」
不安になって聞かないわけにはいかなかった。大丈夫だと言って欲しくて。
「…大丈夫ですよ。レオさんが,人の思いを無下にすることは無いと思いますから」
「だといいな…」
それでも,無常にも月日だけは流れていった。
その間に僕は学校にも無事に入ることが決まって,あとは入学の準備をするまでになっていた。
もちろん,その間にレオに合わないなんてことはなかったけれど,あんまり話すことは許されなかった.
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「なんで?」
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「…大丈夫ですよ。レオさんが,人の思いを無下にすることは無いと思いますから」
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